これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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03/31
2014

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木の根から学ぶ、“ポテンシャル”

このシースルーの根、スゴ~イ!
やっぱり根は、強い
(この出会いは、ある温泉宿の岩場でのもの)!

根が岩をいくつもしっかり抱えているのだ。

この木の根は、たぶん5~6メートルはあるのでは
ないだろうか(何で切られてしまったのか“f^-^;)!?

自然の生き物たちは、条件が悪ければ悪いなりに
対応できる能力を持ち合わせているってことだろう。

この根を見ていて、屋久島の杉の話を思い出した。

屋久島の杉たちは、数百年どころではなく
数千年の大木も多いという。

高さが30メートルを超すものもあるし、
幹の周りも40メートルを超すものもあるという
(残念ながらまだ、屋久島を体験していない)。

なぜ、こんなに立派に育ち、長寿なのか?

いろいろと知っていることを集約すると、
“条件があまりよくなかったから”ということのようだ。
屋久島自身、その土台が花崗岩でできているという。

だから、足下(根本?)は岩ばかり、
根は岩をかかえながら養分を求めて
地中深く潜るしかなかったのだ。

そして花崗岩の土地は栄養分も少なく
成長はスローにならざるをえなかった。

この条件の悪さが、緻密で硬い幹をつくり
しっかり丈夫で深く長い根をつくることになったということ。

こうして、高く太く長寿の屋久杉を
生みだせる条件が揃ったのだ。

人もいっしょ。会社もいっしょ。

最初から条件が揃っていると、根が強く育たないし、
フレキシブルな発想も育たないのだ。

そして、屋久杉のように少しずつの成長の方が
長く続くということだ。

お陰様で弊社は成長も遅く、
“三歩進んで二歩下がる”の繰り返し。
これでよかったような気分になってきた。

そういえば、鍵山相談役も
「大きな努力で小さな成果がいいんです」
って良く言ってたっけ…。

それにしても、通常目に見えない木の根は、
想像以上の力強さとフレキシブル性を持っているんだよねぇ~。


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どうしてこんな根に?

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どんな木だったのか?

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はなまるア・ラ・カルト

03/31
2014

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人間教育はすべての業務に優先する

弊社クオーターバックでは、
即戦力を求めて中途採用を
していた時期があった。

しかし、もともとの考え方が
会社の価値観や理念とズレていると、
会社がビジネスを展開するうえでの
トーン&マナーや優先順位にも
差が生まれてしまう
(結局、すぐ辞められてしまうことも…)。

第9回鍵山塾のゲストとして
お招きした又川俊三氏は、
クラフトグループの会長を務めながら、
岩手県で震災復興支援にも
尽力されている方だ。

又川氏が主宰する
「命をつなぐ木魂の会」では、
復興プロジェクト
「千の音色でつなぐ絆」を実施している。

これは、被災地で生まれ育った
木材からヴァイオリンをつくり、
その演奏を通して震災について
語り継いでいくことを目的としている。

又川氏の支援活動や
これまでの事業展開など、
たくさんのお話を聞く中で、
注目すべきフレーズがあった。
それは、「社員教育はすべての業務に優先する」。

私はこれまでたくさんの
経営者にお会いしてきた。
その中でも長く継続している会社や、
今後も継続していきそうな会社のほとんどは、
社員教育(社員の成長)に力を入れていた。

たとえば、スパニッシュイタリアンを中心に
レストランを展開している、
株式会社HUGE(ヒュージ)の新川義弘社長。

「地域においしい食を提供しながら存在感を演出し、
 地域の人が集まる場所にしていく」
という理念や存在理由を明確にし、
社員たちとコミュニケーションをとっている。

その実現のために現場教育にも力を入れ、
お客さまにとってどんなサービスがいいのかを
徹底的にロールプレイングする。
だからこそ、厳しい業界の中にあっても
存在感を発揮し打ち勝っていけるし、
選ばれるようになるのだ。

つまり、組織づくりのためには
“人間性の成長”が欠かせないということ。
又川氏の言うように、
目先の業務以上に社員教育は重要なのだ。

いくつものグループ企業や
さまざまな企業活動を展開してきた
又川氏だからこそ、最終的に
「社員教育はすべての業務に優先される」
という価値観に行き着いたのだろう。

企業に存在価値を与え、
ビジネスを継続していくためには、
何よりもまず社員一人ひとりの
人間性を成長させ、
プロフェッショナルとして
成熟させていくことが大切。

そうすれば、何があっても揺るがない、
地に足の着いた会社づくりができるのである。

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又川俊三氏

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人間教育こそが基盤をつくる!

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掃除の会イベントでも演奏されたヴァイオリン

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株式会社HUGEの新川義弘社長

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選ばれるビジネス

03/31
2014

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「パン・アキモト」が支持される理由

ビジ達でもたびたび紹介している、「パンの缶詰」
でおなじみの株式会社パン・アキモト。

先日放送されたカンブリア宮殿では
番組の最高視聴率を記録し、生産が追い付かないほど
までに問い合わせが殺到しているという。
まさに今大注目の企業だ。

そもそも「パンの缶詰」誕生のきっかけは1995年。
阪神淡路大震災直後、
被災地に届けたパンの何割かが賞味期限切れのため、
廃棄処分になってしまった。
そんな状況で、「日持ちしておいしいパンは作れないのですか」
という被災者の声が「パンの缶詰」の開発につながったのだという。

そうして誕生した「パンの缶詰」が注目されるのは当然として、
パン・アキモトが現在、ここまで勢いをつけている
理由は何なのだろうか。

理由の1つは、「社会背景と時代背景」だ。
パン・アキモトではこれまで、
新潟県中越地震や東日本大震災などはもちろんのこと、
ハイチ地震やフィリピンの洪水など、
国内外の被災地支援を数多く行ってきた。
そうした姿はメディアでも多く取り上げられ、
注目されるきっかけとなっている。

さらに経済優先型のビジネスではなく、
社会性のあるビジネスが重視されるようになったという、
時代の流れ
(今はまさに中島流の“パラダイムシフト75”でいう過渡期だからね~)
も追い風になっているのだろう。

そしてもう1つの理由は、
パン・アキモトの会社の体制が整ってきたということ。
もともとは小さなパン屋から始まったパン・アキモトには、
大量生産の受注に対応するだけのキャパシティがなかった。
しかしパンの缶詰の認知度が上がり、
注文数が増えたことに対応するために、
生産体制も強化し始めたのである。
秋元社長は現在60歳。
息子たちが営業部長、生産部長に就任し、
未来を見据えた体制作りを進めている。

会社には必ず変化するタイミングがやってくる。
このタイミングを逃さず、パン・アキモトは変化しようとしているのだ。

社会情勢の変化、それに伴う需要の増大に
ついて行けるだけの会社のキャパシティ。
支持される理由が整い、一つ先のステージへ歩を進めた
といえるのではないだろうか。


4/6と4/13のBUSINESS LAB.には大注目の秋元社長が登場。
今後さらなる活躍が期待される秋元社長の話は、必聴です!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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いま、世界が注目する!? 秋元親子!

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『BUSINESS LAB.』オリジナルのパン缶だ!

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ファインスピリッツキーワード

03/31
2014

key

ピークバランス45(歳)

先日ある雑誌で、
ノーベル物理学賞を受賞した
江崎玲於奈(えさき・れおな)氏と
筑波大学名誉教授である
村上和雄氏(以前にもお会いした)との
対談の特集が組まれていた。

対談の中で話題に上がっていたのが、
新しいアイデアを生み出す「創造力」と
物事を理解して判断する「分別力」の
バランスについて。

江崎氏いわく、
20~70歳を目安に考えると、
20歳から70歳に向けて
分別力は上がってくる。
だが、創造力は20歳をピークに
衰えてくるという。

そしてこの2つが交差する時期が45歳であり、
両者のバランスが一番とれているというだ
(なぜ20歳なのかというと、
学生たちに向けて話していた
内容だからかもしれない)。

たしかに、ノーベル賞を受賞する
学者たちは高齢の方が多いが、
その研究は45歳前に
発想したものばかりだという。

とにかく、この内容は私の考えている
“ピークバランス45”とも似ている。
これは、中島流に経営の視点で考えた
人間の能力グラフのこと。

若いころに発想される「創造力・推進力」と、
人生の後半に培われる「分別力・人間力」
それぞれのグラフを
2つの山を描くように重ねあわせたものだ。

30代の頃は何でもチャレンジして
アイデアを出すことができるが、
判断力が足りない部分もあるだろう。
だが、経験を積むことで、
次第に未来を見通した判断や、
周囲に対する配慮が培われていくのだ。

このように、中島流のグラフにおいて、
創造力に加えて推進力は
20代以降も伸び代がある。
これらは20代から上昇し、
35歳頃にピークを迎える。

その後、分別力と
人間力が次第に高まり、
60歳を過ぎた頃にピークを迎えるのだ。

そして、この2つのグラフが重なりあう、
一番バランスがとれた時期が
45歳頃といえるだろう。

ふと今まで関わってきた
経営者の方々を思い返してみると、
このグラフが当てはまることが多い。
つまり、経営にも“ピークバランス”が
存在するということなのだ。

時代が移り変わるように、
経営も、人もいつまでも
同じ状態でいるのは難しい。

経営に“ピークバランス”を意識すると、
常にいい状態をキープできることに
つながるかもしれない。

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長期的に見たバランスが大切!

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選ばれる仕事道

03/31
2014

sgt (2)

大里の“みんなの社会”仕事道

“仕事”は大きく分けると
2つになるのかもしれない。
それは“営利”仕事と“非営利”仕事だ。

つまり、利益を得る目的で仕事を行うのか、
それ以外を目的として仕事を行うのかということ。

私が顧問として17年間欠かさず参加している、
大里綜合管理の「経営計画発表会」は、
まさにその2種類の仕事について
深く考えさせられる時間となった。

今年で40回目を迎え、60名近い方が参加した
大里綜合管理の経営計画発表会。
その場で、野老真理子(ところ・まりこ)社長は
このようなことを発表していた。

ひとつは、
2020年の東京オリンピック開催の年に向け、
「日本は綺麗だ」「日本人は親切だ」と
思ってもらえるような活動に取組む。

そして、もうひとつは世代交代を進めるということだ。

確かに、大里の若い人たちの成長は、
プレゼンテーションを通しても非常に感じられた。
大里綜合管理も、まさに世代交代の
タイミングにきているのかもしれない。

何より、その2つの目標を軸にした、
野老社長の発表には、
これからのビジネスにおいて重要な
“非営利”の要素が多く含まれているのだ。

考えてみれば、
大里は不動産関連の会社なのだが、
通常も駅前の清掃や交通整理をしたり、
コンサートやセミナーなどの
交流の場を提供したりするなど、
地域のための活動がかなり多い。
そして、さらに被災地支援やエネルギー節約の取組みである。

私的な割合でいえば、約6割は非営利仕事!?
他の会社ではまず考えられない数字だろう。

しかし、その“非営利”な活動こそが、
大里の本来の仕事である不動産の仲介や住宅づくり、
土地の管理などの“営利”仕事に、
何らかの相乗効果をもたらしているのだ。

ついつい多くの経営者や会社は、
継続するために目先の“利益”を求めてしまいがちだ。
だが、本来仕事というのは、
より良い“みんなの社会”をつくるものだったはず。

次第に経済性が重視され、
“みんなの社会をつくるため”が
棚上げにされてしまったということだろう。

つまり、これからの時代は大里綜合管理の
「非営利仕事+営利仕事」のように、
社会や人のためにビジネスを
展開しなければならないのではないだろうか。

“みんなの社会”を意識した仕事道こそ、
これからの私たちに求められている重要な価値観なのだ。

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40回目となる大里の経営計画発表会

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非営利仕事+営利仕事の実現

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より良い“みんなの社会”づくりとは

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