これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

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02/23
2015

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東京マラソンは“いそがわ回れ”

4時間23分23秒。
すばらしい!
東京マラソンのタイムでも
東京23FCの“23”を主張する西村氏。

そして、初マラソンの
木地本氏が5時間台で完走。
やるときはヤル男!
Finisherしかもらえないメダルと
バスタオルを手にしてニコニコの表情。
とにかくやり遂げることがスゴい!

42.195キロは遠い。
それなりのマラソンの実績のある人でさえ、
何度も途中で“やめようか”
という誘惑に誘われるという。
(東京マラソン関係者の
“リタイヤさせない仕掛け”もスゴいが…)

42.195キロを走りきるエナジーがスゴいのだ。
そして、やり遂げることによって、
次なる自信というエナジーが備わる。

マラソンも100キロ歩きもそうだが、
一見たくさんの体力を使うムダな
イベントのように見えるが、
その精神的ストレスも含め、
これがその人の“人間力”に…
結構その人の“人間力”にプラスされるのだ。

もしかしたら、そのための体力づくりや
体調の管理など準備の方が、
その後にいい影響を与えるのかもしれない。

私たちは、ついつい直接的に
利のあるところであり、
得のあるところを
優先しまいがちだが…
実は一見、利にもつながらず
得にもならないところにこそ、
“徳”が身につく要素があるということ。

小さい頃、よく学校の先生が
“いそがわ回れ”と言っていた。
一級下の学年に“五十川”という男子生徒がいて
よくボクらは“ほら五十川、回れ”と言っていたのだ。

実は先生方は“急がば回れ”と言っていたのだが…
五十川くんは先生がその言葉を
言う度に憂鬱な顔をしていた記憶が…

でも、まだ小学生の私たちは、
先生が口にする度に五十川くんの顔を見て
何か言っていたのだ。

その話は置いといて…
多くの先生が“急がば回れ”を事あるごとに
口にしていた記憶がある。
先生方は、自分の体験も含め子供の私たちに
その言葉の意味の大切さを伝えたかったのだろう。

私はその言葉の概念を取って
“いそまわ論”と呼んでいる。
すなわち、“急がば回れ”の意味を基本にした論。

人はついつい目先を優先して近道を選びたがるが、
近道はリスクも多く、その後に使えるノウハウや
要素も少なくなってしまうという考え。
(あくまで中島流にしているが…)

ビジネスにおいても、思わずショートカットして
その仕事を獲りに行き、そして終結させようとするが、
実はその後の企業展開を考えれば、手間をかけ
少しずつ少しずつ信頼をつくり、
そして顧客の満足のいくところまで
行き着き、終結した…

考えてみると、人生はもっとそうなのかも!?
一見効果に繋がらないムダに見えること、
その繰り返しによって、
その人に何らかの人間力(“徳”につながる要素)
が備わり、結果として…

あっ、鍵山相談役もこんなことを言っていた。
「自分の得にならないことをやることです。
メシの糧にならないことが、
心の糧になるのです」だって!

ビジネスも、人生もマラソンや
100キロ歩きより長~い活動。
あまり焦らず、目先を追わず、
でもいろいろとチャレンジすること。

それが、ロングレンジで見るとより
充実した意味あるものにいろいろと
変化していくということなのだろう。

でも、100キロは歩いてもマラソンは
チャレンジするのはやめよう。
私のDNAにその要素が欠けているように思えるからだ…
それでも週に2度は3~5キロは走り続けよう!

メンタルのためにもフィジカルのためにも
“急がば回れ”だから…

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東京23FCの“23”を主張する西村氏

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やるときはヤル男!木地本氏

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42.195キロ

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お疲れ様でした!

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シナジースペシャル

02/23
2015

syntop

“里山力”の本気度

「都会は玄関から一歩出っと金かかるべ。
ここは一歩出っと、晩のおかずが採れるんだ」
素朴な自然が残る、各地の集落を訪ね、
自然と共に慎ましやかに暮らす人々の日々の営み、
身近にある「幸せ」の姿を
さりげない写真・飾り気ない言葉で紹介。

こんなリード文から始まる、
芥川仁・阿部直美著の『里の時間』。

この本は、10年ぶり(?)にお会いした
先輩から紹介して頂いたもので、
里山との共存で得られる幸せや、
里山の魅力を写真や文で紹介されている。

「地方消滅論が見逃した、農山村の可能性」
このままでは地方は消滅するのか?
否。どこよりも早く過疎化、
超高齢化と切実に向き合ってきた農山村は、
この難問を突破しつつある…

これは、小田切徳美著の
『農山村は消滅しない』の紹介文の一部。

この本では、地方における市町村消滅に対し、
里山の可能性をもって反論している。
これも、先に紹介した本を買いに行ったときに
偶然出会ったものだ。

両冊とも、私が注目している
「里山」の真髄について語っているといえるが、
その出会いは偶然が呼び寄せたものだ
(『里の時間』を知らなければ、
2冊目には出会えなかったかもしれない)。

このように、偶然とはいえ、
「里山」というキーワードに興味を持ってから、
それにまつわる様々な出会いを体験している。

この“里山”というキーワード、とにかく奥深いし、
さまざまな角度から多方面で発信されているようだ。

例えば、最近のビジ達で
何度も紹介している「里山ビジネス」。

この言葉は自分で命名したものだと思っていたところ、
玉村豊男著の『里山ビジネス』
という本を発見することにつながった。

それをきっかけに、本人にもお会いし、
玉村氏が経営するワイナリーやレストランのこと、
そして、そこから見える新しい農業の可能性について
お話を聞くことができた。

また、カルビーの元社長である松尾雅彦氏の著書
『スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換』。
これは、私が理事を勤めている
NBC(日本ニュービジネス協議会)の先輩である松尾氏から、
私が担当するセミナーの時に頂いたもの。

この本では、日本が抱える耕作放棄地や
水田から畑作への転換により、
日本の「農業」が得た、成長の可能性について語られている。

このように、「里山」というキーワードに着目したことにより、
連鎖のごとく関連する書籍や人物に出会うことができた。
もちろん、私がこれらに興味を持っていたことも
要因の一つなのかもしれないが、
これほど「里山」にまつわる多くの出会いがあると、
もはや私の近辺だけの事象ではなく、
何か大きな時代のうねりを感じてならない。

つまり、さまざまなメディアで
「里山」や「農業」にまつわる情報が紹介される今、
今後ますますこれらは重要なキーワードとして
多くの人へ発信されるということだ。

そして、情報の受け手による、
インターネットなどを通した更なる発信は、
“里山力”をさらに拡大していくだろう。

この広がりは、様々な業界において、
日本の農業の在り方や里山との共存を見直し、
国民全体で取り組んでいくことの重要性を
表わしているのかもしれない。

“里山力”の今後の広がりに注目したい。

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今回出会えた2冊!

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出会いは連鎖していく…

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里山の可能性を感じるワイン

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ここにも里山力!

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選ばれる仕事道

02/23
2015

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将(おく)らず、迎えず、応じて蔵(おさ)めず、そして向かう!

「過ぎ去ってしまったことを、くよくよしない」
「今後のことに取り越し苦労もしない」、
そして「起きた出来事に不満を言わず、
受け入れて適切な措置を取る」。

原文では「将(おく)らず、迎えず、
応じて而して蔵(おさ)めず」と書かれるこの言葉は、
中国の道家思想家によって書かれた『荘子』にある。

一つ一つの出来事をきちんと受け止め、
次のための対処をする。
そんな指導力が今の時代には求められている、
という内容のコラムを読んでいるときに
出会ったこの言葉。

次から次へと物事が移り変わり、
時代の過渡期を迎えている現代。
だからこそ、突然の状況の変化に、
対処する力が求められる。

つまり、時に予測不可能な波の流れに
逆らう必要も出てくるのだ。

もし、流れに逆らって泳いでいくのなら、
「一体何のために泳ぎ、どこへ向かっているのか?」を
明確にしなくては!
自分の立ち位置や目的がしっかりと見えていなければ、
流れに逆らうだけのエナジーは湧かないからだ。

だからこそ中島流では、
「将らず、迎えず、応じて蔵めず」に加え、
「そして向かう!」を徹底したい。

今の時代、自分の“個人的な夢”だけでは、
多くの人の共感や協力を得ることは難しい。
だからこそ、社会性のある“志”が必要なのだ。
この志がなければ、
「将らず、迎えず、応じて蔵めず」も
実行できないだろうし、流れに逆らってまで
突き進むエナジーも作り出せない。

何より大きな志があれば、
自然と周囲の人々の共感や協力を得ることができる。

もちろん、若い頃から志を持つのは、
なかなか難しいことだ。
しかし、若い頃から社会貢献を意識し、
自分たちのスキルやノウハウを活かした
ビジネスを展開している方たちは多い
(ミドリムシで注目を集めたユーグレナの出雲氏や、
耕作放棄地を有効活用するマイファームの西辻氏など、
今までご紹介した多くの方たちがそうだ)。

『荘子』にあった言葉を
実践していくことはもちろん、
志をもって目的に向かう。
それこそがこの変化のときを迎える時代に
活躍するリーダーに大切なことだと言える。
リーダーよ、志を持て!

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ふと出会ったこの言葉

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時代の移り変わりは確実に起きている!

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はなまるア・ラ・カルト

02/23
2015

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“経営マトリックス”が推進力

「マトリックス」という言葉の由来を
ご存知だろうか。

実は、Mater(母)+ixという組み合わせで
「子宮」を意味するラテン語に由来しており、
そこから何かを生み出すという意味を持つそうだ。

何かを生み出す…。

会社の経営推進において、何が一番機能しているのか?
それはもちろん人であることは間違いない。
しかし、実のところ会議体こそがマトリックスの根本にあるのだ。

一時、「すごい会議」という会議が新聞などで、
大きく取り上げられ注目されていた。
仕事として取材もさせていただいた記憶が…。

やっぱり、会議体こそが会社の経営推進の原動力なのでは…。
そして、組織内にある様々な部署の連携が行われているのも会議体なのだ。

注目すべき点は、5W1Hの徹底。

誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように
進めていくのかという最低限度のことをきっちり決定すること。

それが、一人ひとりに責任感をもたらすのだ。
その役割があってこそ、会議が経営の推進力を生む
きっかけになる。

こうした取り組みは弊社でも行っている。
役員が集まって行う会議からマネージャークラスが集まる会議、
テーマを持って担当者が集まる会議、社員全員が集う会議など。

部署やチームなどを超えて連携をとることが、
会社の経営に大きな影響を与える。
そして、一人ひとりの意識を高めてくれるのも会議体なのだ。

まさに、ヒエラルキーの組織(図)より
会議体こそが経営のマトリックスということ。

1つの事例をご紹介しよう。

私が主宰となり、モデレーター役を務めている
“三尺三寸箸会議”。

この会議は、様々な経営者が定期的に集まって、
会社の経営手法についてディスカッションし、
そこで得たものを自社へ持ち帰り、
経営の推進に役立てている。

会議体は、その時代、時期への対応や
現状の問題点の改善など
様々な答えを導きだしてくれる。
すなわち、何かを生み出すマトリックス
となってくれるのだ。

会議体をうまく活かすことが、
過渡期を迎えるこれからの時代の
会社経営には、非常に重要ということ。

経営マトリックスはまさに“会議”なのだ。
会議を制する者は、時代の経営をも制す!

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会議体の重要性

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三尺三寸箸会議

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ファインスピリッツキーワード

02/23
2015

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人間力と“人シナジー”

素晴らしいビジネスプランだが、
起業家の人間性がイマイチ…。
あるいは、
ビジネスプランのクオリティはイマイチだが、
起業家の人間性は素晴らしい!
あなたが投資家だったとしたら、どちらに投資する?

こんな難しい二択に、ある答えを導いてくれたのが、
とある企業の社長だ。

私がナビゲーターを務める昼餉フォーラムは今回で9回目。
NBC(東京ニュービジネス協議会)のゲストイベントとして、
毎度多くの方に関心を持っていただいているのだが、
今回はなんと30人を超える方にご参加いただいた。

先ほどの問に答えをくれたのが今回のゲストスピーカー、
2012年に上場を果たした保険会社
『ライフネット生命保険株式会社』の代表取締役社長である
岩瀬大輔氏だった。

この方は東京大学を経て
ハーバード・ビジネス・スクールを卒業、
2006年にライフネット生命を立ち上げ、
6年後には上場を果たした…という、
すばらしい経歴の持ち主!
(ヒエ~!!)

しかし、魅力はそれだけではないのだ。
何よりもお話の内容や語り口が人を惹きつける!
特に印象に残ったのが、こんなお話。

岩瀬氏が、ある金融機関で働いていたときに、
とある投資家が声をかけてくれたという。
“君が起業するなら投資するよ”と。

その人は今まで多くのベンチャー企業に投資してきた、
いわば“見・投資”の達人。
その達人は、たくさんの起業家の成功・失敗を見てきて
一つの持論を得たという。

それは、「どんなにビジネスプランが良くても、
人間性に疑問を感じる人のビジネスは成功しない。
逆に、多少ビジネスプランに甘いところがあっても、
人間性の素晴らしい人は試行錯誤しつつも成功に導く」ということ。

その持論に沿って岩瀬氏に投資し、
今日の大成功というリターンを得たのだ。

う~ん、まさにまさに!
私も常々感じていたことではあるが、
それが証明されたような嬉しさだ。
人間性の素晴らしい人のビジネスプランには、
多くの人が「力になりたい!」と思うもの。

そして本人の人間力と、
周囲の人の協力がシナジーを生み出し、
ビジネスが良い方向へ向かっていく。
いわば、人間力が相乗効果となる
“人(ヒト)シナジー”を創っていくのだ。

ン?“人シナジー”っていい言葉じゃないか?
そもそも、仕事とは決して1人ではできないものだ。
人間力のある人に惹かれ、協力したい! と思うと
相乗効果がうまれ、良い仕事ができる。
同じベクトルの価値観を持って、
シナジーを創り出せる人に出会うことが大切だということ。

ビジネスプランが少々甘くても、
高い人間性を持った人なら必ず修正するだろうし、
協力者がもっと良いアイデアを出してくれるかもしれない。
ビジネスプランはいくらでも修正できるが、
人間性はそう簡単に修正できないものだ。

ある意味では、ビジネスプラン以上に
ビジネスを成功させるために必要なのが
“人間力”と“人シナジー”。
人間力を磨くことこそ、ビジネス成功への近道なのだ!

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岩瀬氏と記念の一枚!

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