06/22
2015
“スマート&クールJapan”発進!
「あのお店のスタッフも
バングラデシュがほとんどだし…
レストランなどでは
ポーランドから働きに来ている人も
多いようですよ。この辺りでは、
イタリア人のスタッフは本当に少ないんです」
こんな話をしてくれたのは、
ローマのガイドを務めてくれた
日本人の年輩の女性。
今回訪れたヴェネツィアでも、
フィレンツェでも同様の話を
耳にしたのだ。
もちろん店のスタッフだけでなく、
下働き的仕事はほとんどがイタリア人と
言えない外国の人たちが担っているとのこと。
イタリアに最低賃金法が
あるかどうかは知らないが、
外国の人たちを雇った方が
人件費が安いというのだ。
(イタリアの人たちはもうそのような
仕事にはついてくれないと
いうことかもしれないが…)
そして、誰がその仕事をやっても
結果はそれほど変わらないということなのだろう。
日本では、店のスタッフの対応だけでも
長い目で見るとその結果は
大きく違ってくるというのにだ。
やっぱり、観光客という“一見さん”ばかり
相手にしているからそこにクオリティを
求めないのだろう。
観光に頼りすぎると、売る物の質も
スタッフの対応の質も追及しようと
思わなくなるのだろうか。
イタリアは、大きな都市のほとんどが
観光を対象にしたところばかり。
確かに街には400年前とか、
1000年前とかに建てられた建物や
2000年前の遺跡とか、
目を奪われる歴史的“ハード”が目白押しだ。
その素晴らしさは間違いない。
でも…果たしてこれでいいのだろうか?
地球規模で見ても、素晴らしい世界遺産
ばかりであることは誰もが認めるところ。
だから、世界中から多くの人が
訪れて来るのも理解できる。
でも、そこに頼ってばかりいると…
(ここからが中島流解釈↓↓↓)
人が磨かれなくなるのでは!?
過去の遺産である“ハード”に
頼り過ぎると“ソフト”が
進化しなくなるということに。
だから、イタリアの人の対応はかなりレベルが低いし、
街もきれいではないのだ。
そこで、“人の振り見て我が振り直せ”。
日本もいま2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け
多くの観光客を迎え入れようとしているが、
あまり“観光”に頼りすぎると、
その質は進化しなくなる可能性がでて来るということ。
日本は、資源であり、遺産が少ない島国だから、
日本の文化と人をもっと磨かなければ!
日本人とその文化が財産の国「スマート&クールJapan」を
再構築しようではないか!
たぶん、「石田梅岩」翁も喜んでくれるはず。