10/05
2020
“ワークマンプラス”のデータドリブン戦略!?
「行こうみんなでワークマン♪」
ワークマンと言えば、吉幾三が歌っていた歌が印象深い。
そのワークマンが、“ワークマンプラス”という
新業態の店舗展開を2018年9月に始めて以降、
各店舗は好調で女性客も増え繁盛店になっているという。
(吉幾三のイメージとはいつの間にか変わっていた・・・)
その1号店が立川市ららぽーと立川立飛にあるというので
行ってきた。
ワークマンプラスは、オープンから
約2倍の売れ行きだったという。
作業服が主力商品だった店が、まさしく
“一夜にしてアウトドアショップへと変貌”したのだ。
何が変わったのかというと、1700点ばかりあったアイテムから
一般受けする320アイテムだけをピックアップして展示。
ディスプレイにはマネキンも使いポップも多用し
洗練されたイメージを演出。
スタイリッシュに見えるように照明、外観も工夫している。
同じショッピングモール内にある他店、
例えばZARAやH&Mにもひけを取らないような
店全体のデザインにも気を使っているのだ。
2020年3月末時点でワークマンプラスが全国175店舗。
すなわち1年半たらずでワークマン860店舗のうちの
約20%がワークマンプラスに転換したわけだ。
本屋に行くと、“ワークマンはなぜ2倍売れたのか”
という本が並んでいたので手に取ってみたわけだが・・・。
すると・・・まさに先週も紹介した
“データドリブン”の手法だったのだ。
そしてなんとワークマンではエクセル関数を使い
需要の変動を読み解いていた。
そしてワークマン流のアルゴリズムも創っているという。
POS分析システムを導入しているが、それをエクセルに
ダウンロードしてさまざまなデータも
解析して需要予測しているというわけ。
すなわち、
・ターゲット(作業服を着ている層とそれ意外)
・世代
・店の立地(場所)(路面店かショッピングモール内か)
・サイズ分布(S・M・L・LLの数の揃え方)
・性別による商品構成
・シーズン
これらを対象に、需要予測、商品開発、商品提供に活かす会議を
週1回の“アルゴリズム検証会議”でしているという。
(アルゴリズムとは問題解決のための手法、ルール、数値のこと)
地域による品揃え、シーズンによる品揃えなど、客層を踏まえ、
アルゴリズムにより各店舗に最適な商品を
配置しているということ。
値段が安く、機能性も高くデザインもまあまあ
レベルの商品なので、ついつい私もたくさん買ってしまった。
“データドリブン”により、ワークマンプラスは
もっとその先に上がっていくだろう。
ワークマンが2倍売れた裏には、
このデータドリブン戦略があったのだ!