02/08
2016
難聴者のためのソリューションビジネス
2016年1月20日、京都銀行のプレスリリースにて、
「卓上型対話支援システム“COMUOON(コミューン)”を
全営業店166か所の窓口に設置」
というニュースが発表された。
私は今まで、COMUOONのメーカーである
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の代表の
中石真一路(しんいちろう)氏を応援すべく、
様々なネットワークや経営者の集会でご紹介してきた。
それは、COMUOONの開発テーマや性能が
すばらしいのはもちろんのこと、
製品の存在が導入企業にもお客様にも恩恵があるからだ。
導入した京都銀行にとっては、
窓口にいらっしゃる高齢の方や障害をお持ちの方々に、
能動的に対応していく姿勢を表すことができる。
お客様さまにとっては、
聞き取りやすく円滑な会話ができる
と喜ばれるサービスだ。
これはまさに企業の社会的責任、CSRの取り組み。
COMUOONを設置したことで、
京都銀行は一人ひとりのお客様を大切にする企業だという
イメージを持っていただけるし、
お客様からも選んでいただけるのだ。
現在、日本の人口は約1億2700万人。
そのうち難聴の方は約2000万人だという。
つまり、6人に1人は難聴であるということだ。
COMUOONは様々な場所での活躍が期待されており、
高齢化が進んでいく日本で、
その可能性はまだまだ広がっていくだろう。
さて、私がたびたび発信している、
ビジネスで選ばれるための7つの秘訣 “新・選ばルール7”に
COMUOONと中石氏を照らし合わせてみよう。
COMUOONは技術力もデザイン性も高く、
「1、本物にこだわって」「2、とことん追求」した
開発を行ってきたことが伺える。
そして、会社を立ち上げる前から色々と
「3、手間をかけて」いたからこそ、
起業後数年でここまで注目されているのだ。
また、商品の流通もできていないのに
COMUOONだけで会社を立ち上げてしまうわけだから、
「4、大胆で潔い」決断も伝わってくる。
さらに「5、人に優しい」のはもちろん、
障害をお持ちの方にも優しいわけで、
「6、社会性ある」商品と言える。
これらにこだわった「7、徹底力」が
メディアにも取り上げられる理由だろう。
お~、中島流“新・選ばルール7”に
しっかり合致しているではないか!?
近年はソリューションビジネスを
重視する企業や人が多くなり、
時代の変化が見て取れる。
単に社会の問題が解決するだけでなく、
こういったサービスやシステムの導入が
CSR(企業の社会的責任)として
評価されることが大きいのだろう。
ソリューションビジネスによって、
生活者、企業、世の中がみるみる良くなることで、
好循環が生まれていくのである。
そんな素晴らしいビジネスを、
今後も応援していきたいものだ。