05/30
2016
日本は観光大国となれるのか!?
日本は観光大国となれるのか!?
アメリカの人口は約3億2,000万人。
日本は1億2,000万人。
ドイツは8,200万人。
イギリスは6,500万人。
フランスは6,400万人。
イタリアは6,000万人。
(これら3つの国は、日本の約半分ってことだ)
GDP(国内総生産)の順位ではアメリカ、日本、ドイツ、
イギリス、フランス、イタリアとなり…
げっ!先進国の人口の順位とGDPは比例しているってこと。や
っぱり人口問題は経済に大きく影響を与えているようだ。
先日、経済アナリストでもあったデービット・アトキン
ソン氏が「少子化の現状を見れば、日本の人口減はまぬ
がれない。だから観光立国へ!」と高らかに発信していた。
この方、イギリス人でもあるが、文化財や歴史的建造物の
修理・修復の日本の会社の社長さんでもあるのだ。
だからこそ、観光に着目しているとも言えるのだが、日
本の観光大国へのポテンシャルは十分にあるとも。(母
国のイギリスとの比較も入れながらの話しだったので、
非常に説得力があった。)
そう言えば、数年前に星野リゾートの星野さんが似たよ
うなことを言っていた。だからもっともっといいホテル
をつくり、受け入れ体制を整えないと、と…。
今年2月のアルファクラブセミナーの、ゲストで話して
もらった藻谷浩介氏も、地方の働く人口はもちろん、日
本の働く人口をどう確保するかが、これからのカギとな
ると言っていた。
とはいえ、移民の受け入れは難しいとすれば…、やっぱ
り観光でGDPを確保ということになるのだろうか。
日本の昨年の観光(インバウンド)実績では、1,300万
人強と聞いた憶えが…。トップのフランスなどは年間
8,300万人が訪れるというわけだから、観光立国として
の余地はまだまだあるということなのだろう。(観光客
数の比較だけで余地と言っていいかわからないが…)
とにかく世界と比較しても、自然や文化、食ではかなり
興味を持ってもらえる要素があるのは確か。うんうん、
日本は魅力的な国なのだ。それにしてもホテルであり宿
泊施設もまだまだ不足しているし、行きたくなる観光地
としての魅力づくりも、そのための整備もまだまだとい
える。
さて今後どんな風に日本各地で観光立国に向け動き出
して行くのだろうか。そうそう、北海道十勝でのワイナ
リー構想も、実は里山の活性化だけでなく、観光資源と
してもしっかり活躍してくれることを考えてのことなん
だよねぇ?。だって、ワイナリーの存在は人を引きつけ
てくれるから。
ってことは…、カフェレストランだけでなく“オーベル
ジュ”としても考えといた方がいいかもしれない。(“オ
ーベルジュ”とは宿泊施設を備えたレストランということ
だけれど…)
朝起きて、地平線の彼方から上がる朝日を見て、パッチ
ワーク・キルトのように美しく区切られた十勝平野を望
む。そしてその十勝ならではの食材を活かした朝食。き
っと喜んでもらえるだろう。
どんどん頭の中は未来へと進んで行く。とにかく日本の人
であっても、海外からの人であっても、訪れた人が十分
に楽しめて、また来たくなるところにしたいのだ。
こんな発想を日本各地の里山でしてくれれば、4,000万
人のインバウンドもそれほど遠い話しではないのかも
しれない。
この6月ボルドー・パリ視察ツアーでは、ワイナリーの
視察だけでなく、8,000万人を超す人々を受け入れられ
るフランスの魅力とその奥行きをしっかり見て来よ?
っと。