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2015
神田藪蕎麦の商人道がここに!
「戦後、とにかく世の中が乱れ、
闇が横行したんです。
そこで老舗の60軒ほどが集まり、
正しい商いのあり方を確認し、
その商売を徹底していきましょうと…
それが60年以上前に会を結成した
東都のれん会なんです。
正しい売り方で正しい値段でお客様に商いをする。
それによってお客様の満足、お店の発展、
地域の繁盛につなげていく。
これが商いの道であり、商人道なんです…」
と語ってくれたのは、神田藪蕎麦、
四代目当主の堀田康彦さん。
お~まさに約300年前に石田梅岩が
くり返し語っていた商人道の話にぴったり。
時代はこんなに変わっても、社会であり、
人々の生き方の根本は何も
変わっていないということだ。
もちろん、この東都のれん会には先日ご紹介した
“やらと”というのれんの虎屋さんも入っている。
(黒川社長、すみません。
私も現代人のため、いつも左からよんでしまうもので…)
なぜ、老舗がこの時代にあっても多くの
お客様に選ばれ継続できているのか。
その答えがまさにここにあるのでは!?
そして、この会のシンボルとしての
フレーズが例の「伝統とは革新の連続である」という言葉。
この言葉は、虎屋の黒川社長からも、
藪蕎麦の堀田さんからもそして
別の老舗の当主からも聴いた記憶がある。
つまり歴史やお店ののれんは守るものではなく、
磨くものだということだ。
すばらしい(^○^)/
店を大きくするとか、売上を倍にするとか、
そこが目指すところではない。
多くの人たちに喜ばれ、地域にも貢献する。
すなわち、本来の商人道に合致した商いを継続することが
お店の繁栄継続にもつながるということ。
残念ながら、いまの社会を見渡すと、
それを実践している会社がまだまだ少ないこと。
こんな基本中の基本をどうやって
多くの経営者に学んでもらえるのか!?
どうやったら実践できるのかだ!?
実際は、頭では分かっていても実践することは
難しいということかもしれないが…
やっぱりここは、神田藪蕎麦に行って、
あの伝統の女将さんの独特の注文の声を聴き、
美味しい蕎麦の香りと味を楽しみながら、
商人道であり、仕事道を考えてみるというものもいいかも…。
たぶん、素晴らしい“タテの発想”が浮かんでくることだろう。
今週のBUINESS LAB. に神田藪蕎麦の
四代目当主 堀田さんが登場します!
InterFM897(89.7MHz )“BUSINESS LAB.”は
日曜日のあさ6時から!聴いてね!