これからの選ばれるビジネス!

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目からウロコのおすすめ本

03/13
2023

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脳にとって最高のエクササイズは運動である 『運動脳BRAIN』アンデシュ・ハンセン著

「研究者は60歳の被験者たちを2つのグループに分けた。
一つは週に数回の頻度でウォーキングを1年間続けるグループ。
もう一つは、同じ頻度で心拍数が増えない程度の
軽い運動を1年間続けるグループ。
この実験に先立ち、被験者全員がMRIによる脳の検査を受け、
1年後にもう一度チェックを受けることに。」

そして2つのグループはまったく異なる結果に!
↓ ↓ ↓
ウォーキングを1年間続けた被験者たちは、
健康になったばかりでなく、脳の働きも改善していた。
→MRIの画像は、脳葉の連携、とくに側頭葉と前頭葉、
 また側頭葉と後頭葉の連携が強化された
→脳全体の働きが1年前より向上していた

身体をよく動かした被験者の脳は、明らかに
若返っていたという。 1年間加齢がまったく進まず、
それどころか生物学的にも強化されていたというのだ。
いかがだろうか?!
こんなに分かりやすい実験データをベースに
この本『運動脳BRAIN』は書かれていた。

著者アンディシュ・ハンセン氏はスウェーデンの精神科医。
スウェーデンの人口は1,000万人だが、
この本は67万部発行されているという。
なんと人口の7% 近くの人が手にした計算だ。

【運動のメリットとしての具体的項目としては?!】
書籍には運動のメリットとして以下のような項目があげられている。
◆ストレスが減る
◆集中力が上がる 
◆意欲が増す
◆記憶力が高まる
◆創造性が高まる
◆学力を伸ばす

私自身も継続して運動をしてきた側の人間なので、 
“ということだよねぇ~”といいたくなる。

【アイアンマン世界チャンピオン稲田 弘さんが証明?!】
そしてそれをしっかり証明している人が頭に浮かんだのだ。
このビジ達でも紹介した70歳でトライアスロンに初挑戦をし
86歳でアイアンマン世界チャンピオンとなった
稲田 弘さんである。
私の動画番組“Business Today”にゲストとして登場いただいた時は
すでに90歳を迎えるタイミングだったのだが、
とにかく姿勢も良く、顔つきも語り口からも聡明さがうかがえた。
稲田さんこそ、ほとんど加齢が進まず
より聡明感が増した人なのではと思った次第。

【できればウォーキングよりランニングを!】
繰り返しになるが、この書籍の結論はいたってシンプル。
“脳にとって最高のエクササイズは運動である”ということ。
そして本書のあらゆる箇所に
“できればジョギングよりランニングを!“と書いてある。
366ページもの分量を割いて、あらゆる角度から
“運動がなぜ脳に良いのか?”を実験データを伴って証明している。

さて私もできれば週に2回はしっかりした運動を継続したいのだが…
ただ、花粉が大量に舞うこの季節はアウトドアを避け、
今日もインドアのランニングに行こうかな?!


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運動脳で思い出されるのは、アイアンマン稲田さん

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ファインスピリッツキーワード

03/06
2023

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時代は、人材に投資する 「Human Asset Management(人的資産経営)」へ!

これまでのビジ達からの発信の多くは、時代と共に変化する
ビジネスへの対応であり、変化が加速するテクノロジーなど
アウターへの対応についてだったのだが、今回はインナーへの対応の話。

私が“人生100年時代”も意識して…
「MYアセットマネジメント(無形の資産運用)」をタイトルに
それぞれ個人の無形の資産(アセット)に照準を当てるべきだと発信して
すでに5~6年経っただろうか。
(我ながら意味ある概念図だったと今更ながら思うのだが…)

すなわち、
【1】生産性資産→知識・スキル・ノウハウ
【2】人力資産→人的ネットワーク
【3】活力資産→肉体的・精神的健康
【4】信頼資産→信頼・徳づくり
【5】エナジー資産→チャレンジ精神

この無形の資産の育み方こそが、ビジネス、人生において
存在理由ある自分を演出できると!
この“MYアセットマネジメント”の概念を経営サイドも理解して
時代に対応したMYアセットを一緒に育んでいくということ。
これが本来の“キャリアディベロップメント”ということだろう。

そして時代は進み、企業としてもそれぞれの人的資産を育み
どう経営に活かすかが注目されてきたのだ。
「企業は人なり」ということは度々聞くフレーズ。
企業経営に人材のマネジメントが重要なのは分かっていたわけだ。
ということからも今「Human Capital Management 人的資本経営」という
言葉が注目されているわけだが…

人材こそが組織の資産であると分かりやすい例えとして、
プロスポーツチームにおける選手の活かし方がある。
プロスポーツでは、パーソナライゼーションについての
データ活用は随分以前から進んでいる。
→選手の特徴からどういった育て方がいいのか?!
→選手の能力を十二分に発揮させるためには?
といったことがデータ分析され応用できる時代になっている。

このデータ分析を企業の人材採用や育成に応用すると…
採用する人材の質やタイプ、そして人材配置の仕方、
それぞれのポテンシャルを引き出すためには
どのようなキャリアがいいのかなど
データで体系的に分析できる時代になっているということ。

【時代は「Human Asset Management(人的資産経営)」へ!】
ということから新たなキーワードの発信となるのだが。
“Human Asset Management”すなわち人的資産経営の時代へ、となる。
分かりやすくいえば“人材こそが企業における重要な資産である”ということ。
先にビジ達で紹介した“ピープルマネジメント”もまさにその一環。

“企業中心社会”から“個人中心社会”へのパラダイムシフトであり、
これまでの“全社員一律人事”から“個別社員最適人事”
へのパワーシフトである。
社員一人ひとりに対し最適な人事・人材マネジメントを
実践していくことを意味している。
100人の社員がいれば100通りの多様性を重視した働き方や処遇・就業条件、
福利厚生への配慮であり、一人ひとりに最適な人事施策を
提供できる体制への転換となってくる。

実は日本の経営者の平均年齢は61歳、世界の平均は53歳。
8歳も年上ということは、その昔の価値観での経営をしてしまっているのかも。
どんどん新しい時代に合わせた経営を意識的にしていかないとねぇ~
だから「Human Asset Management」人的資産経営を意識しよう!

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企業は人なり

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選ばれるビジネス

03/06
2023

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梅は~咲いたか、桜はまだかいな~♪ 桃屋の“経営の不易流行”とは?!

春の風に誘われて、ついに偕楽園に来てみたわけだが…
“水戸の梅まつり”は始まって間もなく、咲いている梅は早咲きが中心。
咲いてる梅は全体の2割くらいだろうか。
とはいえ、多くの花見客が来ているではないか。
偕楽園の梅はその数約100品種3,000本。
「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と分けられ、
もちろん種類によって開花時期が異なるという。
だから1月中旬から4月上旬ごろまで楽しめるわけだ。
日本三名園の一つでもあり、これだけ多くの人たちが
繰り出すわけも分かるような気がする。
こんな中で梅の花を観ながら頭の中を巡る唄は…
「梅は~咲いたか~ 桜~はまだかいな~♪」このひと節。
(みなさんも梅の花を観ると、口ずさんでるはず?!)
私がこの唄を知ったきっかけは
あの桃屋の三木のり平氏イラストの「梅好み」のCMだ。
「うめ~は咲いたか~♪…
なんだ、まだ全然咲いてないじゃないの 
桃屋はまだかいな~♪
~~~~
ウチ帰ってご飯食おう!」というCM。
1972年からの放映だというから約50年前である。
なのにしっかり記憶には残っているのだ。
さて、ここからはその「桃屋」の話となるのだが…
【桃屋は既に100年企業!】
何と創業は、1920年!すでに100年企業となっているのだ。
当時の製品の中心は、フルーツの缶詰と瓶詰めの花らっきょ。
1936年にはソウル、旅大、長春、天津、瀋陽、ハルピンに代理店を置き、
缶詰輸出を促進していた。
しかし、戦後、同社は大きな転換期を迎えることになる。
「今後、アメリカから安いフルーツの缶詰などが多数入ってくるだろう」
と初代の小出孝男氏は考え、看板商品の1つだった
フルーツ缶詰からは撤退。
代わりに欧米にはない日本独自のものを作ろうと考え、
1950年に、誰もが知っているのりの佃煮“江戸むらさき”を発売。
この大きな決断が功を奏し、売り上げが倍増することとなったわけだ。
(今は“江戸むらさきごはんですよ”がポピュラーかも!?)

【1950年には新聞突き出し広告を展開!】
もう1つ桃屋の特徴として、食品メーカーとしては珍しく新聞広告を
していた。戦争中は原材料の調達ができず、休眠状態の桃屋だったが、
1950(昭和25)年の“江戸むらさき”の発売と共に広告も復活させ、
新聞に“江戸むらさき”のおいしさを有名人が語る
シリーズ広告をはじめた。
そしてある時“三木のり平さん”にお願いしたところ、のり平さんは、
“私がとやかく言うより、絵でも描きましょう”とご自分の似顔絵を
入れ、シャレたコピーを添えてくれたという。
この新聞広告は、縦は新聞の一段分、
横はおよそ6~7センチの小さな「突き出し広告」だったが、
このひとコマ漫画のようなスタイルが評判を呼び、
“のり平漫筆”というのり平さんが描く人気広告シリーズとなった。
そしてその流れを汲んで「桃屋のり平アニメCMシリーズ」の放映を
スタート。多くの人たちの記憶に残る大人気のCMシリーズと
なったわけだ。

【良品質主義と広告宣伝主義の徹底!】
また、2022年に現在の小出雄二社長は、
これまでのCMの広告効果や、ブランディング効果も考え
「企業理念の良品質主義と広告宣伝主義の徹底を図る」と宣言。
このことが奏功し、営業利益ベースで9期連続、経常利益ベースで
8期連続の増収増益を達成した。
今期も企業理念の徹底に取り組み、10期連続の増収増益を目指しているという。
この決断には“のり平アニメCM”含め、100年続くための
桃屋ならではの「経営の不易流行」があるように思えてならない。
経営にも、時代におもねるところと、徹底して変えてはいけないところが
あることが分かったような…
ここに桃屋が100年企業となる由縁があるのではないだろうか。
ちなみに、私は桃屋の“きざみニンニク”と“きざみしょうが”を
継続的に購入している。これがとにかく使い勝手がいいのだ。
いつもお世話になってます♪

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水戸の梅まつり@偕楽園

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竹林も広がっている

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