09/17
2024
AI時代のビジネスアジリティ。 AIイノベーション[part 1]
日々の仕事に生成AIを活用する風景はもはや当たり前。
文書作成、アイデアの壁打ち、プログラミングなど
日常的に使っているビジネスパーソンは数多くいるはず。
この流れからすると、“パソコン使えますか?”や
“エクセル使えますか?”という採用面接での質問が
当たり前であるのと同様に、“ChatGPT使ってますか?”
という質問も新しいスタンダードとして加わるに違いないのだ。
【存在感を増すAIイノベーションの数々】
従来のITスキル要求が重視された背景には、
デジタル化の進行に伴い、効率的に情報を処理し
業務をサポートするための基本的な技術が
求められてきたという事情がある。
この流れからもAI技術がさらに普及するのは間違いないわけで
AI関連のサービスやツールをどんどん駆使して
新たな価値でありビジネスを生み出そうではないか。
ということで、日経テクノロジー展望2025
「世界を変える100の技術」より
今後に期待されているAIテクノロジーに関わる
商品やサービスを紹介しよう。
その1…◆行動認識AI(アジラ)
→人の行動を自動認識し、検知するシステム
防犯カメラで撮影した動画から、暴力行為やふらつき、転倒、
飛び降りの予兆などを検知し、リアルタイムで警備員に通知する
AI警備システムを開発。
商業施設や駅・空港など、100施設以上で運用中。
→ これまで警備員が確認し切れていなかった、
異常の予兆や行動などを余さず確認できるようになり、
事件や事故の未然防止が可能になるという。
その2…◆シミュレーションAI
→学習後は新たな条件下の結果を短時間で予測
自動車などでの設計に実施するシミュレーションを
AIで予測することで、複雑な設計プロセスを効率化できるツール。
従来のシミュレーションでは数日単位でかかるプロセスを、
シミュレーションAIでは短時間で予測できる。
→すでにステランティスやルノーなどの欧州自動車メーカーで
導入されている。
その3…◆ディープフェイク対策
→AIで作った偽の音声や画像などを検知
生成AIを悪用した“ディープフェイク”が大きな脅威になっている。
ディープフェイクとは本物の映像や音声をそっくりにまねた、
偽の映像や音声のこと。(日本では著名人偽装詐欺事件等)
このディープフェイクを見抜く技術研究が進んでいる。
人間の会話中における「息継ぎ」に着目して、
80%超の精度で見抜ける手法が提案されている。
その4…◆故障予測AI
→ センサーとAIで機械の故障を未然に検知
故障予測AIは、機械に装着したセンサーからデータを収集し、
これをAIで処理して故障を未然に検知する仕組み。
まず一定期間の正常稼働時のデータを学習し、
それとは異なる異常の予兆を検知したときにユーザーに知らせる。
このAIを使えば、データの見方などを詳細に理解していない人でも、
AIが提示した対処手順を参考に迅速に修理できる。
↓ ↓ ↓
今後、AI技術がさらに普及し、
業務の自動化や顧客サポートなどでの利用が常態化する中、
AI関連のサービスやツールを駆使して
新たな価値を生み出す展開が重要視されるようになるのは必然。
能動的に取り入れないと競合に遅れを取るだけ。
令和ビジネスにおける“ビジネスアジリティ”のためにも
AIをもっとビジネスに取り込もうではないか。