これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

モバイルショット

05/11
2015

moba (1)

“さいち”の仕事道が贔屓(ひいき)客をつくる

えっ!大きな臨時駐車場もいっぱいだ!
店前の駐車場があって、第二駐車場があって、
第三駐車場があって、そして臨時駐車場なのに…
(いくらゴールデンウィーク中とはいえ、スゴ~~い!!)

やっと、駐車できて、店に入ると…
店内ももちろん混雑状態。
それもお惣菜とおはぎの通路は大混雑していて一方通行。

これじゃ、おはぎはもうないのでは!?と思いきや…
スタッフが手押しワゴンで次から次へとお惣菜と
おはぎを運んでくる。

それらがワゴンから降ろされる前に、
まさに“飛ぶように”売れて行くのだ。

さすが、“さいち”。
毎日、5,000個のおはぎが売れるという。

この秋保(あきう)温泉地にある
スーパーマーケット“さいち”は
その広さは、なんとコンビニ程度(約80坪)。
なのにこの繁盛ぶりなのだ。

年間売上げ7億円だというからスゴい!
このお惣菜とおはぎだけで3億円を売るという。

近くまで来たのでせっかくだからと
突然寄ったのだが、佐藤社長の相変わらずの
元気な笑顔を見ることができた。

“元気ですね!”の私の投げかけにも、
笑顔で応えてくれた。

なんと今年で80歳。
専務の奥様と共に、もっともっと
お客様に喜ばれるお店づくりを
目指しているという。

正しい店名は「主婦の店 さいち」。
(35年ほど前に業態転換したという)
この“主婦の店”というタグライン(?)が
結果として繁盛店に導いたようだ。

“主婦が喜ぶ”主婦の店ということだろう。
そこで、一般の家庭の主婦がつくりそうな
お惣菜にチカラを入れ、味も家庭の味を追求した。

いろいろと試行錯誤はあったようだが、
結果として多くの人たちが遠くから訪れる
繁盛店となったのだ。

そして、大手スーパーやコンビニの経営者や
スタッフが大勢、視察研修にも訪れるという。

とにかく、手間もかかり味に注文がつく
「お惣菜」を主力商品としたところが
“さいち”の繁盛の秘訣と言えるだろう。

このビジ達では、たびたび語っていることだが、
ラクな方ではなく、大変な方、厳しい方…
すなわち、リスクの高いところにこそ差別化要素はあるのだ。

だからこそ、そこにチャレンジすることが
結果として選ばれる理由にもなるということ。

ときどき、スーパーマーケットの視察の方が
“自分の店でもおはぎを売ってみようかな!?”
なんて言っている人がいるというが…

そんなことを言っているようじゃ、
あなたの店は永遠に繁盛することはないと思うけど…

うわ~~♪たっぷりと周りにまぶされた粒あん!
うんうん、これこれ!これが“さいち”のおはぎだ。

moba (1)

“さいちのおはぎ”

moba (2)

スゴ~い!人

moba (3)

久々のさいち

moba (4)

制服に!

moba (5)

ご無沙汰しております。

ページTOPへ
シナジースペシャル

05/11
2015

syn

「ジェネリックスキル」とベンチャーニーズ

最近の大学教育の現場で、
注目のスキルがあるらしい。

それはジェネリックスキルと呼ばれる
特定の職業を超えて、あらゆる仕事に
活用できる“考える力”と
“生きる力”を合わせたスキルのことだ。

もう少し詳しく説明すると、“考える力”とは、
知識やノウハウを応用して困難を
いかに乗り越えるかという課題解決力のこと。

そして、“生きる力”とは、
仕事をするうえでのコミュニケーション能力や、
生きるうえでの自主性・自律性を応用していく力だ。

これらをまとめてジェネリックスキルとし、
いわば“社会人として活躍するために必要な能力”
ともいえるだろう。

大学ではこのジェネリックスキルを磨くために
専用のカリキュラムが組み込まれるほどらしいが、
むしろ、ビジネスの現場で求められる能力なのだ。

なぜなら、現在は世の中が
新しい価値観へと移り変わる過渡期にあるからだ。

たとえば、急速なIT化の影響で、
ボーダレス化が進む世の中では、
異業種だった企業が続々と参入してくる。
競争が激化する中で、
旧態依然としたビジネスを続けるだけでは
とうてい太刀打ちできない。
新たな企業内起業やそれまでの業種にとらわれない
ベンチャーを起こすチャレンジが必要だ。

過去のやり方を踏襲するのではなくて、
新たなビジネスをつくり推進する。
そこでこのジェネリックスキルが必要になるということだ。

1つの具体例として、
全国に900店舗以上を展開している
カメラのキタムラを例にとってみよう。

かつて、フィルムからデジタルの時代に移行したとき、
カメラプリントや現像のニーズが減り、
業界全体がこぞって元気がなくなった時期があった。

収益をカバーするためには、
次なる事業を立ち上げるしかないという
状況まで追い込まれたという。

そこで、新たな付加価値を組み込んだ、
子どもたち向けの洋服付き写真館もスタートさせ、
それまでのキタムラの店舗と連動することに。

さらにカメラのキタムラは、
それまで全く手を出していなかった中古カメラの
流通、買取・販売を皮切りに、スマホの販売事業まで着手。

こうしたチャレンジによってカメラのキタムラは、
新たな市場を創造し
苦境からの脱出を成し遂げたのだ
(浜田社長、いろいろと頑張ってますね~。
次なる新事業もそろそろ発進しますか? 応援してます)。

これはまさに中島流“エコーロケーション戦略”。
あらゆるチャレンジを続けることで、
次代のビジネスを察知することが出来る。

新たな一歩を踏み出すためには、
業界の知識だけに詳しくてもだめで、
チャレンジの原動力が求められる。

だからこそ、ジェネリックスキルが重要なのだ。
身につけた知識をいかに応用し、
新たなビジネスをつくりだすか。

やはり、これからのベンチャーニーズ時代に向けた
チャレンジに欠かせないスキルということだ。

まぁ~、できる経営者は、学ばずとも当然のように
このスキルを持っているけどね~。

syn (1)

中島流“エコーロケーション戦略”

syn (2)

カメラのキタムラのジェネリックスキルに迫る!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

05/11
2015

ara1

“孤軍奮闘”の都心の野菊から学ぶ

お! コンクリートの隙間から野菊が!

毎朝行っている駅周辺の掃除の際に見つけた、
全長40cmほどの野菊やたんぽぽ。

掃除を始めた10年ほど前から、
毎年春になると、
都心のコンクリートと建物の僅かな隙間から
凛とした姿を覗かせるのだ。

本来、コンクリートだらけの都心は、
草花が育つには厳しい環境だ。
そんな条件下にあっても、
毎年しっかりと花を咲かせるのだ
(飯田橋周辺では、野生の草花が春満開!)。
これら野菊やたんぽぽの、
その生命力溢れる姿はいつ見ても素晴らしい。

支援する者がいない状況で懸命に戦う
“孤軍奮闘”という言葉があるが、
まさに、厳しい環境下で懸命に生きる
野菊やたんぽぽにはそんな言葉がよく似合う。

もしかすると、野菊だけでなく、
私達も“孤軍奮闘”することが大切なのかもしれない。

なぜなら、厳しい環境を沢山経験すれば、
心身ともに強く成長し、
厳しい風雨に打たれるような状況にも
耐えることができるからだ。

もっといえば、その経験を活かして
様々なことに挑戦することもできる。

ここでふと頭に浮かんだのが、ビジ達でも紹介した
『猟師、花火師、ときどき祭り』の著者である
大島公司(おおしま・こうじ)氏。

大島氏は、大手広告企業の
サラリーマンを2年で辞めた後、
東日本大震災でのボランティアをきっかけに、
宮城県石巻市に移住。

現在は猟師として生活し、
様々なメディアで「生きる」ことの
大変さや楽しさを発信している。

また、猟師だけでなく、
祭りや花火にも興味を持った大島氏は、
祭りの運営や花火師にも挑戦。

それらのノウハウをもって、
フランスのある町で日本式の祭りを開催するなど、
それまでに得た知識を活かし、
幅広くチャレンジしているのだ。

まさに、大島氏は石巻市で“孤軍奮闘”しているわけだ。
己のことを誰も知らない石巻市に行き、
それまでの生活とは180度異なる環境下で
一歩一歩しっかりとした足取りで自分を創っていく。

そうやって目の前の様々なことと
能動的に関わっていくうちに、
異なる自分を発見することもできる。

さらに、そんな姿は、
傍から見ていても力強さがあり、
美しくも見える。

そうして、その知識や体験は、
必ずや以後の活躍場所を
拡大することにつながるだろう
(私も大島さんの今後に期待してま~す!)

私達のビジネスでも同じことが言える。
厳しい状況下での “孤軍奮闘”で得た “経験”は、
長期的な視点で見ると様々な場面で
活きるときが来るということだ。

そういえば、朝の掃除をしていなければ、
たくましい野菊たちに
気づくことはなかったかもしれない。
何かを徹底して続ければ、
必ずや何らかのリターンがあるということなのだろう。


今回ご紹介した大島氏はInterFM『BUSINESS LAB.』にも登場!
石巻市での体験から大島氏が得た学びや発見を知りたい方は
5月17日、24日の放送をお楽しみに!

ara (1)

コンクリートの間から立派な野菊を発見!

ara (2)

たんぽぽも立派に成長。

ara (3)

“孤軍奮闘”で自己成長!

ara

5月17日、24日の放送をお楽しみに!

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

05/11
2015

trend

日本ならではの“和の道”へ

ある観光アドバイザーの記事を新聞で読んだのだが、
日本の旅館に泊まりたい外国人が増えているらしい。
どうやら旅館を宿泊施設というより
日本文化として捉えているようなのだ。
これはちょっと驚いた!
(外国人が畳の上で寝るのは大変だろうなあ…。)

しかしよくよく考えてみると、確かに旅館は文化の宝庫。
部屋の畳と床の間は言うまでもなく、
出てくるご飯は和食であり、
着物を着た仲居さんが色々と世話をしてくれる。
温泉宿であればお風呂を満喫出来るし、
廊下ですれ違うお客様も浴衣を着ている!

ビジ達でも何度かご紹介したが、
「庭のホテル 東京」もそんな日本文化が
感じられる人気ホテルだ。

先日、経営者50人を集めたセミナーを開き、
宿泊施設の見学もさせて頂いたのだが…。
各部屋の茶器はなんと南部鉄瓶で、
障子風の窓や和柄のベッドが用意されていた!
シャワーだけでなく大きめの浴槽を備えたところは、
さすが日本のおもてなしといったところ。
廊下の照明は灯篭風につくられ、
ロビーも和を感じさせるデザインである。

では、庭のホテルがどれほど人気かというと…?
9割を超える稼働率を誇り、
なんとそのうち6割強が外国人のお客様!
庭のホテルが外国人に人気なのは、
和の文化を存分に楽しめるからだろう。

これから更に日本文化が求められる!
と私は予想しているが、
それは外国人に限った話ではない。

和の文化は国内でも人気で、
先日訪れた京都では沢山の日本人が
古い町並みと共に桜を楽しんでいた。
日本を味わうという意味では寿司屋も同様だろう。
ハチマキを締めた板前さんが、
「ヘイラッシャイ!」と出迎えて、粋に握る姿…。
ただ寿司を頂くだけの場所ではない、
あの空間こそが和の文化を感じさせるのだ。

そこで、中島流のビジネストレンド!
ここまで挙げたのはハードとしての“和”であるが、
私が強調したいのはソフトとしての“和”である。
これからの時代、ハード以上にソフトとしての
“和の価値観”が期待されるということだ。

例えばこれは、石田梅岩の言う
“正直”“勤勉”“倹約”で語ることができる。
“正直”であれば多くの人々に信頼され、
“勤勉”に働く姿は美しく、
誰もが一緒に仕事したいと思うだろう。
必要以上にものを使わない“倹約”さがあれば
捨てるものも自然と減り、省資源へと繋がる。
自分一人だけでなく、社会にとっても有益だ。
これに五常の“仁、義、礼、智、信”を加えたものが、
これから注目される和の価値観なのだ。

そして、私が最近注目している
四季ある“里山”も日本ならではのものである。
日本人の里山での暮らし方には、
注目に値する価値観が多く存在する。

こういった日本の風景が国内外から評価されているところから見ても、
和の価値観は新しい流行となっているようだ。
2020年の東京オリンピックに向けて…いや、その先でも、
ビジネストレンドとして“和の道”は注目されるだろう。

trend (1)

繊細な工芸が壁を飾る

trend (2)

立体的な構造のテラス

trend (3)

南部鉄瓶のお茶が美味しい!

trend (4)

中庭が美しい

trend (5)

落ち着く部屋だ

trend

ページTOPへ
ファインスピリッツキーワード

05/11
2015

moba (2)

「未来Pad」が教えてくれた“存在価値”

大勢の人を目前に、
熱く講演をする人の姿が映し出された。
思わず「え?」と声が出てしまった。

カラダの線はいまと変わらないようだが、
画面に映るその人物の顔のシワを眺める。

白髪でヒゲも白いようだが、
これはまさか自分…?

一方で「未来Pad」を覗き込む、
いまの自分の姿は、黒い髪をなびかせ、
鼻の下にたくわえたヒゲも黒々としている。

実はこの話…30年前の私が「未来Pad」を通じて、
いまの私の姿を見たら、
きっとこんな感じだろうと仮想した話!

未来をもし見ることができたなら…?
見たいようで、見たくないかもしれない。

実際に30年前の自分といえば、
デザインを中心とした広告制作会社を創業して
3年が経った頃だろうか。

独立してから、
あまり時間が経っていなかったあの頃。

30年後に会社がこのようになり、
私も公演やセミナーの仕事もしている姿は、
想像できなかっただろう。

よ~く思い出して振り返ってみると、
当時は目指している
明確なヴィジョンってなかったような…
(全くなかったわけではないが…)。

なかったというより、
とても漠然としていた。

名誉や地位、会社の規模でもなく、
追い求めていたことといえば、
いい会社で在りたい、いい仕事をしたい!
ということ。

つまり、存在価値のある会社になろうという
気持ちが大前提だったのだ。

「未来Pad」のエピソードを通じて
30年前の自分に思いを馳せることで、
過去の自分がなにを目指して
ガムシャラに走っていたのか
思い出すことが出来た。

目指す途中にはもちろん、
予想だにしないトラブルや失敗は多くあった。

順調に前進ばかりして、
現在まで到達できたわけではない。
“三歩進んで、二歩下がる”の繰り返し。

それほど大きな仕掛けもせず、
ビジネスモデルもなく、
ペースは遅めだったかもしれない。
しかし、常に自分たちの実力を蓄えようと、
可能性を信じながら
仕事に取り組むことを徹底してきたのだ。

この仮想の「未来Pad」の話を通して、
改めて頭に浮かんだのは、
二宮尊徳が残した言葉の「積小為大」。

時間はかかったとしても、
まずは小さなことから積み重ね!

地位や名誉ではなく、
これから多くの企業が求めなくてはならないのは
“存在価値”だと思うのだ。

確かに時間がかかると思うが、
時間をかけて存在理由を宿らせれば、
その企業は崩れにくいはずだ。

自分たちの本当の価値を求めて、
小さなことからコツコツと!

そうすれば長く続けられ、
多くの人から支持されることになるはずだ。

実際に「未来Pad」のような
未来を見る道具が今後登場するかはわからないが、
先にある自分たちの素晴らしい姿を想定して
日々“積小為大”だ!

key (1)

ヒゲも髪も黒々としていた、あの頃

key (2)

もし自分の未来が覗けるとしたら…?

key (4)

30年後の自分を見たら、ビックリするだろうなぁ

key (3)

こんな未来が訪れる日も近い!?

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ