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08/31
2015

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DDTプロレスの人気の理由

両国国技館に一歩足を踏み入れると、
熱気、歓声、人、人、人!

今までこの国技館には
数回ほど相撲やプロレスを見に来たが、
それとは比べ物にならない盛り上がり。

この超盛り上がりイベントは、
DDTプロレスの興業
『両国ピーターパン2015~DDTより愛をこめて~』だ。

まず私が驚愕したポイントその1は、
国技館のロビーに溢れる人波!
皆イベントならではのグッズや
冊子を買い求めており、
DDTプロレスの人気の高さが伺える。

ホールに入るとファンの熱気にまず驚く。
そして試合が始まれば
レスラーごとに違うテーマ曲で登場し、
会場はますますヒートアップ!

観客は慣れたようにBGMに合わせた拍手や掛け声を入れ、
ファンとDDTプロレスの一体化を感じたのである。

驚愕ポイントその2は、“演出”。
熱心なファンの期待に応えるだけのことはあり、
演出の素晴らしさは群を抜いている。

音や映像を用いるのはもちろん、
レスラーが語りとともに
プレゼンテーションをするシーンもある。
笑いをとるための語りもあり、
お客様を飽きさせない構成なのだ。

そして最後の驚愕ポイントは、“プロデュース力”。
すなわち出演する人々の顔ぶれの妙である。

65歳にして現役の天龍源一郎や、
人形レスラーとして人気を博すヨシヒコ
(ファンはその登場を待っていたりする)、
映画コメンテーターのLiLiCoなどがリングに上り、
仕込みと分かっていても夢中にさせるような
コンテンツを用意しているのだ。

そんな試合の流れといい、グッズ展開といい、
お客様を満足させるその
“企画力、演出力、編集力”には拍手を送りたい。

これらは“プロデュース力”とも言い換えられると思うが、
1つのエンターテインメントとして
全体を上手くまとめている。

予定されていた5時間はあっという間に過ぎてしまい、
多くのファンがDDTプロレスのイベントに足を運ぶのも納得がいく。

これだけ多くのファンがいて、
これら興業がうまくいく理由は…
“戦略的で良心的なビジネス”を行っているからだ。

観客が本当に見たいと思う場面、
演出を企画する“良心的なアプローチ”は、
ファンとの熱い一体感を生み出す理由だろう。

普通のビジネスは、ついつい“戦略的”に
利益につなげようとするのだが…。

DDTプロレスの場合、最初から儲けを追うのではなく、
あくまでも良心的に観客が求める以上の
エンターテインメントを追求してきた結果が、
この国技館いっぱいの観客となったのだ。

純粋な気持ちで観客を喜ばせてきたことで、
もう一度見たい、応援したいと思ってもらい、
今のDDTプロレスの人気が築かれたわけである。

斜陽産業とまで言われ、厳しい状態だったプロレス業界…。
それをここまで引き上げ、ビジネスとして成立させたのは、
お客様の要望に真摯に対応した“良心的なビジネス”、
すなわち“先義後利”的なビジネスだからこそなのだ。

私たちのビジネスでも、当然“戦略”は必要であるが、
あくまでも“良心的”な精神でビジネスを行うことが
成功へのカギとなるのだろう。

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腕枕をしてもらえるタオル

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ホールはファンでいっぱい!

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光の演出が凝ってるな~

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両者共倒れか!?

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ド派手な登場だ

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大技が決まる!

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敵味方入り乱れての大乱闘

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