12/03
2018
“ロボトラ”シナジーに期待!
『下町ロケット2』をご覧になったことは
あるだろうか。
阿部寛氏が演じる佃製作所のリーダーが、
さまざまな裏切りに遭いながらも、
「これでもか!」と挑戦し続け
成功(?)するという内容だ。
(まだ途中だけど…)
このドラマの中に登場するのが、
「ダーウィンプロジェクト」。
無人トラクターを開発するという、
物語の根幹となるプロジェクトだ。
この無人トラクターがすなわち
“ロボトラ”である。
この“ロボトラ”という名称は、
ヤンマーの製品の固有名詞であるのだが、
キャッチーな響きゆえ使わせてもらう。
ヤンマーから『ロボトラ』が
2018年10月より発売。
クボタからも『アグリロボコンバイン』が
同年12月から市場投入される。
今や、農業のIT化は加速し続けている。
他にも、ドローンによる
畑の監視や分析であったり、
ビジ達でも紹介した自動搾乳ロボット
『ロータリーパーラー』の登場などが
代表的な物として挙げられるだろう。
北海道十勝の農家で育った私としては、
この技術の進歩はまるで別世界を
見ているかのようだ。
子どもの頃は、豆刈りもジャガイモ掘りも
すべて手作業だったのだ。
(だから農業はつらい仕事としてインプットされている)
さて、この“ロボトラ”の出現によって、
これからの農業は変化していくのでは
ないかと考えている。
“ロボトラ”はGPSを活用し、
障害物を自動で感知する。
車庫から運転手が不在のまま、
畑で作業させることができるのだ。
ひとつの畑に複数のロボトラで
作業させることも可能であり、
特に広い畑を持つ農家であれば
かなり重宝するのではないか。
今の農業は作業にほとんどのエネルギーを奪われ、
今後どうあったらいいのかなどその先に向けた展開が
出来ていないのが実際。
この“ロボトラ”の導入によって、
未来への「質を求める農業」へと
シフトしていくことができるのでは
ないだろうか。
それはまさに、例の美食の街“サンセバスチャン”を
目指すことにつながるのだ。
農作物の質が上がることで地域がの食が活性化し、
結果として交流人口が増え、働き手も集まるだろう。
作業の効率化や人手不足の穴埋めだけではない、
“ロボトラ”はさまざまなシナジーを
もたらしてくれるに違いない。