01/29
2024
モノからコトへ、コトから“意味”へ! 経営も“意味ある経営”の時代へ
先に「これまでの経済資本経営から“人と文化の資本経営”へ!」
と発信したのだが…
2007年に出版した拙著『非効率な会社がうまくいく理由』を
改めて捲ってみて驚いた。
そこに紹介させてもらった中小企業のすべてが
“人と文化の資本経営”をすでに実践していたのだ。
すなわち経済資本経営の時代にあっても、これらの企業は
“人と文化”を優先した経営にこだわっていたということ。
うんうん、私もその時代から、“非効率だけど意味ある経営”に
着目していたとは、さすがである。
(このところ自画自賛が多くなってきたのも、古稀が近づいたから?!)
遅ればせながら、経済的資本だけでなく
“人と文化”を資本と捉える時代がやってきたということ。
ということで、拙著に“非効率な経営”として紹介し、
“人と文化の資本経営”を実践していたのは以下の中小企業たち。
事例1 大里綜合管理
→私とも長いお付き合いのある会社なわけだが…
この会社の経営計画発表会には、約25年もの間、出席させていただいている。
数年前には“地方創生大臣賞”を受賞していた。
事例2 丸山工務店
→ ”プチ夏祭り”として夏休み工作教室を開催する東京下町の住宅メーカー。
大工さんたちならではの工作教室を毎年開催していた。
今も多くの地元の人々から支持される工務店として頑張っていることだろう。
事例3 六花亭
→あの日刊社内報は継続してるのだろうか?!
マルセイのバターサンドを筆頭に人気のお菓子づくりを展開するメーカー。
売り上げ目標も定めず、規模の拡大を優先しない方針を掲げる会社。
2代目社長の小田 豊さんに取材させてもらった記憶が…
事例4 シャボン玉石鹸
→ 「無添加」にこだわり続ける北九州市に本社を置く石鹸の製造メーカー。
シャボン玉石けんは石けん成分のみなので、香料や着色料、防腐剤も
使用していない無添加石けんなので、ネズミが食べたくなる程、
体にやさしい成分でできていると
事例5 イエローハット
→あの“掃除道”の鍵山秀三郎相談役が創業したカー用品販売店。
東証一部に上場するタイミングで、社名を“イエローハット”とし、
自動車産業に関わるものとして、人と車の心地よい共存関係と
すべての方々の交通安全を願う想いを社名に込めたという。
そしてこの本の帯の推薦文は、鍵山秀三郎相談役に書いてもらっていた。
いかがだろうか?
皆さんも知ってる会社はいくつもあったはず。
まさに「人と文化の資本経営」をすでに実践していた中小企業たちだったのだ。
【“人と文化の資本経営”とは、時代と社会に意味ある経営】
「モノからコトへ、コトから“意味”へ!」と
このビジ達では繰り返し語ってきたわけだが、
経営も“経済的資本”だけでなく、“人と文化”も資本となり、
社会にとって“意味ある経営”が求められているということ。
すなわち、この流れの先にあるのは企業としての組織文化づくりであり、
そして付加価値の高い商品やサービスづくり。
すべての価値創造は、“人と文化の資本”から始まるのだ。
時代と社会に意味ある経営を意識しよう。