05/01
2018
五木寛之的、70代黄金期の迎え方
先日、五木寛之氏の『百歳人生を生きるヒント』を読んだ。
現在85歳の五木氏は、
『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞した著名な作家である。(うんうん、若い頃読んだ!)
過去にビジ達でも紹介した
日刊ゲンダイの「流されゆく日々」というコラムを、
43年間、なんと約10400回も執筆を続けている。
(写真は10399回のだけど…)
このような誰にも真似できない功績をお持ちの五木氏でさえ、百歳人生への戸惑いをこう記している。
長い間、「人生50年」という言葉に馴染んだ身にとっては、
85歳でもおまけの人生という気持ちが強いのに、
さらに15年延長されたらどう考えたらいいのか…。
野球で言えば、9回まで全力で戦って、
もうすぐ終了だと思った時に、あと2回延長する言われた気分だ。
なるほど…。
確かに、70歳は「古希」といわれ
「古来、稀にみる年齢」と表現されていたくらいである。
現在60代の私とは20歳くらいの差だが、百歳人生の捉え方は大きく違うのだろう。
そこで五木氏は百歳人生を、
50代は「事始め」、60代は「再起動」70代は「人生の黄金期」、80代は「自分ファースト」、90代は「妄想のとき」と表現している。
中島流の考えで言えば、
50代からは次の挑戦を見据えて、
知識や人的ネットワークを整えたり、仕入れをしたりと準備をしておくべきである。
そして60代ではいよいよ挑戦を始め、70代を黄金期として過ごす、というのが良いのだろう。
そして60代頃からチャレンジする次なる登山は、
それまでの“稼ぎ”をテーマにしたものとは違い、
「利他」をテーマに。
すなわち、お金よりも社会貢献を優先して考えたい。
それこそが、私たちの世代の、“存在理由”になっていくのだ。
以前のビジ達では、『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本を通して「増えた時間をどう使うのか」という話をした。
43年も連載を続けてきた五木氏でさえも、
70代を「もう一つの挑戦の山場」として考えるというのだ。
私たちも、過去の挑戦で得た経験を活かし、
70代の黄金期に向けて次の挑戦をしていこうではないか。