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選ばれるビジネス

03/09
2020

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不易流行のRyukoの行方

1980年にはチェーン店での売上高は首位で
「外食王」だった小僧寿し。
先日の新聞にその小僧寿しが「再建の道険し」と出ていた。

実は私は1985年頃、小僧寿しの折り込みチラシ制作の仕事を
お手伝いしていた。
寿しメニューの撮影から企画、デザインをし、
印刷会社に入稿する手前までの工程をだ。

ところが、ある時校正ミスにより価格を間違えるという
命取りにもなりかねないミスをしてしまった。
既にチラシは全国のお店に発送済み。
その時、小僧寿しの社長は「印刷ミス キャンペーン」と銘打ち、
各お店にポスターを貼り“特別大奉仕!?”として
価格は間違えた安い設定のまま(20円安い)とする
大英断をしてくれたのだ。
もちろん大特急でポスター作りに協力させてもらっただけで、
私達に大きなお咎めがなかった。
こんな訳で大変お世話になった小僧寿しだったわけ。

それから30~40年。時代は大きく変わった。
小僧寿しが厳しくなった背景として、ピザ含めさまざまな競合と
ウーバーイーツ、出前館などの配達代行サービスが出現し、
お客様が選ぶ選択肢が多岐に渡ったことがあげられる。

こんなことを考えていると、
時代が大きく変化したことと伴に・・・
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
という平家物語の一節がアタマに浮かんできた。
そして、松尾芭蕉の“不易流行”である。
いつの世も“変わらないもの”と“変わるもの”があるのだが、
“変わっていく”流れにのらないと“盛者必衰”となるということ。

まさに今、変化が激しい時、
「最も強い者でもなく、最も賢い者でもなく
変化できる者」こそがその先に生き残るというわけ。
まさにパラダイムシフトの変わり目は、あからさまに
表に見えてくる。

そして、新しい時代には新しい価値観がそこに必ずある。
その新しい価値観を作るのは決まって若い人達だ。
時代を担う人たちが次の主役であって、そこにバトンを
渡していかない限り、たとえ、どんなに大きな会社であったとしても
“盛者必衰”となっていく。

以前ビジ達でも紹介したが、「上下のリーダーシップ」から
「前後のリーダーシップ」へと組織を変革する時なのだ。

すなわち、会社は、若い人、つまりミレニアム世代へバトンを渡し、
新しい価値観で経営をし、マネージメントをしてもらうことで
“Ryuko”を作っていくことにつながる。
松尾芭蕉が言っているとおり、“変わらないもの”の中に、
“変わるもの”を取り入れていくことが「不易」の本質ということ。
これこそ会社が生き残るためのこれからの時代のキーとなっていく!

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“変わらないもの”の中に、 “変わるもの”を取り入れていく

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まさに今、変化が激しい時

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