07/29
2013
備えあれば、船はいじけない!
えっ! 船がない! 船はどこへ?
あっ、あれだ!?
さっきまで私たちの数メートル先で
船底まで見せていた私たちの船は、
遥か彼方の方で小さくなっていた。
私たちが岩牡蠣採りに夢中になり、
相手にしないことを怒っているかのように
(もちろん、錨がわりの重石は降ろしていたのだが…)。
そう、無人のまま、約100メートルくらいの沖に
さまよっているのだ。
海岸から眺めると青い空、青い海、
そして白い船(漁船ではあるが…)という、夏を象徴する美しい眺め。
ところが私たちからすると、
一見岩場に取り残された真っ青な状態。
確かに空も海も私たちも真っ青…
(実際は船の持ち主の友人だけ)。
のん気にこんな表現ができるのも、この岩場が
海岸の数メートル先にあったからなのだ。
だから、真っ青だったのは、ここまで船をあやつって来た友人だけ。
すなわち、ここでの問題は、どうやって
100メートル先の沖にある無人の船にたどり着くか。
そこで友人の決断!
「泳いで船まで行くので、何かあったら救助を頼んで!」と
言いながら、止める間もなく飛び込んでしまったのだ。
(えっ…あの沖まで泳ぐ!?
プールじゃないし、船はもっと沖に流されるだろうし…)
結論から話すと…
友人も危険を伴う“泳いでたどり着く”をやめ、
近くの海水浴場から手漕ぎボートを借り、
無事に船までたどりつくことができたのだ(よかったよかった)。
今回の漁の手伝い体験や、サザエ採り、
岩牡蠣採りで思ったのは、いかに準備が大切か、
それも、あらゆる想定をしての準備が大切かということ。
船が岸から離れてしまったら、あとは船にあるものと
乗っている人の経験と知識しかないのだ。
実は、私たちのビジネスも、一緒なのかも。
いかにいろいろな想定をして準備万端で事に望むかということ。
準備万端であれば、何か起きても対応できるわけで、
結果、勝負どころでしっかり勝負ができるということ。
備えあれば憂いなし。
備えあれば船はいじけたりしなかったということ。
それにしても、その後の岩牡蠣のバーベキューは美味しかった。