これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

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09/30
2019

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今や、30代著者の本が目白押し!

落合陽一氏の本からだろうか。
30代の著者の本を手に取り
読むことが多くなってきたのは!?
落合氏は1987年生まれの32歳。
先日購入した『AI救国論』の著者/大澤昇平氏も
『未来への大分岐』の著者・編者/斎藤幸平氏も
なぜか1987年生まれ。

『死ぬこと以外かすり傷』幻冬舎編集者の箕輪厚介氏は34歳。
このコーナーで紹介した『売り上げを減らそう。』
の佰食屋店主の中村朱美さんは35歳。

私がこのミレニアル世代に興味を持っているから
と言うわけではなく、
新宿の紀伊國屋書店でしっかり平積みされ、
どうぞ私を手にお取りくださいと招いている書籍が
結果として30代著者だということ。

今年の1月、ビジ達で紹介した
『動画2.0 VISUAL STORY-TELLING』の明石ガクト氏も
1982年生まれの37歳。
これら書籍は、間違いなく新しい時代の到来を語っているわけだ。

これまで作家・小説家では20代30代が活躍することは
それなりにあるが、
ビジネス本で30代著者というのは、稀有と言っていいだろう。

なのに、私が手に取りレジに持っていく書籍だけでも
ここまであるわけだから、
時代が大きく動こうとしている証。

さて、そこでだ…
“買ってはいけない!”
(そういえば、こんな本が店頭に平積みされていた記憶が…
船瀬俊介さんは元気かなぁ)

この変革期の時代にあって、ひと時代前の価値観の本を手にし、
真に受けビジネスに反映しようとすると
マーケティングはズレ、商品サービスは売れず、
そして、スタッフは疲弊するということに。

未だに50代60代著者の過去の価値観で書かれたビジネス本が
山積みであることも確か。
しっかり、その価値観を吟味してから買おう!

あ~拙著「儲けないがいい」ね。
私が50代で書いた書籍ですが、
あの本は時代を超越した価値観ですから…

先日増刷しましたし、もちろんAmazonで買えますよ(^ω^)

moba0930

読み応えのある若い世代の著書が増えている

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はなまるア・ラ・カルト

09/30
2019

ara0930

誠意のない資本主義の行方

今、まさに、“75年周期のパラダイムシフトの時”と
発信しているのだが、実のところ、どのような過渡期なのか?
変化はどこから来て、どこに着地するのか、私自身よく見えて
いない。そんな時に手に取ったのが「未来への大分岐」
という本。

この本の“はじめに”にはこんなことが書いてあった。

『GAFA(Google・Amazon・Face Book・Apple)に
象徴的なプラットフォームの独占状態は情報プライバシーを
脅かすとともに、アマゾンやウーバーは不安定な低賃金労働を
生み出し、貧富の格差を深刻化させている。

要するに、テクノロジーは中立的なものではないのだ。
テクノロジーは、知や権力を構造化し、利潤のために世界を
再編成する手段だからである。

したがって、情報テクノロジーの急速な発展が世界の人々を
水平的・同時的なネットワークにつなぎ、数多くのイノベー
ションや価値創造の源泉にもなっているとしても、新しい技術に
規制をかけずに、ただ技術を加速させていくならば、待っている
のは「サイバー独裁」、あるいは「デジタル封建主義」だろう。』

いやいやいや、本当にそのようなことになっていくのだろうか?

まさに深い哲学的な本なのだが、実はこの本を手にした
タイミングで9月の“鍵山秀三郎の一日一話”に、
「相対差の世界」というタイトルが出てきた。

曰く、『相対差の世界で生きておりますと、結果だけを追い求める
ようになります。「終わりよければ全てよし」という考え方
になり、途中の大切な手段を省くようになります。
途中を省き、結果だけを急ぎますと、事業そのものに
“誠意”がなくなってしまいます。誠意のない事業は・・・。』

現在は、“あそこと比べてどうか”という相対差の世界で生きて
いる。常に、“比較・比較・比較”の世界だ。
KPI(キー・パーフォーマンス・インジケーション)、すなわち、
何か比較するポイントを割りだし、その数値で物事をはかっていく。
数値化することはまさに相対差の世界である。

だからこそやり過ぎてしまうのだ。資本主義が結果的に
歪んできてしまい、あの封建主義の時代とは違う新たな構造の
格差を生み出しているのだ。
この行き着く先が、「サイバー独裁」あるいは「デジタル封建主義」
へとつながる・・・?!

それこそ“資本主義の危機”というわけだ。
これはまずいことになってきた!
行き過ぎた資本主義に突き進んではいけないのだ!!
だからこそ、鍵山相談役が言う“誠意ある事業”となる。

“誠意のある事業”とは私利私欲を離れて、正直に真摯にその
事業を展開していく。その事業が本当に役に立っているのか、
本当に多くの人たちに喜んでもらっているのかを考える事業のこと。

数字だけを追うのではなく、相対的な比較論で展開していく
のでもなく、目の前の商品を買ってくれる、そのサービスを選んで
くれるお客様の満足度を考え、社会に対する貢献も、そして未来の
人たちにも・・・。
すなわち、「タテ 三方よし」の実践ということ。

とにかく、誠意のある資本主義を作っていかないとこの先の
未来は厳しいものになるだろう。

※引用 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐
    マルクス・ガブリエル/マイケル・ハート/
    ポール・メイスン/斉藤幸平・編 集英社

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誠意のある資本主義を作っていくべきだ

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選ばれる仕事道

09/30
2019

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スタバ流エンパワーメント

新宿の本屋に行くと、「ミッション 元スターバックス
CEOが教える働く理由」を含めスタバ関連の本が4冊
ほど平積みされていた。

そしてこれらの本はどれも“人”に照準を当て、経営
をしているスターバックスについて書かれている。
世界、27,000~28,000店で働いている多くの人達がイキイキ
としているからこそこのような多くの本が出版されている
というということだ。

この5月に私がリーダーズセミナー(10人ほどのメンバーと)で
中目黒のスターバックスリザーブロースタリーを見学した時、
このお店についていろいろお聞きしたいと申し出たところ、
ある女性スタッフが快くそしてイキイキと私達の質問に応じて
くれた。

そこで働く大勢のスタッフは全国の店舗に応募をかけ、
面接を経てから中目黒の店舗で働くことになったという。
彼女曰く、「地方から出てきたのだが、今、非常に満足して
働いている」と語ってくれたのだ。

まさに、働いている人たちの満足度、モチベーションが高い
ことを目の当たりにした。

そして本屋に並んでいた「スターバックス再生物語」。
ご存じのようにスターバックスはハワード シュルツ氏が創業。
一度CEOを退き、その後スターバックスが低迷してたのを機に
2008年CEOに復帰した。
その際、アメリカにある7100店舗すべてを一時閉鎖し、“完璧な
エスプレッソ“を作るための研修をした。
この費用たるや・・・数百万ドル!!!この時にシュルツ氏は、

「会社とかブランドとかではありません。皆さん自身が大切
なのです。お客様に出すのにそれで十分かどうかを決めるのは
皆さんです。私は皆さんの力になります。そして、何より皆さん
を信用し、信頼しています。」と語り、スターバックスで大切
なのは利益よりもお客様に最高の体験を提供する“誇り”である
と力強く発信したのだ。

スターバックスの“ミッションステートメント”の第一番目には、
「働きやすい環境を提供し、社員が互いに尊敬と威厳をもって
接する」と掲げられている。まさに人がイキイキと働き、モチ
ベーション高く業務に励める要因がここにある。

またコーチングの手法をも取り入れており、その中でも重要
なのは“コンピテンシー”とのこと。
コンピテンシーとは“成果の出せる能力”、“成果につながる
行動特性“のことだが、中島流では、“エンパワーメント”だ。

おわかりだろうか? 人を中心に据えた考え方を基盤として
組織が活性化、すなわちエンパワーしているということだ。

地球規模で展開するスタバで働く人たちはとんでもないほど
多い。
ここで働く人々がイキイキと、お客様に素晴らし体験を
してもらうための動きをした時に、働く人々に存在理由が
でき、満足度もあがるのだ。

コーヒー店のスタッフがここまでのモチベーションを持ち、
そして多くの人々が勤めようとしてくれている。
ここから学ぶことは中小企業にとって大きい。

スターバックスは、先日ビジタツで紹介したWhat(目的)と
Why(意義)を明確にして経営している代表例だろう。
働く人々のモチベーションを作り、そして世界で愛されるスタバ
として多くのお客様に “最高の体験”を演出している。

これがスターバックス流エンパワーメントであり、仕事道
ということ。

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スタバ本がずらり!

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リザーブロースタリー、もう行かれただろうか?

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09/24
2019

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かけがえの無い“里山”にこだわり、活かす!

第3回 「里山と生きるフォーラム」開催!
「この景色、まるで『なつぞら』の世界だね!?」

そう、この里山の写真はまさに、十勝の夏空。
この里山を次の世代にも引き継いでいかなければ!

そうなんだよねぇ~。
海に囲まれた日本には四季があり、そして里山がある。
だから、それぞれの里山ごとに
祭りがあり、美味しいものがあり、文化があるのだ。

このかけがいの無い里山こそ、大切にして
孫子の代に継いでいかなければ。

→日本の生産性を上げなければとか、
→少子高齢化時代にどう対処するとか、
→オールドタイプは通用しない“ニュータイプの時代”とか
言ってる人がいるけど…
(あ~私も言ってた!?)

もしかしたらこの“里山”こそが、これら日本の抱える課題解決に
なくてはならないものなのかもしれないのだ。
そう、こんなことを里山資本主義の藻谷浩介さん
(今回はスケジュール調整がつかなく不参加)σ(^_^;)
が語っていたような…

この世界的な成熟化社会において
“無いもの”に憧れる時代は終焉し、
“在るもの”にこだわり、活かす時代がやってきているということ。

私たちは“在るもの”の価値に気づいていないだけなのでは!?
私たち日本の“里山”には、計り知れない価値と可能性が在るのだ。
まさに灯台下暗し。
(世界の多くの人たちはその価値を知っていると…)

だから「里山と生きる協会」が発足し、
そして、第3回目の「里山と生きるフォーラム」開催となったのだ。

今回は“里山”をキーワードに活動する人たちと手を繋ぎ、
みんなで里山の価値とその可能性を確認し、
どんどん発信しようというもの。

第3回目の今回は…
ご覧のように日本の里山を活かし東奔西走する
“里山アップサイクル”請負人たちが揃います。

11月7日、渋谷でお待ちしております。

詳細はこちら!
【イベント概要】
https://satoyama.live/event/2019/event-1107.html

【お申し込みフォーム】
https://satoyama.live/contact_vol3

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11月7日、渋谷でお待ちしております。

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ファインスピリッツキーワード

09/24
2019

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「What と Why」 を明確にしてエンパワーする

What・Why・How は日々のビジネスにおいて
経営者が常に向き合うキーワードだ。

What = 自分達が働いている目的は何か?
     (目指すべき姿)
Why = それはなぜ大事か?
     (目指すべき理由・意義)
How = どうやって進めるのか?

さて、先日も紹介した本「ニュータイプの時代」は
私がオールドタイプであることを突きつけられ、
読んでいて少し寂しくなる内容であった。

私は1982年創業。37年経ったわけだが、創業当時
の会社経営の目的は明確であった。より多くのお客様
からより多くの仕事を得ることでビジネスモデルも
概ねできあがっていた。
つまりどのように多くを売上げ、多くの人を雇用して
その先を目指していくかが命題。すなわち、常に
「How」だった。
「どう受注するか」「どうすすめるか」「どんなクオリティで」など、
すべてがHowを考えればいい時代だったのだ。
考えていればよい時代であったともいえる。

売上げを伸ばし経済的に豊かになれば幸福はやってくると
信じて行っていたのだが、1990年代後半になると経済が
豊かになっても幸福感が乏しいと気づいてきた。
目指すべき姿を喪失したとも言えるだろう。
これは五木寛之氏の「下山の思想」にも著されている。

そして、現代。モノがあふれ、課題自体が希少化し、時代が
混沌としてきている。ミレニアム世代とそれに続くZ世代に
とって、目指すべき理由・意義が枯渇してきており、
どうしたらいいかわからなくなってきているのだ。

これからさらに活躍するそのような世代に向かい、
経営者はそこに、「働く目的」を、「働く意義」をつまり
「What」と「Why」を明らかにしていくことが必要に
なってきた。

「What」と「Why」を明確にすることで、組織が方向
づけられ、働く人々のモチベーションも刺激され、
結果として組織パフォーマンスも向上するということ。
すなわちエンパワーするのだ。

繰り返して言う。
1990年代前半までは、「How」だけでもどうにかなって
いた会社経営が四半世紀過ぎた今、「How」だけでは組織も
人も動かない時代となり、「What」と「Why」を明確に
すべき時代となったのである。
「How」は場合によっては働く人たちが考えればよい
時代になったとも言える。

従来どおりの「How」重視の経営をしている経営者の方々
・・・
場合によってはそれがオールドタイプであることを認め、
今!ここでアップデートする必要が!!

私もそうだが、“オールド“という自覚は寂しくてなかなか
認めたくはないけど・・・。



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「What」と「Why」を明確にすべき時代

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