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11/21
2022

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ヤマガタデザイン山中代表とスパイバー関山代表の共通点とは?!

水田に浮かぶように建つホテル“スイデンテラス”。
今回のリトリートツアーでは、
この“スイデンテラス”に宿泊させていただいたわけだが、
ここが今回訪問する“ヤマガタデザイン株式会社”の
事業の1つだと…!
“ヤマガタデザイン”は、社名から想像していたものと大きく違い、
ホテルの運営、亀の甲羅のようなドーム型の
全天候型子ども遊戯施設「キッズドーム・ソライ」の運営や
田んぼの合鴨農法の合鴨の替わりとなる機械製作など
まちづくりデザインに力を入れている会社。
今回は、代表の山中大介さんにそのチャレンジ精神も
含めてお話を聞かせてもらった。

そのVISIONは「山形庄内から、ときめこう」。
MISSIONは「地域課題を解決する事業をデザインし、
子どもたちが生きる未来に、自らも希望を持てる社会を実現する」。
山中代表のメッセージは、
「これからを生きる子どもたちに、どのような未来を魅せるのか。
今を生きる大人たちに、考え行動する責任があります。
私たちは、街づくり事業を通じて、
山形庄内地方を世界一幸せな街にすることに挑戦します」。
まさにこのことを具体的事業展開を通じて語ってくれたのだ。

そして次に訪問したのはあの“クモの糸”の生産を実現したスパイバー。
その代表の関山和秀さんのお話も聞くことができたのだ。
(私とは3~4年ぶりの再会)
スパイバーの研究事業を分かりやすくいうと、“クモの糸”が持つ
タンパク質の特性を人工的に再現する研究開発をもとに、
世界に先駆けて人工構造タンパク質の量産化技術の確立に成功したわけだ。
改めて驚いたのがそこにチャレンジする動機だ。

関山代表はスパイバーを起業したのは、“社会にどう貢献するかを
考えてのこと”という。
「いまアパレルで使われている素材の何割かを人工タンパク質に
置き換えれば、CO2の排出量を大きく減らすことができたり、
砂漠化を引き起こす原因とも言われる綿などの材料の過剰栽培を
抑えることもできるようになります。
そうなると、人類が資源を奪い合って
戦争することがなくなるかもしれない。
世界平和を実現したいのです。
アパレルの分野は産業規模も大きく、
そこで発生している環境負荷も甚大。
だから、その領域において貢献することは、
自分たちのミッションと合致しているのです」

今回の旅では、このお二人のユニークで
意味ある経営の話を聴くことができた。
ヤマガタデザインの山中代表は37歳。
スパイバーの関山代表もまだ39歳。
お二人ともまさにミレニアル世代だ。
山口 周さん的に言えばニュータイプの時代の経営者である。
そしてお二人の共通の価値観も見えてきた。
すなわち、“課題を発見し、意味を創出する”
世代の代表と言えるだろう。
今ある課題に対して取り組み解決に向けて実践をする。
それが社会貢献となり、自分たちの存在意義につながる。

同行した経営者たちは、オールドタイプ経営者がほとんど。
みなさんこのお二人の社会貢献に対する高い意識に驚いていた。
ミレニアル世代の彼らは、まさに社会性のある経営者だった。

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ヤマガタデザインの“キッズドーム・ソライ”(写真上下)

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