これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/30
2013

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台湾を美しくする会“年次大会”

4月20、21、22日。
なんと総勢約150人の日本人が、ある目的のために台北に集った。
その目的はというと…
もちろん台湾のトイレをピカピカにすること!
しかも、皆“手弁当”でした~。

今年で10年目を迎える“台湾を美しくする会”。
節目ということもあり、
先日台湾の台北市で盛大なイベントが開催された。

もちろん私も掃除に学ぶ会の本部世話人として、
いろいろとお手伝いさせていただいた。
(掃除以外には、鍵山秀三郎相談役、田中義人会長、台湾の徐重仁理事長の
鼎談<ていだん>のコーディネートや掃除風景の取材等々も~)。

1日目。
昼過ぎに台北に着いた私たちは、セレモニーと上甲晃先生の講演会を
聴いた後、交流会に参加。恐らく台湾の方も300人近くはいただろう。
交流会は大いに盛り上がり、
あとは翌日のトイレ掃除を待つばかりとなった。

2日目。
いよいよ掃除実習のスタートだ。
朝、会場である台北市の小学校に行くと、
なんと既に約800人もの現地参加者が集まっていた
(正直これには驚いたな~)。

「日本から約150人も参加してくれるのなら」。
台湾の方々の“掃除道”を学びたいという気持ちを、
まずは集いの規模から感じることができた瞬間だった。

経験豊富な日本人リーダーを中心に、
清掃実習は充実したものとなり、満足の輪と共に終了。
実習後の参加者の感想発表でも、
その満足感と今後の期待感が伝わってきた。

今回のイベントに参加させてもらい、台湾の方々がどれだけ
“掃除道”に対して、真面目に向き合おうとしているか理解できた。

集まった約800人の台湾の方々は、
鍵山相談役の“掃除道”をしっかりと受け止め、
台湾全体に広めようとしている。

いや~、やはり徹底した掃除というものは、
人の心(考え方)を変えていく最たるもの。
善をしっかり理解する力、まさに“良知の発現”を促す行動なのだ。

「掃除を徹底して行うことにより、
日本中を美しくすると共に“良知の発現”を促し、
多くの人たちの価値観を一歩ずつ良い方へと…」。

こんな考え方を台湾の人たちもしてくれて、
“掃除道”に取り組んでくれる。
これはすご~くうれしい事。世界において
“自分の国さえ”という考え方ではない国が増えるのだから…

日本を美しくする会は今年で20年目。
台湾を美しくする会は今年で10年目。
掃除の会は、ちょうど節目の時を迎えようとしている。

そういう意味でも、今回のように大勢が参加したことは、
お互いのベクトルを確認する意味でも重要なものだった。
台湾掃除に学ぶ会も新たなスタートが切れたことは間違いない。

ここから“掃除の縁”で
さまざまなシナジーが世界に拡がっていくことを期待する!

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台湾を美しくする会・全国大会スタート!

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掃除は“良知の発現”を促す!

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“掃除道”に真剣に向き合う台湾の人々

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日本からは約150人が自費で参加

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04/22
2013

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自分の手をいいことに使う “良知の発現”

「人には本来、善を理解する力が備わっており、
仕事や日常生活での実践をきっかけに、良知を知ることができる」

陽明学を広めた儒学者、王陽明氏の“良知の発現”という考え方だ。

この“良知の発現”の例を身近なところからあげるなら、
やはり“日本を美しくする会”が実践している「徹底した掃除」だろう。
(私も、関わらせていただいてもう8~9年になるが、未だに気づかされることがたくさんある)

そんな“日本を美しくする会”で相談役を務める鍵山秀三郎氏は、
小学生を対象とした講演会で、子供たちにこんな2つの“お願い”をしているという。

1. 「頭のいい人になってください」
 私の言う頭のいい人とは、計算がよくできるとか、
 漢字をよく知っているという人のことではありません。
 いつも“いいことを考える人”のことです。

 そして、“いいことを考える人”になるためには、
 自分の手を「いいこと」に使うことです。

 いいことに手を使う人は、頭でもいいことを考えるようになります。
 いいことに手を使いながら、悪いことを考える人はいません。
 人間の手と心は連動しているからです。

2. 「小さな勇気を持つ人になってください」
 大きな勇気を持てと言われても、
 そんなに簡単に持つことはできません。
 しかし、小さな勇気なら、その気になりさえすれば
 いつでも誰でも持つことができます。

 例えば、「約束の時間を守る」とか
 「お母さんの手伝いをする」とか
 「信号を守る」というようなことです。
 こうした小さな勇気をいっぱい
 積み重ねていくと、やがて大きな勇気になります。

(『鍵山秀三郎の美学』より抜粋)

このように、いいことに手を使い、小さな勇気を積み重ねていくことで、
いいことを考える頭が育つ、という鍵山氏の教え。

この教えこそが、王陽明氏の言う
“良知の発現”の本質なのではないだろうか。
そして、これからの時代を担う子供たちは勿論、
今、ビジネスに生きる大人たちにも浸透させていくべき考え方だ。

即物的なお金やモノばかりを優先する現代のビジネスの中で、
大人たちがいつのまにか忘れてしまった
“いいことに手をつかう”という精神。

これからのビジネスは、人のためになる発想をし、
社会にとっていかにいい仕事をできるかがポイントである。

そのための行動や時間の使い方こそが“良知の発現”になり、
結果として、社会性のある“Good Job”につながっていくのだ。

やっぱり、毎朝の道路掃除はやめられないか…。

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発足20年目の笑顔

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徹底した掃除で得られるものとは

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街と心をクリーンアップ

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04/08
2013

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花壇の花より、タンポポの生命力

ここは飯田橋駅周辺。
通勤中のビジネスマンが早歩きで会社に向かうのを横目に、
私は毎朝の習慣となっているゴミ拾いをしている。

ゴミ拾いを続けていると、
多くの出会いや気づきが得られるのだが、
今回はそんなゴミ拾い中に出会った「タンポポ」の話。

桜が散り始める4月上旬。
いつものようにゴミを拾っていた私は、
その光景を見て思わず驚いてしまった。

なんとも元気よくスクスクと育ったタンポポが、
たくさん咲いているではないか。
それも、横断歩道脇のコンクリートの狭~いすき間に。
(すげぇ~、こんなすき間なのに立派に花を咲かせている…)

そのタンポポは、大きな花を咲かせ、根を強く張り、
おそらく25cmくらいはあるだろう立派な葉も生えている。
そして、ふと先日お会いした
あの『奇跡のりんご』の木村秋則氏の話を思い出した。

「実は肥料や農薬をあげている畑のタンポポの方が、
たくさん虫がいたり、大きく育たなかったりするんですよ。
逆に都会のコンクリートの間に生息するタンポポの方が大きいし、
無農薬なのに虫もいないんです。」

ふむふむ、植物に必要以上の栄養をあげると逆に虫が寄ってきて、
成長を妨げることになる、ということか。
だから木村氏のりんごも無農薬、無肥料という自然栽培にもかかわらず、
あまり虫も寄って来ず、立派に育っているのだ。

なるほどね~。
タンポポに興味が湧いてきたところで、少し調べてみることに。

すると、実はタンポポの根は地底50cmも深く伸びているそうだ。
(先日、実際に確かめようと駅周辺のタンポポを抜こうとしたら、
茎のところでボツッと…)

それだけしっかり根を張り巡らせているということは、
外から肥料や農薬に頼らなくても、
自らの力で水分や栄養素を摂取できるということ。

だからこそどんな環境におかれても、
成長し続けられる強い“生命力”が備わっているのだ。

このことはビジネスシーンにも置き換えることができる。

今、ちょうど新入社員が入ってくる時期。
彼らや彼女らには、なんでもかんでも教えるのではなく、自らスキルを
学びに行き、自ら知識を得ようとさせることが大切となってくる。

つまり、仕事場での“至れり尽くせり”は、
自分で根を伸ばすことをしなくなる。

自ら行動することで、新たな相乗効果を生み、
より高いレベルを追求することになり、
結果的に良い人間関係と職場環境につながるのだ。

今、ビジネスシーンに求められているのは、
花壇やプランターで育てられた花ではなく、
コンクリートの間で生命力を持ち、しっかり根づくりをし、
自然治癒力をも伴った「タンポポ」のようなスタッフである。

さぁ!
今日も新たな出会いを求めてゴミを拾いに行くとしますか!

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おぉ、なんとも立派なタンポポが!

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キレイだな~(タンポポの花がね)

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こんなところでも成長できるのか…

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タンポポの今後の成長が楽しみ!

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03/25
2013

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リアルクラウドと言えるコンビニ

今では誰もが大体理解していると思うが、
“クラウドコンピューティング”とは、
ネットワーク上に存在するサーバーを通して
データを利用する方法のこと。

それまでは手元のパソコンで管理していたデータも、
ネットワークに接続さえできれば、どこにいても利用できるというわけ。

さて、近頃私はある発見をした。
それは“コンビニはクラウドのような役割を担っているのでは?”
ということ(実はある情報誌にそのヒントが書かれていたのだが…)。

本来コンビニは物販を目的とする店だが、
今やそのサービスは多岐に渡る。
公共料金の支払いやクリーニングの申し込み・受け取り、
通販商品の受け取り、はたまた家事代行サービスの申し入れまで…。

さらに、大体のコンビニにはATMが設置されているので
(中には24時間営業のところも!)金融機関としても利用できる。
つまり、コンビニは本来の目的以上に
その役割が大きく拡がっているということ。

ある通販会社では、購入した商品のコンビニ受け取りを
導入したことにより、売上がなんと数十%も伸びたという。

確かに、忙しいと宅配便ってなかなか受け取れないんだよね~。
自分の好きな時にコンビニで受け取りが
できるのは便利でうれしいサービスだ。

わざわざ専門の窓口や店頭に行かなくても
サービスを受けられるという点において、
全国各地にネットワークを持つコンビニは
まさに“クラウド”としての役割を担っていると言える。

たとえばお年寄りや子どもたちなど遠くまで足を運べない人たちのために、
コンビニは大きく貢献しているのだ。

日本全国津々浦々にあるコンビニは、
約4万5000~7000(!)店舗といわれている。

しかも利用者は1日3400万人というから、まさに今の日本にとって
コンビニはなくてはならない存在になってしまったのだ。

今やさまざまな手続きがコンビニでできてしまうのだから、
役所もコンビニの利用を前提とした計画を立てていけば
余計なコストがかからないんじゃ? な~んて思ったり。

…個人的には、コンビニの存在で町の小さなお店が影響を受けて
閉店せざるを得なくなったり、地元への還元率が低くなったりと
マイナス部分もかなりあると思っているのだが…。

とはいえ、クラウド的役割による地域への貢献が期待できるのも確かなのだ。

まさに“リアルクラウド”と言えるコンビニ。
もしかしたら、“クラウド”ととらえることで
その役割がもっと増えてくるかもしれない。
そういえば3.11の災害時もかなり活躍していた記憶が…。

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夜遅くまで営業しているのは助かる

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今やどの街に行ってもコンビニがある

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03/18
2013

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経営にマジックはない

“鉄の淑女”と呼ばれた元イギリス首相、マーガレット・サッチャー氏。
首相引退後の来日講演での質疑応答にて
「このところ日本は厳しい状況が続いています。
あなたが首相だったらどんな政治をしますか?」
と尋ねられ、彼女が返した言葉は一言。

「政治にマジックはない」

ひゃ~~~なんともクールで簡潔な答え!(さすが鉄の淑女…)
確かにごもっともな答えだ。

この言葉、「経営にマジックはない」と言い替えられないだろうか。
政治でも経営でも、一瞬で物事をサッと変えるマジックなんてありえない。

稲盛和夫取締役名誉会長による日本航空の再建が
“稲盛マジック”なんて表現されていたが、
そこにあったのは決してマジックではない。

「日本航空が潰れることはないだろう」なんて
甘く考えていた社員たちとの真剣勝負だったはず
(日本航空の現社長がある情報誌で語っていた)。

1つの画期的なビジネスモデルやシステムを編み出したとしても
あくまでそれは短期的なものに終わるだろう。
5年、10年、30年…と長期的な経営を続けていくためには、
そのプロセスにおいて必ず“人”の成長や企業風土(文化)の形成が必要だ。

一時の儲けを求めるのではなく、人間として、プロとしての成長を追求する
“仕事道”の展開があってこそ経営は永続的になる
(“仕事道”とは、人間性の向上を意識しプロとしての鍛錬を続けることで、
個人の成長が相乗効果を呼び結果的に組織も成長するという私の持論)。

さらにお客さまや地域の人、そして社員との信頼関係があってこそ
企業は前に進んでいくのだ。

どうも最近の日本は、“経営=仕組みづくり”という発想や、
目先の利益に走りがちだ。
“マジック”のような画期的施策がどこかにあるなんて思っていてはダメ。

長期的な繁栄のためには、着実な積み重ねこそが実を結ぶのだから。
すなわち、「経営にマジックはない」ということだ。

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着実な積み重ねがマジックを起こすかも!?

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永続する企業には“仕事道”がある

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