これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01/27
2014

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陸前高田へ、“即今、当処、自己”

「“復興”と呼べるまでは、まだまだですが、
少しずつではありますが、着実に前へ進んでます。」
と地元の人たちが力強く返してくれる。
そして、みんなが前を向いているのだ。

この週末、急のお誘いだったのだが、
“即今、当処、自己”に倣い・・・スケジュールを調整して
陸前高田への支援ツアー(パン・アキモト主催)に
同行させてもらった。

1日だけの同行でも、かけがえのない出会いと情報を
いっぱいもらって帰ることができた。

陸前高田に着いて最初に訪れたのが、
当主が震災で亡くなってしまったが、
1)復活を果たしたそば屋さん。
息子がそば打ちを身につけ、
繁盛する店にまで持ってきたという
(とっても美味しかった!)。

2ヵ所目は、
支援のパンをお届けするための
2)33戸(?)の仮設住宅(お話もいただきました)。

そして、ラジオのゲストにも登場してもらった、
3)八木澤商店へ。
河野社長、河野会長にも久々にお会いし、
その後の地元での復興に向けた活動について伺った
(企業力復活のリーダー役を…)。

その後は、
4)地元の保育所へ。
いろいろな境遇の子供たち一人ひとりに
1缶づつ手渡しすることで、沢山の笑顔をもらった。

次の訪問は、
5)校庭に仮設住宅が並ぶ高田第一中学。
校長先生から直々に、震災の時の学校の様子と、
その後の中学生と地元の人たちとの関係について伺った
(まさに現場の声だ)。

その次は、
6)高田町の自主防災会長に、震災を体験した人たちがつくる
「その後の防災」について語ってもらった。
さすがに、机上でつくられた防災計画とは
大きく違っていることを伺えた。

そして、宿泊のホテルも
7)再建したばかりの「キャピタルホテル1000」。
ここにもいろいろな復活劇があったようだ…。

今回のコーディネーターが陸前高田の復興を目指す
地元議会議員(佐々木一義氏)だったこともあり、
とにかく地元の人たちの“ナマの声”を
たくさん聴くことができたのだ。

お会いしたみなさんに感謝!
いただいたお話にも感謝!

私が陸前高田のみなさんの復活へのエネルギーに触れて
感動と刺激をいただいた。

さて、私のできることは…

ここも、“即今、当処、自己”ということ!?

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子どもたちに笑顔をいただきました!

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八木澤商店との再会

3

お店も復活して地域の活性化

4

感動と刺激をありがとうございます

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はなまるア・ラ・カルト

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2014

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『道理至極とビジネス』

どうり‐しごく【道理至極】
この上もなく道理にかなっていること。

表参道で人と待ち合わせをしていた時。
高級スーパーなどが入っている
紀伊国屋ビル(AOビル)の前でのこと。
スーパーは地下にあるのだが、
利用後のショッピングカートが1階にも並んでいるのだ。

その1台がなぜか歩道にまで出張っていた。
そこで、たまたま通りかかった
50代くらいのご夫婦の旦那さんが、
「こりゃ危ないよなぁ~」と言いながら、
元のカート置き場に戻していたのだ。

お~、すばらしい
(私にはこのご夫婦は通り過ぎる
側の人だろうと見えていた)。

勝手な想像だが、30人が見て通っても、
行動する人は1人いるかどうかだろうと思うのだ。

さて、そこで私の考えなのだが、
この道理にかなった行動をとった旦那さんが、
果たして仕事ができるかどうか!? (私だからの発想なのだが…)
“道理”を通せる人と仕事ができる人との関係だ。

私の勝手な見解では、道理を通せるからと言って、
必ずしも仕事ができる人にはならない。
ただ、“道理至極”ができていない人は「仕事」はできても、
「よい仕事(Good Job)」はできないと言えるだろう。

ビジ達でもおなじみの「半兵衛麩」や「虎屋」、
「船橋屋」など老舗店の経営の判断は、
間違いなく道理を優先させ、自分たちの都合や利益を後回しにする
“先義後利”を実践しているのだ。

すなわち、「道理至極」をビジネスの場で実践することは
多くのお客さまの信頼を得ることとなり、
継続につながっていくのではないだろうか。

それにつけても、いつもガッカリしてしまうのは、
関西方面から東京に戻る時の新幹線座席の前にある網には、
ビールの空き缶や読み終えてぐちゃぐちゃに丸めた新聞。
床にはおつまみで食べたであろう
スナック菓子のかけらが落ちている時がよくある。
こんな状態で新幹線を平気で降りるような
“道理”を通せない人たちには、「よい仕事」を
できるとは到底思えないのだ。

小さなことも含め、“道理を通す”ことを
当たり前にできるようになること。
それが、よい仕事ができる条件であり、
継続していくことが、ビジネスにおいての
“先義後利”の実践につながるということだ。

まずは、「道理至極」の実践からしてみてはどうだろう。

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飛び出したカートを戻すかどうか!

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こ~んなにゴミが!

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ファインスピリッツキーワード

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2014

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ビジネス間ッピング

「野田岩」の五代目や「駒形どぜう」の六代目など、
このところ老舗飲食店の当主と
お話する機会をいただいた。

彼らは馴染みのお客さまがやってくると、
挨拶の意味も込めて親しげに会話をする。
とはいえ、必要以上に踏み込んでいくことはしない。

そして、また来てもらえるような
心使いも忘れないのだ。
つまり、“間合い”を
わかっているということ。

日本人は、黒とも白とも言えない
曖昧な領域を持っている。
それは誰に教わるでもない
“暗黙知”と言えるだろう。

ビジネスにおいても、
“間(間合い)”をとりながら
お客さまとコミュニケーションを
とることは大切だ。

打合せやプレゼンテーションの場では、
ある程度の近しさがあった方が
一緒に仕事をしやすいが、
近づきすぎても逆にいやらしい。

それに、近しい距離感でありつつ
ある程度の緊張感を保っていた方が、
ものづくりには効果的だ。

また、ビジネスでは、
「御社はいいタイミングで企画を持ってくるねえ。
丁度その予算をとろうとしていたんだよ」
など、クライアントから言われることがある。
これも“間”であり、すなわち頃合いだ。

できる人は、クライアントの状況を事前に調べて、
“間”を考えて話を持って行くのだ。

もう1つ、ビジネスにおいて“間”が
重要視されるのがプレゼンテーション。
企画書を淡々と読む
プレゼンテーションでは、
内容や魅力がうまく伝わりにくい。

私はセミナーや講演会で話をする機会が多いが、
最初の頃はなかなか適度な“間”をとれず、
機関銃のように喋り続けていたような…。

自分の話を魅力的かつ印象的に
人に伝えるためには、
抑揚をつけるための“間”を
生み出すことがポイントなのだ
(余興の意味も込めて、
あえて腕立て伏せを
していたこともあったっけ…)。

いい仕事をするためには、
お客さまとの適度な距離感を持ち、
頃合いをはかることが必要だ。

そして、いい“間”をつくって
空気を変えることができてこそ、
意味のある仕事ができるということ。

ビジネスにおいて、“間”を活かす。
すなわち“間”を意識的に
マッピングすることが、
私が提案する“ビジネス間ッピング”なのだ。

“間”を制する者はビジネスを制する!?

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野田岩・五代目

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駒形どぜう・六代目

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シナジースペシャル

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2014

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ミクロとマクロの追求

正月早々に、
プロ棋士の羽生善治(はぶ・よしはる)氏の
お話を聞く機会があった。

羽生氏といえば、
相手を選ばないオールラウンドな戦い方で、
史上初の7タイトル独占を達成した実績を持つ。
そして現在も3タイトルを保持しており、
4タイトル目に挑戦しているという。

そんな羽生氏が将棋で大切にしていることは、
「ミクロとマクロの視点」だという。

相手の一つひとつの手や特徴を
注意深く観察する「ミクロの視点」と、
全体を見渡す「マクロの視点」、
すなわち大局観。

この2つの視点を常に
高いレベルで保持できなければ、
勝負には勝てないという。

そして、この2つの視点は、
将棋だけの話ではない。

ビジネスにおいても、同様だ。
しっかりした視点を持たない、
中途半端なアプローチは、
お客さまからの信頼を
失うことにつながってしまう。

中島流にいえば
“Think Grobal, Act Local”、
“Think Long Range Act Tomorrow”
ということ。

また、羽生氏は、「凡事徹底」という
言葉も大切にしているという。
あたり前のことを日々あたり前にこなすことが、
長い目で見ると非常に重要だとも。

そして同じくその言葉を大切にしているのは、
(ビジ達でお馴染み)
日本を美しくする会の鍵山相談役。
鍵山相談役が大切にしている
掃除の作法にも、この2つの視点は表れている。

鍵山相談役の掃除は、
ゴミの処理の仕方や掃除道具の取り扱い方
といった細部にまで気を配っている。

これらを徹底追求していくことが、
全体のクオリティを上げていくことに
つながっていくのだ。

そして、地域のことや
社会的意義を考え継続実践することが、
多くの人たちの協力を得ることにもつながる。
ここにも高いレベルの
ミクロとマクロの視点が見えてくる。

羽生氏や鍵山相談役のような、
2つの視点を追求し、
継続していくことが大きな結果となり、
選ばれる存在になることにつながるのだろう。

ミクロの視点とマクロの視点の
レベルを上げないと、日々の決断や
行動が中途半端になってしまう
(すなわち結果も…)。

私も、もっともっと追求しなくては!

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あの強さの秘密は2つの視点!

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掃除もミクロとマクロで極める!

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選ばれる仕事道

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2014

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『自遊人』岩佐十良の流儀

雪降る露天風呂や、
古き良き民家のぬくもりと寄り添う、
世界的デザイナーの家具。
そして、地元の食材の力強さを活かし、
オーガニックにこだわり抜いた食事
(とにかく先日はいい体験をさせていただきました)。

雑誌『自遊人』の編集者兼代表の
岩佐十良(いわさ・とおる)氏が、
もともとあった旅館を引き継いで改装工事を行い、
昨年秋にオープンした
「里山十帖(さとやまじゅうじょう)」には、
いろいろな魅力が詰まっている。

旅館経営に取組んだ理由は、
「新たなインタラクティブ・メディアの
枠組みをつくりたい」ということから。

その表現には理解しづらい部分もあるが、
訪れるお客さまとのリアリティあるやり取りが、
これまで気づかなかった何かを
もたらしてくれるという期待だろう。

だからこそ「里山十帖」には、
岩佐流の日本人の心がくすぐられる空間が、
これでもかというほどに広がっているのだ。

「オーガニック」で「自然造り」。
立地を活かして建てなおされた宿は、
木造りで、カラダと心にとても優しく、
改めて日本ならではの魅力を感じた。

つまり、岩佐氏は日本の立地や
山間部という土地を活かすこと。
さらに日本が本来持っている木や土、
四季、そして文化を活かすということを
テーマにしているのだ。

かつて、あの出光興産創業者の出光佐三氏が
「日本人にかえれ」と言ったように、
私たちには岩佐氏のような日本の持つ価値を考え、
そして活かすビジネスが
求められているのかもしれない。

古き良きものに命を吹き込み、
再生させ、日本が持つ本来の魅力を
具現して展開していくこと。

これこそが『自遊人』岩佐十良氏の
狙いであり、流儀なのだ。

“当館は「オーガニック」を重要なテーマの
ひとつにしています。そのため、
コンビニのお弁当やカップラーメン、
ファストフード等の館内へのお持ち込みは
ご遠慮いただいております”

上記は、旅館「里山十帖」の
館内案内パンフレットの一文だ。

雑誌がある一部の読者層にしか
読んでもらえない時代となったように、
万人受けする宿も、
もうなくなっていくのかもしれない。

だからこそ、こだわった宿は
それを求める人たちにとって、
魅力的になるということだ。

「里山十帖」から感じられる、
岩佐十良流“日本を活かす”こだわりは、
これからのビジネスにおいて
重要なヒントとなるだろう。

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新潟県の旅館「里山十帖」

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雪景色を見ながらの露天風呂

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『自遊人』編集者兼代表の岩佐氏

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木のぬくもり

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世界中から集められた家具

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古き良き文化が感じられる

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オーガニックが重要なテーマ

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自然の力を表現した贅沢な食事

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