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11/07
2022

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瀕死の“地球の歩き方”が、V字復活!? “死中に活”こそ、未来へのトランスフォーメーション!?

“死中に活を求める”という言葉、知っているだろうか。
「死中」とは、死や破滅を待つ以外にない絶望的な状況を意味し、
「活」は生きることを意味する。
すなわち、助かる道のほとんどない状況から、
なんとか生きる方法を見出そうとすることだ。

今、注目の“地球の歩き方”の復活劇が、
まさに“死中に活を求める”状況だった。

このコロナのパンデミックの影響により、その事業の方向転換を
余儀なくされた企業は多いことだろう。
宿泊や飲食関係はもちろん、生活娯楽関連サービスはとにかく大変だったはず。
その中でも、旅行関連企業はなかなか打つ手が見つからなかったかもしれない。

「崖っぷちサバイバル! ~大変貌で逆転~」とか
「降りかかる災いの中、新たな"強み"を生み出し、反転攻勢をかける」とか…
こんな見出しを入り口にあちこちで紹介されていたのが
この“地球の歩き方”のV字復活劇だ。

2020年11月、コロナ禍で経営も厳しくなる中、
“地球の歩き方”は「ダイヤモンド・ビッグ社」から他社への譲渡を言い渡された。
そして2021年1月、“地球の歩き方”を引き継いだのが「学研」グループ。
この事業を任された宮田さん(編集長)は、
共に移って来た編集部員とともに再起を図ることになった。

そこでまず取り組んだのが、東京五輪に合わせて発売した「東京」版。
海外の都市をメインに取り上げてきた“地球の歩き方”だが、
初めて国内を取り上げた結果、東京都内の書店からこの本が消え、
即重版がかかったという。(なぜか、私も丸善本店で購入)
そして、京都や沖縄など、国内の他の観光地も取り上げ、
更には、多摩地域だけに絞ったものも出版された。

その名前は「地球の歩き方」だが、
“国内地域だって地球の歩き方の一部”という理屈だろうか。
とはいえ、これら国内都市へのシフトだけに終わらなかったのが素晴らしい。

今年の3月には、ミステリー雑誌「ムー」と組み、
"世界中の不思議"を旅行ガイドとミステリー雑誌、両者の視点で特集した
「異世界・パラレルワールドの歩き方」を出版し、見事大ヒットさせた。

実は学研グループとなった新会社“地球の歩き方”の社長は
学生時代バックパッカーとして世界各国をめぐり、学習研究社入社後は
月刊“ムー“の編集部員でもあったという。

更にこのヒットを転機に7月には人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボした
ガイドブック「地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険」を発売。
これがまた大ヒットとなっているという。

“地球の歩き方”が売上9割減からの快進撃が今も続いている。

この窮地がなかったら、雑誌「ムー」との連携も
「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボもなかったと考えると
まさに“死中に活”の言葉がピッタリと当てはまるだろう。

これまでの“地球の歩き方”としてのドメインからの大胆なシフトが、
新たな読者の獲得につながったのだ。

実は“死中に活”は、次なるステージに上がるため絶好の機会でもあるということ。
中島流では「“死中に活”こそ、未来へのトランスフォーメーション」なのだ。
このパンデミックもそうだが、長く事業を展開していたら
いろいろな禍は必ず襲ってくる。
その時に「今こそ“死中に活”のトランスフォーメーションのとき」
すなわち次なるステージに上がるためのチャンスのときと思えるかどうかだ。

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売上9割減からの快進撃

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