これからの選ばれるビジネス!

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ファインスピリッツキーワード

01/09
2024

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すべてが加速する2024年、明けましておめでとうございます。【中島流ビジネスキーワード2024】

昨年12月にメルマガ「ビジネスの達人」は、ついに1000号を超しました。
2003年にスタートしたので、20年間真面目に取り組んできたということ。
(ふっふっふっ…)

2024年も“すべてが加速するビジネス”であることは間違いないようです。
今年も「ビジネスの達人」は、次なる時代の“選ばれるビジネス”を追求します。
本年も、よろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

ということで2024年の中島流のビジネスキーワードを紹介しよう。
すでに“ビジ達”で紹介したものもあるが、新しいキーワードもある。

【その1】アジャイル開発とアジャイル経営
このキーワードは2023年末に紹介したキーワード。
→詳しくはhttps://bt.q-b.co.jp/date/2023/12/25/#18618

この“Agile-アジャイル”というワードは、
今後のソフトウェア開発はもちろんさまざまな製品開発にも
大きな影響を与えるのは間違いないだろう。

“世界企業の新常識”として紹介されていたほど。
そしてデジタル化の時代ゆえに、“アジャイルな経営”も拡がり、
2024年以降のトレンドになるという。

【その2】心理的安全性
Z世代は特にこの“心理的安全性”を求めていると言ってもいいだろう。
「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で
自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のこと。

“心理的安全性”が高い状況であれば、質問やアイディアを提案しても
受け止めてもらえると信じることができ、
思いついたアイディアや考えを率直に発言することができるわけだ。

すなわち“心理的安全性”を高めることで
個人や組織の効果的な学習や革新につながると期待されている。
→次回のビジ達で詳しく紹介しよう。

【その3】ピープルマネジメント
この“ピープルマネジメント”とその2の“心理的安全性”は
関連のあるキーワードでもあり、
このところよく耳にする「人的資産経営」の実践に重要な要素でもある。
→ メンバー一人ひとりに向き合い、仕事におけるパフォーマンス、
モチベーション、エンゲージメント、キャリアなどを含め、
その一人ひとりの成功や成長にコミットするマネジメント。
個人とそのチームに着目することで、組織としての成果と向上を
促すマネジメント。

【その4】デザイン思考でありラテラル思考
ジェネレーティブAIが有能なツールになればなるほど、
そして合理性に優れているAIが浸透すればするほど、
人間にしかできない事をすることこそが、人間の仕事になってくる。

だから“デザイン思考”であり“ラテラル思考”が重要になってくる!
デザイン思考は、ハイブリッド思考として“ビジ達”では紹介したが、
<1>インプットの質<2>発想のジャンプ<3>アウトプットの質の3つがポイント。

ラテラル思考は、問題解決のために既成の理論や概念にとらわれず
アイディアを生み出す方法。
事例としては、りんごの数が人数で割れないときに、
ジュースにして分配(?!)する思考法。

【その5】ミドルマネジメントのリスキリング
DX化とそれに伴うリスキリング、ジェネレーティブAIの活かし方、
さまざまなニューノーマルへの対応。
先の“ピープルマネジメント”を含めた人事のパーソナライゼーションへの対応も
ミドルマネジメントにおける大きなテーマだ。

今後の生産性の向上であり会社の成長は、
このミドルマネジメントが担っているといっても過言ではないだろう。
だからこれらをしっかり学ばないでミドルマネジメントは
務まらないということ。

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礼服で新年のご挨拶

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先取りビジネストレンド

01/09
2024

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超短編の“140字小説”が大ヒット! その訳は?!

知ってるだろうか、数十秒で読み切れる140字の小説を?!
出会いと別れ、そして再会の恋愛物語。
あるいは一瞬でオチに至るミステリー。
いま、超短編の「140字小説」が話題を呼んでいる。

ベストセラーの『すべての恋が終わるとしても』(冬野夜空著)は、
140字小説で凝縮された恋愛小説を描く。
そしてもう一つの注目の超短編は、方丈 海(ほうじょう かい)著の
『#140字小説 -「1話30秒」の意味が分かるとゾクッとする話 -』だ。

『すべての恋が終わるとしても』 はTwitter(現X)で発表されていた
140字の小説をまとめたもので、TikTokで紹介されて口コミで評判となり、
品切れからの重版が相次いでベストセラーとなった。
140字小説は1投稿で1話が完結する新ジャンル。
これ以上なく手軽なエンタメ性に若い女性たちが魅了されているという。

せっかくの140字超短編なので、選りすぐって一つだけ紹介しよう。
タイトルは「僕の影響」。

↓ ↓ ↓

君の勧めるご飯も曲も好きになった。
君との共通の話題が欲しくて触れていたから。
「ふふ、好きになってくれて嬉しいなぁ」
そう陽気に笑う君。

でもそれがなんか悔しくて、聞いてしまった。
「じゃあ君は、僕の影響で好きになったものとかないの?」
1拍の逡巡を置いて、答えた。
「……あなたのこと、かな」

↓ ↓ ↓

いかがだろうか。 
140字でも、その心の動きが伝わっただろうか。
140字という制約の中で恋の始まりと終わりを描いた作品は読みやすく、
そして心に刺さりやすく、次もまた次もといった感じに読み進んで行く。
そしてまた読み返して、しみ出してくる感動を味わいたくなるわけだ。
タイパの時代には打って付けのエンターテイメントかもしれない。

その昔、超短編小説”ショートショート”という星新一さんの小説があった。
『ボッコちゃん』『気まぐれ指数』『未来いそっぷ』etc.
星新一さんのショートショートだけは、結構読んでいた。
それらの作品はSF小説だったこともあり、どれも不思議でユーモラスで、
ちょっとブラックで、そしてあっという間に読み切れる。
そして装丁であり挿絵を描いていた和田 誠さんの絵のイメージも良かった。
私もその頃は長編の小説を読む時間もなく、ほとんど読まなかったわけだ。

あ〜そういえば1990代に星新一さんに直にインタビューした記憶が…
(急に思い出した?!)

ある外資系の大手化学会社の季刊情報誌の企画編集を
お手伝いさせていただいていたころ、
星新一さんが日本のある科学会社の社長をしていたこともあり、
取材させてもらったのだ。
いま思えばスゴい人に取材させていただいたのだが、
やっぱり気さくで、SFチックなセンスある人だったなぁ。 
(ちょっと自慢)

話は戻るが…
いまや、ミュージックや映画、注目のキーワードやパフォーマンスはもちろん、
ヒット商品も、お店の行列も、そして今回の小説のベストセラーまで
そのほとんどにSNSが関わり社会を演出するようになったということ。
これまでの新聞・雑誌やテレビ・ラジオなどのマスコミが
リード役では無くなったことは間違いないようだ。

多分、これらヒット商品やキーワードだけでなく、
企業における働き方や仕組みづくりも含め、
ビジネスのさまざまなものを次なる時代に向け
しっかり舵を切る時が来ているということなのだろう。

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『すべての恋が終わるとしても』(冬野夜空著)

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