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2017
2600年の価値観をその先へ
この怖い顔の方がアマテラスを見つけ出す
手力雄(たぢからお)の舞。
そして、おかめ顔の方が天岩戸(あまのいわと)より
アマテラスを誘い出す鈿女(うずめ)の舞。
もうひとつの田舎者風の2人が
あやしく演ずるのが“御神体の舞”!?
そう、ご神体の舞だから当然2人が
仲良くなり楽しそうに演ずるわけだ。
(最初は誰もがワクワクドキドキして楽しいから…)
すでに知っている人も多いかと思うが…
これが宮崎県の高千穂に伝わる日本の神話の神楽(かぐら)。
還暦を過ぎてやっと日本の源と言われる高千穂に
足を踏み入れる機会ができ、ついに“天照大神”であり、
神武天皇がどんな存在だったかがわかった次第。
(久保田さん、いい機会ありがとうございます)
スサノオのあまりもの乱暴に困りおびえたアマテラスが、
天の岩屋の戸を開き中に入り、
戸をピシャリと閉めてしまったという。
日の神:アマテラスが隠れてしまうと、
高天原(たかまがはら)はあっという間に暗闇となり、
神々もザワザワと騒ぎ始め、悪いことが次から次へと起こり始めたのだ。
そこで、アマテラスに天の岩屋から
出てきてもらうために先程の舞になったというわけ。
思わず集約的に語ってしまったが、
ご理解いただけただろうか。
(詳しくわかっている方には端折り過ぎの内容とは思うが…)
初代である神武天皇が即位したと言われているのが2600年前。
すなわち紀元前の600年ということ。
すご~い昔の話だから“神話”しか残っていなくてもしかたないわけだ。
何につけても、この2600年の日本の歴史では、
どこからも支配されることなく今に至っている。
いや、1945年から数年間だけは支配されたのかも知れないが…
それにしても、極東の美しい国とか黄金の国と言われながらも、
誰からも支配されなかったことが、
これらの神話が残り、さまざまな神社が日本中にあり、
日本の文化も連綿と今に繋がっているってことの訳。
すなわち、私たちが大切にし、
その先の代に継がなければならないものは、
モノや経済ではなく、この日本の文化と
神々の存在から創り出された日本人ならではの価値観。
まさに、このところ私が語っている
ヨコではなく“タテの発想”こそが重要なのだ。
(その来た道を見て、次なる行く道を発想すること)
いろいろありながらも2600年続いてきた
日本の文化と価値観をその背中で伝えよう。
アマテラスがまた岩屋のなかに入ってしまわないように
ビジネスもプライベートも美しく生きようではないか。
ところで“天照大神”は、
男の神様、それとも女の神様?
いまだにわかってないのは私だけ!?