12/25
2012
マナーの1位を目指して
「ほらほら、あそこに缶がいくつも」
「何だこのビニールは? おにぎりの包みシールみっけ!」
ちょっとはしゃぎながらも、植え込みの中の
さまざまなゴミをしっかり回収してくれる小学生たち。
これで3度目くらいだろうか、近所の小学校の生徒たちが、ゴミ拾いをしているのを見るのは。
なぜか私は、見ているだけで“感動”してしまう。
こんな子供たちがゴミ拾いをすることの意味合いはどこに?
実は、ゴミを拾っているだけで、
どんな人たちがゴミを捨てているかも見えてくるのだ。
そう、子供たちは、しっかり感づいているってこと。
まずは、タバコの吸い殻がたくさん落ちているし、
捨てられた空き缶の中に吸い殻がたくさん入っていることが多い。
とにかく、タバコを吸う人たちは、
マナーが悪いってこと。
そして、ガムを噛む人たち。
紙に包んであるガムを拾うことは少ないが、
噛まれたガムが裸で植込みの中に
捨てられていることは度々。
こんな風に、どんな人たちがマナーのない行為をしているかは、ゴミ拾いをしているだけで、伝わってくるのだ。
また、どんなゴミが多いかで、ゴミになりやすい
お菓子類とか小分けパッケージの問題が見えてくるのだ。
(いや、小学生はここまで読まないか!?)
それはともかく、ゴミ拾いの一番の意味合いは、
捨てる側にならなくなるということだろう。
こんな風に、身を粉にして(?)ゴミ拾いをすると、
“なぜ捨てる!?”という言葉が頭に浮かび、
捨てることに対しての、敵対意識が醸成されるのだ。
「先生、これからもゴミ拾い継続させて下さいね」
先日のニュースで、旅行者による世界の
都市調査で、何と東京がナンバー1に!
タクシーのサービス評価と街中の
清潔感は1位だったのだ。
私からするとマナーの悪い人が多く、
まだまだ東京の街は汚れていると思うのだが…。
じゃ、もっともっときれいにするとスゴイ評価が…。
清潔感も大切だけど、マナーが1位がいい。
この小学生たちが、大人になる頃には、
どちらもダントツになっているかも。
その頃には、私はまだゴミを拾えているだろうか…。
それとも宇宙のゴミになっているだろうか。