07/08
2024
原宿にオープンした“ハラカド”は、新たな文化発信拠点となれるのか?!
原宿の神宮前交差点にオープンした東急プラザ原宿『ハラカド』。
表参道と明治通りが交わる交差点の原宿側にあり、
対角線上には、先行して2012年にオープンした
「東急プラザ表参道原宿」があり、今や人気プレイスとなっている。
私はこのところ、新しいコンセプトのビルやモールができても
ほとんど出向くことはなかったのだが、
今回の“ハラカド”には、ある期待があり足を向けてみた。
その期待というのは…
“ハラカド”のテーマは「新たな文化発信拠点」となること。
本当に“新たな文化発信拠点”となり得る
“ハラカド”となっているのか?!をこの目で確認したかったわけだ。
あーもしかしたら『ガイアの夜明け』で“ハラカド”が
特集されていたのを見たことで、
より期待をしていたのかもしれないのだが…
【これまでの“ファッションビル”とはちょっと違う?!】
“ハラカド”に足を運んでまず感じたのは、
従来の商業施設のように、ギッシリとテナントが入っていない。
地下1階から7階まで75店舗入っているというが、
たくさんの店が所狭しと営業している感じはない。
そのため、ショッピングを目的に流行のブランドを
期待していた人にとっては物足りなく映ることだろう。
実は近年の商業施設は、アパレル主体のファッションビルでは
維持できなくなっているという。
渋谷の「パルコ」でも、2019年のリニューアルオープン後は、
飲食街やゲーム・アニメなどのサブカルチャーの店に、
大きなスペースを用意しているというのだ。
◆建物自体は地上7FにグラウンドフロアとB1Fがある計9フロア
→B1Fに“小杉湯”があり
(午前中だったこともあり、まだオープンしてなかった)
→1F~3Fがショップやギャラリーなどのフロア
→4Fが広場空間
(こんなお金にならない広場を作っていて大丈夫かと…)
→5F~7Fには飲食フロアと屋上庭園がある
この屋上庭園は眺望もいいし当然緑も多いが、
たくさんのベンチやイス・テーブルが置かれていた。
若い人たちにとっては最高のデートスポットとなる可能性が?!
ショップや飲食フロアも、他の商業施設でよく見るような
“定番”ラインナップはあまりなく、
オリジナリティが重視されたテナント構成になっていた。
例えば、3Fはアートギャラリーやクリエイティブ・スペースが
大半を占めているし、5Fには鳥羽周作シェフがプロデュースする
<新時代のファミレス>と謳った「FAMiRES」などもあった。
ということで、カルチャーの中心地として、
他の商業施設との違いを見せてやろうという意気込みも感じたが、
これで採算が合うのだろうかと心配もした次第。
また、“ハラカド”ではイベントやワークショップも
頻繁に開催されており、訪れる人々に新たな刺激を提供している。
特に、地元のアーティストやクリエイターによる
展示やパフォーマンスは、地域コミュニティとのつながりも強化され、
単なる商業施設としてだけでなく、“文化交流の場”としても
機能しようとしているようだ。
これまでにない人気スポットでのチャレンジは評価するが、
果たして「新たな文化発信拠点」となり得るのだろうか。
今後が楽しみなので、また訪れようと思うのだが、
そのときは“小杉湯”がやってる時間帯にしたい。
ちなみに“小杉湯”には、残念ながらサウナはないという。