06/25
2018
中島流「君たちはどう生きるか」
「いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければならないか。
それはね…
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
君が正しい生き方を強く求めているから…」
むむふむ、確かに小学生の頃何度かあった。
近所の家の“松かさ”を承諾も得ず取り込んで
苦情を受けた記憶が…
他人のものを勝手に使ってしまったことも…
そのたびに、いろいろ悩み、葛藤があったのは確か。
今考えてみると、そんな風に迷い考えることも
たくさんあったわけで、
それらは通るべくして通ってきているのかもしれない。
そしてそれは“正しい生き方”を
強く求めているからなのだろうか…
冒頭のくだりは『君たちはどう生きるか』の中の
おじさんからの手紙(ノート)の一部。
いろいろな方から何度か推薦されていた書籍なのだが、
ついに手に取りページを開くことが出来た。
いま、書籍と表現したが実は漫画版のほうだったので、
一日で読み終えることが出来たわけで…
それでもいろいろと考えさせられた内容だったということだ。
この『君たちはどう生きるか』は1937年に出版というから
80年前ということ。
なのに時代背景こそかなり違うが、
人の心の動きは変わらない。
誰もが通ってくるプロセスということなのだろう。
それにしてもだ、
60代も半ばにさしかかろうとしている今も
こんな書籍を手に取ると、
何かワクワクし、次なるチャレンジをしたくなるのは
私だけだろうか。
それはともかく…この“コペル君への手紙(ノート)”を
読んでいて気づいたことなのだが…
私が会社のスタッフのバースデイに手渡しているレターが
まさに、この“コペル君への手紙”なのかも。
自分が23歳のとき何を考え、どう行動していたのか。
30代のときあれほど仕事をかかえこなしてきたが、
それがその後にどう反映したのか。
そんな仕事をする者の先輩であり
クリエイターの先輩として、
いろいろとアドバイスしてるわけで、
まさに中島流の“君たちはどう生きるか”を
発信しているということ。
そのことにみんなは気がついてくれているだろうか。
いや、バースデイレターをもらうほうは、
そんな風にはとらえていないだろう。
(残念だが…)