06/20
2016
“栄枯盛衰”にも時流がある
ある新聞の「2016年下半期注目のトレンド予定」
というコーナーを読んでいて、
ふとあることに気付いた。
その気になる予定のいくつかをご紹介すると…。
7月、東京・大手町に星野リゾートの旅館
「星のや東京」がついに完成。
同じく7月、旧赤坂プリンス跡地に
「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」が開業。
いずれも1泊1室6万円以上もする高級宿泊施設で、
なんと最高価格は59万円! ほ、ほ~~っ。
海外では珍しくない価格帯だが、
日本だと高めに感じるねぇ…。
こうした高価格帯のホテルが建ち始めた背景には、
ご存知の通り、東京オリンピック開催に伴う
インバウンド(訪日観光客)増加の期待がある。
昨年では1,300万人、
4年後のオリンピック開催年には4,000万人に
到達するのではとも言われているインバウンド。
この商機をうけ民泊を筆頭にホテル業界も動き出し、
高価格帯のホテルが各地で増えているのだ。
さて、みなさんのビジネスに
どうインバウンドが関わってくるのか…。
そして9月には、ユニー・グループホールディングスが
ファミリーマートと経営統合。
つまり、サークルKサンクスとファミリーマートという
巨大なコンビニチェーン店同士が統合するのだ。
というと、コンビニ界のリーダー的存在の
セブンイレブンと同じくらいの店舗数となるのだ。
とにかく、今後もコンビニは増えてゆくだろう。
チェーン店の便利なコンビニが
いくら地域に増えたとしても、
残念ながらほとんどの商品は地域外から来ており、
地域にはお金が回らない。
だからこそ地方は、コンビニにどのように対処し、
地方でお金を回していくか
考える必要があるのではないだろうか。
さらに10月には、「築地魚河岸」が開業となる。
これは築地市場の豊洲移転後の
場外地区活性化を目的に新設される商業施設だ。
このように、都内には次々と様々な商業施設がつくられている。
だが、新しいビルや街づくりが進むと、
多く点在する古い建物が使われないままとなり、
それが問題となることは間違いないだろう。
話は戻り、こうしたトレンドを
見たときに気付いたこと…
それは、“栄枯盛衰”にも時流があるということだ。
栄枯盛衰とは、
「草木が茂り盛んなことと枯れしぼむこと、繁栄と衰退」
をあらわす言葉。
栄枯盛衰は世の常だが、
中島流に解釈すると栄枯盛衰にも時代の流れがあり、
その時代の流れを見ながら、どこへ、どんな風に
変化していくのかを察知しなければ
よいビジネスは展開できないということ。
過去から学び、今を見て、未来を見据えることで、
自分たちのビジネスのあり方、
価値観を反映していくことが大事なのだ。
まさに、栄枯盛衰にも時流があるということだ!