12/23
2019
伝書鳩ならぬ「電車鳩」
東武伊勢崎線に乗り、春日部に向かっていたときである。
“鳩胸さん”が突然北千住で乗り込んできたのだ。
乗客のみなさんも“鳩胸さん”に注目!?
私はこの“鳩胸さん”が切符やSuicaを持っていないことを
すぐさま察知できたわけだが…
誰も注意しないし、係員も声をかけないようなのだ。
この“鳩胸さん”は自分が乗っていてはいけないことに気づいたようなのだが、
乗降したのは4つ先の西新井駅だった。
さて、この鳩胸さんはなぜ切符やSuicaもないのに乗車できたのか?
そしてなぜ隣の駅では降りずに4つも先の西新井駅だったのか?
答えは、解ったただろうか。
これもラテラルシンキングパズルと言っていいかもしれない。
まぁすなわち、このパズルを解くには水平思考が必要だってこと。
先日の“ビジ達”でも紹介したが、AIやICTがどんどん活用されてくる時代、
イノベーションを起こすには論理的分析的な垂直思考だけではなく
この“ラテラルシンキング”が必要ということ。
さて、写真を見れば“鳩胸さん”が誰なのかはすぐわかるわけだが、
なぜ、隣の駅ではなく4つ先の西新井駅となったのか?
ちなみに、“伝書鳩”なら4つ先の駅で降りても例の帰巣本能が働き、
本来の棲み家(?)北千住駅に戻れるわけだが、
あの“鳩胸さん”は無事戻れただろうか。
(私はなぜかそこが気になったわけ)
それとも、あの“鳩胸さん”たちにとっては
半径10キロ圏内は庭のようなものなのか。
これまでも電車に乗っていてセミや蜂が乗り込んできて
乗客の人たちが右往左往するシーンは見てきたが、
“鳩胸さん”が乗り込んできて降車まで見届けたのは初めて。
乗客のみなさんは目の前の派手なファッションのお姉さんや
剃り込みのオニイさんではなく、その視線は“鳩胸さん”に注がれていた。
それだけ存在感はあったということ。
あー降車が西新井駅だったわけは…
乗った電車が急行だったということ。
もっと“ラテラルシンキング”を鍛えなきゃね。