これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

01/28
2013

プリント

結果主義からプロセス主義へ

時は1964年の東京オリンピック。
優勝を決めたへーシンク選手の行動は、
今失いつつある「日本の価値観」であり、
本来の柔道の精神を体現したものだった。

対戦した神永昭夫選手に対する敬意。
試合に勝っても驕らず、相手を称え、
礼を尽くすその精神からは、
プロセスを重んじて取り組んできた
柔道に対する彼の生き様が垣間見えた。

この話は、私が“プロセス原理主義”を語る上で
しばしば取り上げてきたわけだが、このように、
プロセスの大切さを改めて考えさせられる
出来事に最近ではよく遭遇する。

例えば、木村秋則氏が行った
米の腐敗実験の話がある。
これは、自然栽培米と通常栽培米を
それぞれ水に入れてしばらく放置するという実験。

結果は一目瞭然。
自然栽培米の水の透明度に対して、
通常栽培米の水は褐色に濁ってしまうのだ。

農薬や肥料を使わず、自然の生態系を生かし、
土壌本来の力で育てる自然栽培と、
その対極にある通常栽培。
プロセスの違いが生んだ結果だった。

生産性・経済性といった効率を優先してしまうと、
本当に人々が満足する質の高いものは
生み出せないということだ。

“パラダイムシフト75”
(時代の過渡期は75年ごとに訪れるという私の持論)でも語っているが、太平洋戦争後の日本は、
まさに合理的であり、経済性を優先する
体制であった。

ここからさらに75年遡ると、
ちょうど明治維新に辿り着く。
維新後の日本は、西洋文化を取り入れると同時に、
覇権主義をも取り入れてしまった。

この植民地化を肯定する統治体制が、
太平洋戦争を招き、結果として
大きな敗戦につながるわけだ。

覇権を優先した75年間、
経済を優先した75年間を経た今、
このまま経済性を追求しても、人々の幸せには
つながらないという答えに気づき始めている。

もっとも、この答えも、これらのプロセスが
あったからこそ得たもの。
「同じ轍を踏まない」という言葉があるように、
新たな価値観を創造することではじめて、
プロセスが意義あるものになるのではないだろうか。

75年周期で迎えるパラダイムシフト。
この数十年の間、結果ばかりを求めたが故に、
中身のない人が多くなり、それが社会に
表れているように思える。
まさに今、結果主義からプロセス主義への
転換期なのだ。

皆さんには是非、過去から学び、
次なる時代の価値観を考えて行動して欲しい。
未来の社会を担う若い世代のためにも、
しっかりとプロセスを踏まえて進んで行きたいのだ。

プロセスこそが、人を育み、相乗効果を生み、
企業をつくり、そして、日本……いや、世界を
支えるための永続的な社会を築くのだから。

プリント

プロセスの比重を重く、重く

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これぞヘーシンクの柔道精神

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シナジースペシャル

01/21
2013

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清風20年のシナジー

「永年、掃除は次元の低い仕事と思われてきました。
しかし、日本を美しくする会が各地で開催され見方が変わってきています。
掃除の実践を通して、
掃除が次元の高いものとして広がっています。
その広がりの、大きさ速さに驚き、
嬉しく思っています。
世の中には、まだ掃除の仕事を
低く考えておられる方も多いと思います。

この情報誌を、一人でも多くの方に読んでいただき、
勇気を持っていただくことができればこんなに嬉しいことはありません。」

日本を美しくする会が発足して今年で20年。
掃除をテーマにした活動・講演を
全国各地で行う鍵山秀三郎相談役は、
「掃除の意義とは、街をきれいにするだけでなく、
人を育み、社会の秩序をつくっていくことだ」と語る。

そんな“掃除哲学”を、私は定例冊子『清風掃々』から
改めて感じることとなる。

『清風掃々』とは、日本を美しくする会が
会員向けに定期発刊している、
今号で20号目となる小冊子。
冒頭の言葉は、記念すべき1号目に相談役である鍵山氏が語った言葉だ。

本誌の内容は主に掃除活動に関するレポートで、
今号は国内だけにとどまらず海外の掃除大会レポートも掲載されている。
台湾・ブラジル・ニューヨークは、
昨年、掃除を始めてちょうど10周年を迎えた。
(ちなみに私は昨年ルーマニアでの掃除に参加した)

国内のレポートでは、先生の先生による
先生のためのトイレ掃除に学ぶ会、
“便教会”の活動レポートが
数ヶ所から発信されていた。

また、今号の巻頭には、
鍵山相談役のこんな言葉が。

「家は家風、学校は校風、会社は社風。
それぞれの場所にはそれぞれの風があり、
人はその風の影響を受けてゆく。
そしてその人の姿が、その風に対して
影響を及ぼしている。
だからこそみんなが道理に適った
行動をしなければ、
その風は淀んでいくのです。」

まさに、『清風掃々』は“いい風”の
代名詞だと言える。

“便教会”の先生方のレポートを拝見しても、
綴られているのは感謝の気持ち。
この掃除に携わったおかげで
自分たちが多くのことに気付き、
恩恵を受けているのだと言う。

“掃除をしてあげた”なんて気持ちは皆無。
掃除を通して得た産物はまさに“謙虚な心”だろう。

20年を通して、掃除活動は
海外を含め129ヶ所に広がった。
そしてその可能性は相乗効果によって昇華し、
大人から子どもまで、様々な人々に影響を与えるようになった。

私も掃除を通じて多くのことを学び、
自らの生活、
ビジネスを深化させているところだ。
(まだまだだが……)

今、冒頭で紹介した鍵山相談役の言葉を振り返り、改めて思う。
少しでも多くの人に掃除の素晴らしさを
体験していただきたい。
豊かな世の中をつくるために、
“掃除哲学の種”を撒き続けていきたい、と。

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鍵山秀三郎相談役

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今朝は新宿掃除から

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掃除風景ルーマニアにて

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シナジースペシャル

01/15
2013

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ビジュアル系ビジネスのすすめ

ド派手なメイクと衣装をまとい
激しいパフォーマンスで人目を引くビジュアル系。
今回はそんなビジュアル系ロックバンドの話
…ではない!

視覚や聴覚、味覚といった知覚機能の中で
1番多くの情報量を得ているものとは?

答えは、視覚。
なんと視覚だけで83%もの情報量を
得ているというから圧倒的だ。
つまり、人間の行動や情報収集のほとんどは
視覚に集約されているということ。

確かに、段取りを決めて進めているものでも、
何かを見て「あ~そうだ! あれをやらなきゃ」
と思い立ち、別の用事に手をつけてしまうことが
度々ある。

私も、何かを考えながらトイレに入ったのに、壁に
バーン! と貼りつけられた「今週の時流度チェック」を
プリントしたものを見た瞬間。
それまでの思考を棚上げにして
時流のキーワードについて考えはじめてしまう。

視覚から得た情報に、人間がいかに
左右されているかがわかる瞬間と言えるだろう。

そこで頭に浮かぶのは、ビジネスにおいても
この“83%を占める視覚”を
うまく活用する方法があるのでは!? ということ
(ビジュアル系という割には地味な事例だが…)。

ビジネスにはとにかく優先順位が大切。
私が実践している“ビジュアル系ビジネス”の1つは、手帳に付箋を貼ること。

「付箋を最優先する」というルールを
自分の中でつくっておけば、手帳に貼られた付箋を
一目見た瞬間にまずその作業に取りかかることが
できるので、後回しにしてしまいがちなことでも
優先的にこなせる。
手帳を開いた時にまず何を見るかを
視覚でコントロールするのだ。

実は、セミナーや講演会の際にも
私は“ビジュアル系ビジネス”の考え方を
活用している。

文字をズラーッと並べたPowerPointの資料を
見せる人がよくいるが、話を聞いているお客さま側はなかなかイメージを捉えにくい。
そこで私は、語りたい概念を印象的な
ビジュアルイメージとし、
それを材料に説明するようにしている。

なにせ視覚の情報量は83%!
概念図を見ながら話を聞くことで
そのイメージも内容もすんなりと頭に入ってくるのだ。

視覚から入ってくる情報をうまくコーディネート
していけば、ビジネスを効率よく円滑に
展開することができる。
ビジュアルを制する者は、ビジネスを制する!
…な~んてね。

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弊社のトイレ

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手帳には付箋を!

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壁に貼られた時流度チェック

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01/07
2013

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BUSINESS LAB.のシナジー

祝・BUSINESS LAB. 2年目突入!
今年もBUSINESS LAB.は健在で~~す!!!!
この1年間で登場していただいた
ゲストの方々は総勢27名。

記念すべき第1回目はニュービジネス協議会
(NBC)元会長であり、アルビレックス新潟
取締役会長の池田弘氏!

その後も続々と、掃除の会でおなじみの
鍵山秀三郎氏やブリキのおもちゃ博物館で
有名な北原照久氏など豪華ゲストが登場。

それでは、昨年1年間でお越しいただいた
素敵なゲストの中から、特に印象深い方々を
振り返ってみよう。

まず、ダウンシフターズを提唱する
高坂勝(こうさか・まさる)氏からは、
「減速して生きる」という新たな価値観について
うかがうことができた。

震災からの再建についてお話しくださったのは、
八木澤商店の河野通洋(こうの・みちひろ)氏。
なんと岩手県陸前高田市から
はるばるお越しいただいた。

「魂の決断」というテーマで力強く語って
くださったのはNBCの現会長でもある、
フォーバルの会長・大久保秀夫氏。

“KAIZEN”プロデューサーとして世界で活躍する
ブラッド・シュミット氏はゲストの中で
唯一の純外国人だ!

星野リゾートの星野佳路(ほしの・よしはる)氏の
お話からは、チームづくりの大切さを
改めて考えさせられた。

日本人女性として初めて外資系化粧品専門商社を設立したレイコ B・リスター氏は、“女性初”という
看板を背負いながら後人のために道を切り拓いた。

今まで来ていただいた総勢27名のゲストは、
経営者として有能なだけではなく
人間的な魅力のある方々ばかり。

実は、彼らには共通点がある。
それは、全員私が日々語っている
“仕事道”を体現しているということ。

大きなリスクを承知の上で決断を繰り返し、
業界の常識に変革をもたらしながらも、
人と組織を育て地域に貢献することも
しっかりやってきたのだ。
そしてさらに、日々チャレンジを続けている。

ゲストの皆さまのお話からは、“チャレンジ”により
さまざまな失敗や成功を繰り返して
学びを得られること。
そしてその学びを活かして
新たなチャレンジをすると、
さらに上のステージに立てることが理解できた。

つまり、生き方と経営はイコールということ。
次から次へとチャレンジを続けていると、
人間的な魅力も高まっていくのだ!
そして、結果的に多くの人たちから
選ばれることになる。

う~ん、それにしても我ながらボリューム満点の
ラジオ番組になっているなぁ。

2013年も素晴らしいゲストの方々のお話を
お届けするので、ぜひお聴き逃しなく!
BUSINESS LAB.を聴いているうちに
あなたにもきっと相乗効果があるはず!

あっ! 今週は例の“丁稚のすすめ”でおなじみの
秋山木工から、代表の秋山利輝氏が登場。
とにかく、秋山氏ならではの
おもしろい体験をたくさん話していただいた。

今年も日曜23:00は東京76.1MHz・横浜76.5MHzの
『BUSINESS LAB.』をよろしく!!

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今週のゲストは秋山利輝氏!

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レイコ B・リスター氏

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星野佳路氏

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池田弘氏

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河野通洋氏

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大久保秀夫氏

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12/25
2012

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ついに500回、すなわち満10年

つ、つ、つ、ついに500回!
何が500回って? そう、このビジネスの達人が
ついに、500回(500週)。
年で言えば満10年となった!
(500週×毎週5コンテンツだから、なんと2,500コンテンツを配信!)

実はこのビジ達、内容は私が考え収録し、
弊社クオーターバック1~2年目の社員が
原稿を書いている。
それは、社員の文章を書く訓練や、
鍛練を兼ねているのだ。

だからといって、すぐに社員のレベルアップに
なるわけでもない
(ましてや、すぐにお金になるものではない)、
このビジ達。
しかし、ビジ達にはこんな相乗効果がある。

1.webサイト(webマガジンとして)の活性化
2.毎週月曜日、約3,000人に向けてメルマガを配信
3.月刊CDの発刊(私の美声!? と共に)
4.お客さま(クライアント)のメルマガコンテンツとして活用
5.InterFMの番組コンテンツとして活用
6.セミナーや講演会の材料として活用
7.中島の出版のネタとして活用

これだけの相乗効果を生み出せるのは、
手間と時間をかけて継続してきたからに
他ならないだろう。

また、その他に私がビジ達を続けているの
にはこんな理由がある。
それは“自分の価値観の集約化”と“
情報発信のベース作り”だ。

書き留めることによって、自分の頭の中を
整理することができるし、
急な講演会の依頼が入っても、あわてて
内容を決める必要はないのだ。
講演会やセミナーを行えば、新たな
ネットワークが広がり、
弊社の仕事にもつながり…どんどん相乗効果が生み出されていく。

先日、ビジ達で紹介した、
あの五木寛之氏は日刊ゲンダイで連載を
37年も続けている。
それに比べればビジ達(私)なんて、
まだまだ足元にも及ばない…。

しかし、この7つの相乗効果こそが
私が10年間ビジ達を継続してきた
1つの答えなのではと…
でも、まだまだ通過点だけどね。

この先、10年、20年…。
五木寛之氏に追い付け追い越せの勢いで
続けていくぞ~!
今後もぜひご期待ください!

SNY

ビジ達のCD!

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500回続いているビジ達!

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連載なんと9,077回以上!

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雑誌で継続の大切さを語っていた

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