08/05
2013
桃栗三年柿八年、梅が酸いとて…
ちょっと私の方を見て、笑顔を作って「こんにちは」と。
そしてまた、お客さまの髪に櫛をあて、ハサミを器用に動かしはじめた。
へぇ~。彼女も1人でスタイリストとしてお客さまを
担当するようになったんだぁ。
もしかしたら、さっきの笑顔は、
私へのその報告だったのかもしれない。
3年前、美人だが、どこか垢抜けない風で、
私の髪を洗ってくれていた彼女だったが…
ついにスタイリストデビューということだ。
(どこか他人の話ではないような、祝福の気分)
「もう、彼女は4年目なんです。私はまだ3年目ですけど」
と、言いながら入店して2年数カ月のアシスタントが私の髪を洗ってくれている。
「そうですねぇ。人によっても差はあるけど、
だいたい3~4年かな。彼女は丸3年で
周りの先輩方に認められてのデビューだけど」と、
ヘアーサロンのオーナースタイリスト。
この業界でも3年。
私たちのクリエイティブ業界で一端のクリエイターとして
認められるタイミングもだいたい3~4年。
「桃栗三年柿八年、梅は酸いとて十三年」
という言葉があるように、まず3年くらい修行しないと
次のステージには上がれないということだ。
その次は8年くらいということだろうか。
そう言えば、弊社でも8年くらい経ったクリエイターは、
周りのお客さまにも認められ、指名の仕事が入ってくる頃だ。
やっぱり、ある程度時間を投資しないと、技術やノウハウも
そうだろうけど、人間も成長しないということだろう。
ところで、会社だったら当然、
桃栗三年柿八年という訳にはいかないだろう。
会社は三十年で軸ができ、六十年で“文化”なる。
と、いったところか。
弊社、ついに31年目に!