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09/26
2022

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石坂典子社長流の意味の創出経営

石坂典子社長は30歳のお試し社長からの数年は
会社としての明確な課題が多く、
その課題にどう対応するかがテーマだった。
すでに課題があり、それに対応するための経営だったということだ。
ところが、ある時点からの経営は、
“問題を発見して、意味を創出する”というビジネスステージに
入ったように思えてならない。

これに気づいたのは、この9月大里綜合管理で開催された
“ネット99夢フォーラム”での石坂社長の講演会に
参加させていただいたときのこと。
ちなみに、大里綜合管理の野老会長と石坂社長は、
2012年“おもてなし経営企業選”で一緒に選ばれた経営者仲間なのだ。

今回のフォーラムで改めて1999年の
ニュースステーションでの誤報による廃業の危機から
“石坂産業逆転劇”の顛末を聞きながら、
まさに石坂社長は私がこのとことろ発信している
“意味の創出”経営をずっとやってきたと気づいたということ。

社長になって数年は世間からのすさまじい逆風に立ち向かいながら
建設して間もない大きな溶鉱炉を撤去し、
新たなプラント造りを決断することで
多額の借金を抱えることになった。
当然それなりの稼ぎがなければならないわけだ。
そうしているうちに、ある時点から、
石坂社長は課題対処と並行して、その先を見据えた
“意味の創出”展開をし始めるのだ。

◆2億円もかけ見学通路を造った件
などは、課題解決のためだけでなく、“意味の創出”と言えるだろう。
もちろん廃棄物処理プラントに見学通路は必須のものではなかった。
だが、これにより見学者も増え働く人たちの意識も変わり、
働き甲斐のある会社へとつながっていく。
→ “2億円も”ではなく、“2億円で”会社の信頼感(透明性)と
従業員のモチベーションも高めたということ。

◆雑木林を清掃整備して憩いの森“フォレストパーク”にする
→まちづくりと地域貢献

◆広い敷地を整備して遊具やベンチを持ち込み
“アミューズメントパーク”とする
→地域貢献とブランディング

◆“くぬぎの森交流プラザ”や“くぬぎの森カフェ”を開設し
自社農園で生産された産物を活かした食事を提供

◆廃棄される海洋コンテナをリユースしたエシカル雑貨ショップ

結果としてこれらのアプローチは多くのメディアでも扱われ
海外含め年間5万人以上の人たちが視察に来る石坂産業となった。
新卒採用でも多くの就職希望者が集まる会社になったのだ。
さらに新たなチャレンジをし続け、最近は作る段階から
廃棄物を少なくするノウハウを蓄積して、
大手メーカーとも関係を築きつつあるという。
もはや産業廃棄物処理を主事業とする会社とは思えない
未来産業的“石坂産業”になろうとしている。

石坂社長はその感性思考も活かした
新たなチャレンジの繰り返しにより
時代に先駆けた“意味の創出経営”をしているということ!


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新たなチャレンジで“意味の創出”を実践

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