これからの選ばれるビジネス!

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はなまるア・ラ・カルト

09/25
2023

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掃除に学ぶ会“日本を美しくする会”30周年の意味

ある冬の寒い日に、東京のとある中学校でのトイレ掃除。
“おお〜この臭いのキツい便器を磨くわけね”と思って
タワシを片手に我を忘れて磨いてから20数年。
“掃除に学ぶ会”からは多くの出会いをもらい、
そして本当にいろいろと学ばせてもらった。

先にもご紹介したが、日本を美しくする会は
この2023年で30周年を迎えることに。
2023年11月25日には、
「日本を美しくする会30周年記念大会」を新宿で開催!
(詳しくは、以下の日本を美しくする会ホームページをご覧ください)
http://www.souji.jp/Content/pdf/activity/2023/20231125_nihon.pdf

【“大きな努力で、小さな成果”がいいんです!】
私がイエローハットの創業者の鍵山秀三郎氏に初めて出会った20数年前。
ある取材でイエローハット本社を訪ねお会いしたわけだが
鍵山相談役は私に向かって
「中島さんは、
“小さな努力で大きな成果”と“大きな努力で小さな成果”と
どちらが重要だと思いますか」と。

私はほんの少し考えて「もちろん“小さな努力で、大きな成果”です」
と答えるわけだが…
相談役は私の答えを予測していたかのように少し笑顔になって
「中島さん、“小さな努力で、大きな成果”を体験した人は、
常に“小さな努力で大きな成果”を得ようとするんです」と。
(→お〜そういう解釈をする人なんだ)
このやり取りで、掃除を通して20数年のお付き合いを
させてもらうことになったわけだ。

そして、この鍵山相談役との出会いと“掃除に学ぶ会”との縁で、
私のビジネスへの取り組み方もかなり変わっていったのは間違いない。

【掃除に学ぶ会30周年が発信していること】

この“掃除に学ぶ会”が30周年を迎えることで…
人間学を学ぶ月刊誌「致知」には、30周年の記念鼎談が掲載された。
(多くの方に“掃除に学ぶ会”の存在がアピールできることは
広報担当の者としては嬉しいことである)

この鼎談に登場したのは現会長の利哲雄氏と顧問の田中義人氏、
そして“清風掃々”編集人の縄田良作氏。
リード文には、鍵山相談役が好んで口にする「十年偉大なり、二十年畏るべし、
三十年歴史なる」の言葉が引用され、30年の節目を強調して始まっていた。
何と10ページもとって鼎談が展開されていたのだ。

もちろん鍵山相談役にも登場していただきたかったのだが
90歳という高齢もあり敵わなかったわけ。
ただその30年がどんな活動でどう地域や人々に関わり
ここまでやってきたかが、十分伝わる内容だった。

そして私がプロデュースしている動画番組Business Todayでも、
30周年の節目としての記念の座談会を先日収録させてもらった。
(利会長、鍵山幸一郎さん、お話しありがとうございました)

やはり30周年を記念しての288人の寄稿文による『掃除道』でも、
日本全国に…いや世界にも広がり、さまざまなところで
繰り返し多くの人たちが集まり掃除をしていることが、
必ずや何らかの意味となり、まちづくりであり、
人としての在り方やケアにも役に立っていることを確認させてもらった。
まさに“たかが掃除、されど掃除”である。

「掃除を通して心の荒みをなくし、世の中を良くすることが私たちの心願です」
が日本を美しくする会の理念だが、
この30周年のさまざまな機会を通して
「モノの豊かさより心の豊かさに価値がある」ことを学ばせてもらえる
日本人として意味ある会であることを改めて確認させてもらった。

ここからは次の世代に、この価値を含めどうバトンを渡すかである。
そのプロローグが11月25日の記念大会で展開される。
乞うご期待!

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人間学を学ぶ月刊誌

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30周年の節目としての記念の座談会

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目からウロコのおすすめ本

09/25
2023

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『熟睡者』 クリスティアン・ベネディクト&ミンナ・トゥーンベリエル著

「睡眠中に脳内では清掃プロセスが遂行され、廃棄物が大量に搬出される。
睡眠を十分にとらず脳内のゴミが除去されないと、
脳の老化が早まりダメージを受けやすくなる。
長期的に見ると、重要な神経細胞の繋がりが損なわれ、
記憶障害や最悪の場合は認知症の発症を引き起こしかねない。

睡眠で回復するのは脳だけではない。
身体のあらゆる器官、例えば消化器系や循環器系が
日中滞りなく機能するためにも、睡眠中の再生は不可欠だ。」

上記はこの書籍のあるページのそのままをピックアップしたわけだが…
この文章だけでこの書籍の言いたいことが十分に伝わる。

→クリスティアン・ベネディクト氏は
1976年、ドイツ・ハンブルク生まれ、スウェーデン・ウプサラ大学准教授、神経科学者、睡眠研究者
→ ミンナ・トゥーンベリエル氏は
ジャーナリスト、作家。約20年にわたり、スウェーデン通信など主要メディアに健康をテーマにした記事を執筆

私が30代の頃“今しないでいつするの”ということで猛烈に仕事をしていたころ、
1週間の睡眠時間(土日含め)をすべて足しても14時間だったことが。
クリエイティブ系の会社として確立途上で、私も若いこともあり
目先しか観ていなかったわけだ。
30代40代の頃の寝不足での無理が今に残っていないことを祈るばかりだが…

さて、話は本に戻るが…
ウェアラブルデバイスなどから得られたデータから割り出した
日本の平均睡眠時間は6時間35分だという。
私は“アラ古稀”ということもあり、なるべく7時間以上
できればもう少し睡眠を取りたいと思ってはいるのだが…
みなさんはいい睡眠をしっかり取れているのだろうか?!

ちなみに国際平均と比べると、日本の平均は45分も短いという。
フィンランドとの比較だとほぼ1時間の差があるのだと。
ご存知の方も多いと思うが、フィンランドは世界幸福度ランキングで
6年連続1位の国。
睡眠時間がどう影響してるかは分からないが、
何らかの因果関係があるのかもしれない。

慢性的な睡眠不足は、さまざまな病気のリスクを大きくし、
一人ひとりのパフォーマンスを低下させ、経済にも影響をあたえるという。
肥満、糖尿病、心血管疾患、認知機能の低下、脳の老化…
→この後半の認知機能の低下と脳の老化というところが気になるわけだ。
みなさんはいかがだろうか。

しばらく前にサンマーク出版のアンデシュ・ハンセン著『運動脳』を
ビジ達で紹介したが、その本を読んでからかなりランニングに
真摯に向き合うようになり、私にとっても意味ある本となった。
そしてこの『運動脳』は反響も大きく、ベストセラーになったと聞く。

そして今回手にした『熟睡者』も見た目も同シリーズのような装丁デザインで、
筆者も同様にスウェーデンで活躍する研究者たち。
すでにサンマーク出版から数年前に出版されていた本に改めて
加筆、再編集したものだという。
多分サンマーク出版が二匹目のドジョウを求めて出版したのが
この『熟睡者』なのだろう。
(あくまで私の勝手な発想での解釈だが…)

それはともかく、
この本の主旨は、健康と幸福における適切な睡眠の重要性に焦点を当てていて
元々のタイトルは『Sleep Sleep Sleep』。
私たちの日常生活における睡眠の役割について深く掘り下げた本であり、
そして科学者がそろって“絶対寝るべき”と言う理由について書かれている。
睡眠は私たちの身体と精神に多大な影響を及ぼし、
その重要性は無視できないわけだ。

私がこのビジ達で紹介したくなった理由が伝わっただろうか。
私たちにとっての睡眠の重要性が分かれば、
次はいかに“いい睡眠”を取るかである。
そして高齢になると睡眠の質が落ちる可能性は高くなるという。

ということで“いい睡眠”のためのページを期待したが
残念ながら少なかったのだが…紹介すると
→日中は野外で過ごし(できれば午前中)日光をたくさん浴びる
→就寝の3〜4時間前にはトレーニングは終了する
→夕方から夜にかけてはブルーライトは避ける
→遅い時間帯にはカフェインを摂取しない
→夜中に目が覚めても照明をつけない
→日の長い夏でも寝室を暗く保つように心がける

できれば“いい睡眠”のためのベッドでありふとんの質についてとか、
寝る前の呼吸の整え方とか、
羊の数え方とかもアドバイスが欲しかったのだが…

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睡眠の重要性が書かれている

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シナジースペシャル

09/19
2023

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稲刈り体験で出会った虫たちが、木村秋則さん“自然栽培”を思い出させてくれた!

カマキリ、バッタ、コオロギ、カエル、蜘蛛、
他さまざまな虫たちが、その住み家への突然の“敵の襲来”に驚き移動。
カマキリなどは、私たちの襲来に自分のカマを突き立て威嚇したりもする。
その“敵の襲来”とは、私たちの“稲刈り”のこと。

そりゃ驚くだろう。
田んぼからの立ち退き請求の連絡もなく、突然に9月のとある土曜日に、
“稲刈り”と称して多くの人間たちが田んぼに踏み込んでくるわけだ。
その突然の襲来に虫たちは、最初は驚きのまま数歩は逃げ進むのだが、
突如立ち止まり、何が起きようとしてるのかを確かめようとする。
この姿を見ていると、私たち人間にも似ているような…
(いや、ウクライナへのロシア侵攻を言っているわけではないのだが…)

私たちが稲を刈り進めていくと、多くの虫たちは次々に移動し
最後に残った数本の畝(うね)に集中する。
このとき私たちは、あまりにも多くの虫たちの存在に驚くのだ。

この稲刈り体験は、千葉県習志野市での日本企画株式会社の
稲刈りイベントに参加させてもらっての話。
(利社長、いつもありがとうございます)

【多くの虫たちが集う、無農薬栽培の田んぼの意味?!】
私は北海道十勝の農家で育ったこともあり、
大豆や小豆の豆刈りも、燕麦(えんばく・オーツ麦)の収穫時も
実はノコギリ鎌を使っていたので、ベテランと言っていい使い手。
(はっはっはっ、自画自賛…)

ということで、今回の稲刈りでも私が結構活躍した…という話ではなく、
私たちにとって農業は職業の一つという捉え方ではなく、
今後の人類の在り方に大きく影響を与える生産活動だということ。
今回の稲刈り体験でも、無農薬による“自然栽培”の田んぼには
とにかく多くの虫やカエルたちが生息している。
彼らにとってもこの田んぼは、住みやすく心地よい場所なのだろう。

そしてこの田んぼは、美味しい米をもたくさん“創ってくれる”田んぼ。
そう「創ってくれる」としている訳は
田んぼが、未来も含めて程よい関係を“創造してくれる”ということ。

この体験で思い出したのは、あの木村秋則さんの“自然栽培”。
私は木村さんのその徹底した無農薬栽培と、
木村さんの生き方考え方にも傾倒していたこともあり、
弘前市の木村さんのりんご畑までお邪魔して 
直に話を聴いてきたこともあるほど。
(以下、YouTubeビジ達 7 “木村秋則さんから学ぶアップルツリーパラダイム”)
https://www.youtube.com/watch?v=TlXnIMtD_zc

そういえば、掃除の会の20周年イベントでは、
鍵山秀三郎相談役と木村秋則さんのセッションを企画して、
700人を超すみなさんに喜んでもらったことも!

【この環境問題と“自然栽培”の根底にあるものは一緒なのでは?!】
地球の環境問題と木村秋則さんの“自然栽培”には深い関係がある。
“自然栽培”は、環境保護と持続可能性を重視する農業の実践であり、
環境問題への対処に一翼を担っている。

【その1】農業の生態系への影響
従来の農業は農薬や化学肥料の大量使用に依存し、
生態系に多大な影響を及ぼしてきた。
これが生態多様性の減少や土壌の劣化などの環境問題を引き起こしている。

【その2】有害な農薬の排除
有害な農薬の使用は土壌汚染や水質汚染などの環境問題の原因となる。
自然栽培は農薬を使用せず、害虫を天敵や生態系の一部として
コントロールする方法を模索し、環境への負担を軽減する。

【その3】持続可能な資源管理
土壌の健康を回復し、有機物質の循環を促進することは、
持続可能な資源管理の一環。

【その4】消費者の意識向上
環境問題に対する消費者の関心が高まっている今、
自然栽培は食品の安全性と品質に対する新たな期待に応えている。

今回の稲刈り体験で思い出させてくれた“自然栽培”は、
地球の環境問題に取り組む一環として、持続可能性と生態系の保護を重要視し、
新たな農業の方向性を示してくれているのだ。
私たちが食べるために生産する作物と、
地球の生態系とはしっかり関係しているってこと。

この田んぼの虫たちであり、自然栽培が教えてくれているのは、
我々が地球環境を守るためにできることの一つの模範といえる。
そして私たちが地球と調和した未来を築くためには、
日々の私たちの生活やビジネスも含めて
見直す必要があるということなのだろう。

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千葉県習志野市での稲刈りイベント

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無農薬による“自然栽培”の田んぼ

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目からウロコのおすすめ本

09/19
2023

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『ChatGPT産業革命』編集/日経クロステック

このところ丸善で購入したムック本『ChatGPT産業革命』(日経BP)には
“ビジネス界に鳴り響く生成AIのファンファーレ”という
ショルダーコピーが書かれていた。
ファンファーレだから、さまざまな業界のビジネスに
“ジェネレーティブAI”が始動する合図という意味なのだろう。

わずか2カ月で1億人のユーザーを獲得したというChatGPT。
2022年11月がChatGPTリリース、ChatGPT-4は2023年3月。
金融業界も建築業界も、教育も広告も…
実はさまざまな業界で多くの企業が、その可能性を知って
水面下でしっかり取り組んでいたという。

【隈 研吾事務所では、画像生成AIを“否定の材料”として!】
冊子を開いて1番に注目したのは、隈 研吾建築都市設計事務所。
所員はMidjourneyなど画像生成AIをよく使っているという。
使い方はさまざまだが、基本的には“否定の材料”として
活用することが多いと。
(否定の材料??)

例えばパース画像が欲しい場合、AIに“隈 研吾の建築”を学習させて、
“隈 研吾” “低層オフィス” “森の中”と言ったワードを入力すると
これまで隈 研吾氏が設計した建物と似たデザインが生成されてくるという。

ところが所員に求められているのは“隈 研吾をどう超えるか”。
だから、AIが生成したデザインとは異なる、
これまでの傾向からは想像できないようなデザインにチャレンジするために、
検討の幅を広げるツールとしてAIを活用しているのだという。

設計者にはイメージだけでなく“使いやすい空間になっているか”など
さまざまな観点で建築を追求しなければならないわけで、
AIで生成したイメージを活用しながら、自分たちの提案を
どうブラッシュアップしていくかが設計者に求められることになるわけだ。

【名だたる企業が、その先を目論んですでに導入していた?!】
→パナソニックHDは4月、国内9万人を対象に
ChatGPTを利用できる環境を提供開始。
業務の生産性向上だけでなく、使いこなした上で
新たなサービスアイデアを出してもらいたいと期待しているという。

→日清食品HDは3月にGPT-4を触ったときに衝撃を受け、
この流れは間違いないと思い、早期に活用することが
競争力につながると考えたという。
そこで初級者向けには入力のコツを教えるセミナー、
中級者向けには本格的なプロンプトエンジニアリングを教育する予定だという。

→ベネッセHDは4月からグループ社員15,000人を対象に
ChatGPTを活用したAIサービスの運用を開始。
生成AIを活用することで、“動的に問題を作成する”ことも視野に入ってきた。
だからAIには他の業界以上に感度高く持っていたいと。

→伊藤忠商事は5月に伊藤忠商事の情報システム部門やDXプロジェクト推進室、
その他グループメンバーで専門組織を発足。
6月中にChatGPT環境を構築した上で、7月中旬には
全社リリースを目指している。
米GoogleのBardや日本製の大規模言語モデルにも順次対応する計画。

→三井住友ファイナンシャルグループは4月、ChatGPTを基にした
社内業務のAIアシスタントツール“SMBC-GPT”の導入に向けた
実証実験を始めた。
秋ごろを目処に、全行員が使えるシステムにする予定。
金融業界は当初慎重姿勢だったがこのところ潮目が変わり、
大手金融機関は積極姿勢に転じた。
文書検索やシステム開発の支援から顧客対応まで、期待は高まる一方だという。

実は弊社“クオーターバック”が育った広告業界こそが
今後大きな影響を受ける可能性が高いという。
(実のところは、QBのビジネスドメインはかなりシフトしているので
それほど影響はないと思うのだが…)

↓ ↓ ↓

とにかくどの業界にあっても、これら“ジェネレーティブAI”を
先んじて駆使することこそが、業界においてリーダー役を務められるかどうか
ということなのだろう!

そこで私のアタマには例の“リスキリング”のキーワード。
次世代の働き方に向けて新しいスキルを身につけることなのだが、
今こそChatGPTや画像生成AI含め、これらジェネレーティブAIに対して
そのリスクへッジも含めて手練れになるということ。
すなわち「AI DRIVEN」な人が求められるってこと!

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名だたる企業のChatGPT導入実績とは!?

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選ばれるビジネス

09/11
2023

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“BIGMOTOR事件”から思う 石田梅岩の“倹約思想”

保険金の不正請求や店舗前の街路樹伐採、パワハラの横行、
理不尽な理由で退職を迫る不当解雇など
様々な“疑惑”が浮上したビッグモーター。
(もう、疑惑だけじゃないけど…)
いくつかの損害保険会社も片棒を担いでいたという。

新社長は「当社の常識が世の中の常識と合っていなかったことに
尽きると考えている」とか言っているが、
世の中の常識と合っていないだけだろうか?!
本来の企業の存在理由である社会性であり、
社会課題の解決という役割はどこにいってしまったのだろう。

ということで、我らが石田梅岩先生から“倹約思想”を学ぶ!

【約300年前の江戸中期に活躍した石田梅岩先生の発信!】
このタイミングで『魂の商人 石田梅岩が語ったこと』山岡正義著を
久々に手にしていたのだ。
例の「石門心学・実践講座」の最初のテキストがこれ。
2冊目のテキストは『なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?』だったのだが、
このテキストも熟読し、改めて最初のテキストに戻り
読み始めたタイミングだったということ。

そこには…
「正直」と並んで梅岩の思想の柱となっているものに「倹約」がある。
これについては『斉家論(せいかろん)』と言う本を書いているほどで、
我が身を修め、家を斉え、国を治めるのに、
いかに倹約が大事であるかを繰り返し説いている。

「倹約ということは世俗に説くとは異なり、
わがために物ごとをしわくするにあらず。
世界のために三つ入る物を二つにてすむようにするを倹約という」

つまり、梅岩のいう倹約は一般的な意味とは違って、
自分の利益や欲のためにするケチではなく、
社会のために三つ必要であったものを二つですむように努めることが
真の倹約だという。
自分達だけでなく、世の中の自分達以外の人たちのことを考えて
ということから…
「真の商人は先も立ち、我も立つことを思うなり」
という梅岩を代表する言葉が発信されたという。

そして梅岩の倹約思想は、さらなる深みをもっていて
例えば、倹約によって私欲を離れ、生まれながらの正直を実践すれば、
四海和合同一も実現するという考え方。
これはつまり、倹約による世界平和思想といえるだろう。

この「斉家論」が出版されたのは十八世紀の半ば(梅岩が亡くなった年のこと)。
それはアメリカの独立宣言よりも30年ほど早く、
またフランス革命で人権宣言がなされる40年〜50年前のこと。
その当時すでに、東洋の片隅に小さく封じられたような島国にあって
これほど雄大な規模の平和思想を抱き発信していたとは驚くべきもの。

石田梅岩先生の倹約思想はいかがだろうか。
ここ数年“SDGs”という表現で地球規模でこの“倹約”的思想が
展開されているが、すでに300年前に「斉家論」を通じて発信されていたのだ。
(我らの石田梅岩先生、スゴい!)

【注目の“ダークパターン”も、倫理観の欠如から?!】
今回のビッグモーターの問題だけでなく、このところ注目されている
オンラインサービスにおける「ダークパターン」もこの倫理観が
欠如してのものと言えるだろう。
→申し込み途中でポップアップが表示され、“タイムセールス”とあり
どうしたらそのポップアップが消せるかが分からない
→ 購入したい商品をカートに入れて、決算確定ボタンを押すだけという
タイミングで、今まで表示されていなかった手数料が追加されていた
→えっ、定期購入になっている?!解約ボタンが見つからない。
電話の問い合わせ先も出てこない!

私自身もこの“焦り”を何度も体験しているわけだが…
ある新聞社が行った調査では、国内主要サイト100のうち6割にあたる
62のサイトでダークパターンが確認されたという。
日本はその規制に対してもかなり遅れている方だという。

ということで、これらオンラインサービスを展開する6割に当たる企業にも
石田梅岩先生の“倹約思想”を学んでもらいたいと思う次第。
いやいや、私たちビジネスに関わる誰もが、
この“倹約思想”を再度確認した方がいいのかもしれない。

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石田梅岩先生から“倹約思想”を学ぶ

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