これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

06/17
2024

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クイーンの“ライブエイド”から、 “相乗効果”その可能性を知る!

QB社のカルチャーとしての“Creating Synergy”
すなわち“相乗効果を創る”という話をしていて
アタマに浮かんだ映像が、なぜか
あの“ライブエイド”のクイーンのステージ。
確かにさまざまな条件が重なり、誰もが予想し得なかった
“音楽史上最も忘れがたい瞬間”を演出したのだ。

全世界で大ヒットした伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』で
そのステージを観た人たちも多いと思うが、
とにかく、伝説のステージとして多くの人たちが評価している。
このように、さまざまな条件が合致すると“相乗効果”が働き、
予想を大きく上回る結果をもたらすということ。

ライブエイドは、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、
「アフリカ難民救済」を目的として、
1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。

【この観客とのやりとりを“音楽史上最も忘れがたい瞬間”と!】

もう少し背景を説明すると…
U2、ダイアー・ストレイツ、ザ・フー、エルヴィス・コステロ、
エルトン・ジョン、ジョージ・マイケルらがその日、
ロンドンのステージに立った。
(ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、マドンナ、
トム・ペティらは米国会場であるJFKスタジアムに出演)。
このように名のあるアーティストがこぞって出演していたわけだ。
しかしそうした力のあるアーティストたちの中で、
クイーンによる21分間の見事なパフォーマンスが
その日の話題をさらったということに反論する者はいないという。

リードボーカルのフレディ・マーキュリーは
トレードマークの口ひげに白いジーンズ、上は白のタンクトップ、
右腕にはスタッドのついたバンドという出で立ち。
彼は早速ピアノの前に座ると、見事な「Bohemian Rhapsody」の
ショート・ヴァージョンを演奏し始めた。

次の曲「Radio Ga Ga (RADIO GA GA)」でフレディは立ち上がり、
マイクとスタンドの支柱を持ってステージを闊歩する。
そうして、サビでは熱狂する観衆を歌に巻き込んでいく。
特筆すべきはその後だ。
マーキュリーは72,000人の観客をゾクゾクするような
「エーオ」の即興コール&レスポンスに誘う。
最後に彼が聴かせるすばらしいヴォーカルは、
「世界に響き渡った声」と称された。

【『7つの習慣』の第6つ目の習慣が“相乗効果を発揮する”】

スティーブン・コビーの『7つの習慣』では、
各習慣を実践することで得られるものこそが
シナジー(相乗効果)であると。

たとえば、自立した人同士が協力し合うことによって、
一人ひとりがバラバラに取り組んだ成果の合計を
遥かに上回る成果を手にできるという。
それが相乗効果であり、1+1=2ではなく、1+1が3にも、
あるいは10にも、1,000になる可能性を持っている。

実は私たちビジネスにおいても、この原理を実践し
成果を最大化するための仕組みを演出できる者が評価されている。
個々の能力や専門性を活かしつつ、
チーム全体の力を引き出すことができれば、
その合計は単なる集計を超え、新たな創造と価値の創出へとつながる。
すなわち、この“相乗効果”を上手く活かした者こそが
いい結果をつくり出し、次なるステージへと進んでいるのだ。

“相乗効果”の持つ可能性を理解していただけただろうか。
さまざまな先端テクノロジーにより次々にイノベーションが演出される
令和時代のビジネスにおいては、
「“相乗効果”を制する者は、令和ビジネスをも制する!」
ということだろう。

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“相乗効果を発揮する”習慣とは

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選ばれる仕事道

06/17
2024

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拙著『儲けないがいい』での紹介企業は、 すでに“文化資本経営”を実践していた!

このところ改めて拙著『儲けないがいい』を手にして気づいたことだが、
紹介させていただいた企業のどれもが“文化資本経営”の会社であり、
明確な「How To Be(どうあればいいのか)」を持った企業だったのだ。 

なぜ、新しい業種や業態を構築して上手く成長している企業や
今どきの先端テクノロジーを駆使した企業でなかったのか⁈
私自身、存在意義があり、意味あるビジネスを展開している企業に
スポットライトを当てたかったのだ。
その結果として、“文化資本経営”を展開している企業を
取材し紹介していたということ。

【『儲けないがいい』に登場する、“文化資本経営”】

◆東京福生の“石川酒造”
敗戦直後、先に紹介した「先義後利」の“半兵衛麸”10代目当主と
同様の決断をしたのが“石川酒造”の16代目当主。
私の経営者会議に参画してくれているのは18代目当主だが、
その祖父にあたる方がこの16代目の石川彌八郎氏。
400年以上続く東京福生市にある酒蔵だが、
江戸時代には地域の名主(なぬし)として貢献していたという。
地域のこと、業界のこと、これからの社会のことを考え、
そして自社の“存在意義”と照らし合わせて
決断しているということだろうか⁈
(18代目の彌八郎さんも、地域を背負ってあれこれ走り回ってます)

◆仙台市の秋保温泉にある“スーパーさいち”
コンビニより少し広い売り場面積80坪ほどの
田舎の(?)小さなスーパーマーケット。
駐車場も第5駐車場まで存在し、惣菜とおはぎの並ぶ通路は
いつもお客さまでいっぱい。
ある時、社長の奥さまである専務は、
300にも及ぶ惣菜づくりのレシピでありマニュアルを捨てたという。
それはスタッフに自分がつくった味が店の味だと
自信を持って欲しいからだという。
そこからマニュアルに頼らない手間のかかる惣菜づくりが
始まったわけだが…
その惣菜ももちろん人気だが、おはぎは1日5000個も売れるという。
(そういえば、何度も経営者仲間を連れて、社長の話を聴きに行った!)

◆テレビドラマ『虹色のチョーク』のモデルとなった日本理化学工業
日本のチョークのシェア約70%を占めているチョーク製造販売会社。
社員のうちおよそ7割が知的障がいをもっているが、
一人ひとりが自分の役割をきちんと把握しながら働ける環境を
健常者とともに創り上げている。
1959年にある養護学校の先生が飛び込みでやってきて、
障がいをもった生徒を2週間預かることになったことから始まったという。
私が主宰する経営者会議やリーダーズセミナーでも
視察セミナー先として何度もお世話になっている会社。
(大山会長、いろいろありがとうございました)

◆足利市の三角山のブドウ畑が活躍する“ココ・ファーム・ワイナリー”
知的障がい者更生施設“こころみ学園”と共に運営する
“ココ・ファーム・ワイナリー”。
“こころみ学園”は1968年にスタートし、ワイナリーは1980年に設立。
1989年にはアメリカから醸造技術者のブルース・ガットラブ氏が加わり、
本格的なワイン醸造所へと変貌していく。
今では美味しいワインを創り出すワイナリーとして大人気。
障がいをもった生徒の教育者として関わっていた川田 昇氏(創業者)が、
目指したのは、“仕事に人を合わせるのではなく、
人に仕事を合わせる職場”。
(何度もお邪魔もしたが、いま思えば北海道十勝でのワイナリー構想も
この出会いがきっかけだったような…)
↓ ↓ ↓
これら企業の多く経営者の方々は、もう引退していると思われるが、
“How To Be”すなわち“存在意義”をしっかり持っていたからこそ、
“文化資本経営”の実践につながったということ。
自社の“企業文化”を意識的に創り出すのも経営者の仕事。
これからの企業の“強さ”であり“支援者づくり”につながるのも
この“文化資本経営”ということだろう。

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仙台市の秋保温泉にある“スーパーさいち”

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