これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

03/03
2014

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“やっておいてよかった”

「あのときやっておけばよかった、
続ければよかった、
なんでやめちゃったんだ、
なんて言っても
もう取り返しがつかないですよね」

そう語ったのは、
ビジ達でおなじみ、イエローハット創業者であり
日本を美しくする会の
相談役でもある鍵山秀三郎氏。

先日行われた日本を美しくする会20周年、
鍵山掃除道50周年の記念イベントの
オープニング映像も、
このような意味を込めて
「やっておいてよかった」という言葉から始まった。

来場者800名を超すイベントが
開催されるまでになったのも、
鍵山相談役が自分の理念(哲学)に従って、
あきらめず継続してきたからに他ならないだろう。

鍵山相談役が掃除を始めたのは、
1961年にイエローハットの前身である
株式会社ローヤルを創業して2年後のこと。

当時の日本は高度経済成長期。
社内は人手不足や、粗野なスタッフが多いということもあり、
鍵山社長が掃除をしていても
誰も気に留めなかったという。

しかし、それでも朝晩の掃除を
欠かさず10年続けていくと、
社員の中に1人2人と手伝う人が現れた。

その数は次第に増え、さらに10年続けると、
殆どの社員が自発的に
洗車などの掃除をするようになった。

これによりきれいになった車を
大切に扱う意識が芽生え、
自動車事故が激減し、
業績アップにもつながったという。

そして掃除を始めて30年経つと、
業績優良企業の取り組みを学ぶという目的で、
社外から掃除の研修に訪れる人たちが多く現れた。

この頃、現在の「日本を美しくする会」会長である
田中義人氏と出会い、会の発足に至ったという。

また、その10年後には
「日本を美しくする会」は全国に展開され、
海外からも声がかかるほどに大きく成長していった。

このように、個人的に始めた掃除も、
10年、20年、30年そして50年と継続することで、
その輪はヨーロッパにまでも広がっていった。

継続したことはさまざまなシナジーを
生み出したということ。

いまの鍵山相談役にとっては、
まさに「やっておいてよかった」の一言に尽きるという。

よく“継続は力なり”と言うが、50年はスゴイこと。
それも“掃除”という地味なことを
コツコツと時間をかけて継続するのだから、
普通の考え方では難しいだろう。

実は、このビジ達もついに11年目!
また、今や日課となっている
毎朝の掃除も10年くらいになっただろうか。

鍵山相談役の50年にはまだまだ遠いが、
「やっていてよかった、やめなくてよかった」
と思えるように挑戦し続けていきたいものだ。

それが果たして、どんなシナジーを
演出することになるのだろうか。

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50年で得た大切なこととは。

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会場にはあふれんばかりの人が。

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まさに“継続は力なり”!

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02/24
2014

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アイデアは棚卸マッチング

「おいしい生活。」
「プール冷えてます」
「ビュ~ンな体験させたげる。」

この有名なコピー。
一度は目にしたことがあるのでは?

この業界に勤めて早40年目(げっ!)。
今までプランニング会社として、
多くのブランディング、ネーミング、
キャッチコピーとさまざまな広告を
作らせていただいた。

その経験から思うに、
プランニングとは、
ありきたりのシステムに乗せるだけでは、
人に興味すら持ってもらえない。
そこには、今までにない
“新しいアイデア”が必要不可欠なのだ。

そこで、先にご紹介した
3つのキャッチコピーを
再度見ていただきたい。

糸井重里氏の西武百貨店
「おいしい生活。」
今までにない新たな言葉の組み合わせが、
どこか新鮮な世界観を感じさせてくれた。

また、岡田直也氏の
遊園地としまえん「プール冷えてます」
(本当に冷えていたら大変なのだが…)。
私は行ったことのないとしまえんだが、
その夏はきっと繁盛したことだろう。

そして、私中島の
「ビュ~ンな体験させたげる。」という
フィットネスクラブのキャッチコピー。
どんな言葉をあてはめても普通だったので、
“ビュ~ン”としてみたが、
結構ビジュアルと合っていて好評だった。

さて、そこでだ。
これからのアイデアは、どんな風に…
そして、どんなプロセスから生まれてくるかだ。

すなわち中島流の
「アイデア発想」のしくみ解説である。

まずは大きなキャビネット
(棚がたくさんある本棚のようなもの)が
頭の中に置かれていることを想像してもらおう。

そのキャビネットの棚には、
基本的な知識(概念)や情報、
ノウハウ、時流キーワードなどが
キレイに整理されている。

そして広告のコンセプトを踏まえつつ、
棚卸をしながら、
今の時代にあったものや
求められているものと
マッチング作業していくのだ。

そのことを私は、
「棚卸マッチング」と呼んでいる。

過去に入れた多くの知識や
時流キーワードをストックしておき、
「必要そうなもの」だけを選び出し、
組合せ、新たなものを創造していく。

アイデアの作り方はまさに
「棚卸&マッチング」なのだ。

そして、今やこのスキルは、
言葉や広告のプロフェッショナルだけに
求められるものではない。
つまり、誰もがさまざまな場面で
求められる時代となっているということだ。

今後、ビジネスを展開する上で、
今までにない“新しいアイデア”を
創り上げる作業は、
企業が継続するための
重要な鍵となるだろう。

まずは、棚卸マッチングの訓練から!

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棚卸&マッチングで新たなアイデアを!

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02/03
2014

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言霊(ことだま)はシナジーをつくる

「頑張って育ってね」
「おっ、今日は元気がいいね」

そう、林檎の木に話しかけるのは
「奇跡のリンゴ」でおなじみの木村秋則氏。
木村氏曰く、
このように木に声をかけるだけで
木の成長に大きな違いが出るという。

それは、まだ一度も林檎の木が花を咲かなかった頃。
木村氏は、なかなか花を咲かせない
林檎の木たちに、
「どうすれば花を咲かせてくれるの?」
「今までつらい思いをさせてごめんねぇ」
などと声をかけていったという。
すると、声をかけた木のほとんどが
花を咲かせてくれたという。

そして、意図的に
1本の林檎の木だけに声をかけず、様子を見た。
すると、周りで次々とリンゴが実っていく中、
その木だけはリンゴを実らせなかったという
驚きの結果を得た。

しかし翌年、この経験から、
木村氏は林檎の木だけではなく、
畑の野菜や他の植物にも
積極的に声をかけるようになったという。

以前から私は言霊という
存在があると思ってはいたが、
この木村氏の話を聞いて、
言葉に宿ると信じられた
霊的な存在“言霊(ことだま)”は
本当にあるのだと確信した。

また、木村氏は化学肥料を使わない、
無農薬の自然栽培の実践者。
そんな木村氏は、
「無農薬栽培では、自分の眼と手、
そして会話が肥料であり農薬である」
とも語っていた。

そういえば、私の家の出窓には
4年以上連れ添っているシクラメンの鉢がある。
毎年たくさんの花をつけてくれるのだ
(すご~いでしょ!)。

その度に私は、「お前、すごいなぁ」と声をかける。
これも言葉の力の作用があるように思えてならない
(もちろん、日頃のお世話と
出窓の日当たりの良さもあると思うけどね!)。

声をかけた植物たちが成長して
木村氏を驚かせたように、
言葉は、かけられた側だけではなく、
声をかけた側にもいい影響を与えるはず。

それはビジネスにおいても
同様ではないだろうか。

人との関わりの中で相手に良い言葉をかけると、
相手との間にシナジーが生まれ、
それが相乗効果となって
自分にもよい結果をもたらすのだ。

そんな木村氏の話を聞きながら、
自分の会社のスタッフのことをふと思い出す。
これからはもっとスタッフたちにも
声をかけていこうっと!
(と、心のなかで反省…)

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無農薬栽培の秘訣は“言霊”!

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植物ともコミュニケーションが大切。

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今年も元気に咲いてくれた!

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01/27
2014

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ミクロとマクロの追求

正月早々に、
プロ棋士の羽生善治(はぶ・よしはる)氏の
お話を聞く機会があった。

羽生氏といえば、
相手を選ばないオールラウンドな戦い方で、
史上初の7タイトル独占を達成した実績を持つ。
そして現在も3タイトルを保持しており、
4タイトル目に挑戦しているという。

そんな羽生氏が将棋で大切にしていることは、
「ミクロとマクロの視点」だという。

相手の一つひとつの手や特徴を
注意深く観察する「ミクロの視点」と、
全体を見渡す「マクロの視点」、
すなわち大局観。

この2つの視点を常に
高いレベルで保持できなければ、
勝負には勝てないという。

そして、この2つの視点は、
将棋だけの話ではない。

ビジネスにおいても、同様だ。
しっかりした視点を持たない、
中途半端なアプローチは、
お客さまからの信頼を
失うことにつながってしまう。

中島流にいえば
“Think Grobal, Act Local”、
“Think Long Range Act Tomorrow”
ということ。

また、羽生氏は、「凡事徹底」という
言葉も大切にしているという。
あたり前のことを日々あたり前にこなすことが、
長い目で見ると非常に重要だとも。

そして同じくその言葉を大切にしているのは、
(ビジ達でお馴染み)
日本を美しくする会の鍵山相談役。
鍵山相談役が大切にしている
掃除の作法にも、この2つの視点は表れている。

鍵山相談役の掃除は、
ゴミの処理の仕方や掃除道具の取り扱い方
といった細部にまで気を配っている。

これらを徹底追求していくことが、
全体のクオリティを上げていくことに
つながっていくのだ。

そして、地域のことや
社会的意義を考え継続実践することが、
多くの人たちの協力を得ることにもつながる。
ここにも高いレベルの
ミクロとマクロの視点が見えてくる。

羽生氏や鍵山相談役のような、
2つの視点を追求し、
継続していくことが大きな結果となり、
選ばれる存在になることにつながるのだろう。

ミクロの視点とマクロの視点の
レベルを上げないと、日々の決断や
行動が中途半端になってしまう
(すなわち結果も…)。

私も、もっともっと追求しなくては!

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あの強さの秘密は2つの視点!

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掃除もミクロとマクロで極める!

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01/20
2014

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徹底2はシナジーを呼び込む

「全然スゴい事はしていない。自然な流れだよ」。
そう話してくれたのは、株式会社フラットフォーの小森隆社長。

以前ビジ達でもご紹介したが、
大のビートル(フォルクスワーゲン)好きである
小森社長の趣味が高じて始まった、株式会社フラットフォー。
主にフォルクスワーゲンの自動車部品・企画開発などを行っている。

小森社長は「自然な流れだよ…」と語ってくれたが、
実は建築資材を扱う家業を継ぐことをやめ、
好きなことがしたいと“勘当”同然で家を飛び出した過去を持っている。

もちろんクルマのビジネスを始めてから3年くらいは
なかなか仕事にはならず大変だったという。
だが、何よりも自分の大好きなフォルクスワーゲンに関わるビジネス。

自分もワーゲンマニアだからこそ、
マニアのお客さまが欲しがるものづくりとなったのだ。
だからマニア心を揺さぶる商品開発や品揃えなど、
徹底したビジネスを展開することができたのだろう。

ビジネスは徐々に評判を呼び、
1977年ごろに創刊された雑誌『POPEYE』に
取り上げられたそうだ(しばらく連載も行っていたとか)。

それがきっかけとなり、全国に15店舗もの代理店ができることとなる。
また、海外で開催されているイベントに参加することで、
海外からも問い合わせが来るようになり、代理店は海外にも拡がった。

通常の経営者のように目標を立て、
そこに向け事業計画を…なんてことはほとんどせず、
自分が欲しいものを企画し、そしてつくっていくだけ。
それでも、世界の多くの人たちから注文が舞い込み拡大につながったという。

この拡大の話を聞き、頭に浮かんだ人が。
あのイエローハットの創業者・鍵山秀三郎氏だ。
卸売から直売に切り替えてから、
特に代理店を募集していないのに、
次第に代理店希望の人たちが現れたという。
それは、“掃除のローヤル(イエローハットの前進)”という
イメージが次第に拡大していったからだった。

この2人のエピソードを中島流に考察すると、
何かを徹底し続けると、次第に人を惹きつけることに
つながると言えるのではないだろうか。

「好き」をビジネスにできるのはほんの一握り(?)。
なかなか好きだけではビジネスはうまくいくわけではないが、
ひたすら徹底し続けることで、シナジーがうまれ、
その可能性を広げてくれるのかもしれない
(このお2人は、経営のセンスもあったとは思うが…)。
とにかく、徹底、徹底だ。

好きなことを仕事にしたい! だけど
そんなにうまくはいかないよね…なんて思っているあなた!
夢を実現させた小森社長の詳しいお話が聴けるのは
1/26・2/2放送の『BUSINESS LAB.』。
ぜひ聴いてもらいたい。

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 InterFM『BUSINESS LAB.』
 東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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当時のPOPEYEの誌面!

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柔和な笑顔が印象的な小森社長

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放送をお楽しみに!

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