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05/12
2025

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ソクラテスの質問の哲学と、中島流コンピテンシー・ディスカッション!

このところの私のセミナーでは、
あるテーマに絞りながらも質問を投げかけ
グループディスカッションしてもらうことが多い。
互いにその質問に関しての意見交換を重ねるわけだ。
これが中島流“コンピテンシー・ディスカッション”。
すなわち、成果に結びつくディスカッション
として位置付けている。

そこで、先日手にした『QUEST“質問”の哲学』
(エルケ・ビィス著)という書籍。
この本の“はじめに”には、
ソクラテスに学ぶ“質問の哲学”について書かれていて、
私たちは誰かと一緒に質問を通じて知恵を探ることで、
自分自身に対する理解を深め、
新たな視点を得ることができると…書かれていたのだ。
(うんうん、そういうことだよね)

そしてこの展開により、私たち人間は
互いに“つながりを求めている”のだとも。
個人の成長や社会的な発展において
人々との“有意義なつながり”は非常に重要な要素だという。

【質問を投げかけること、それがソクラテス流“真理の探求”!】

ソクラテスといえば、みなさんもご存知の
“私は何も知らないことを知っている”の哲学者である。
彼は、デルフォイの神託所で最も賢い者と評価されたものの、
自分自身を知識の所有者としてではなく、
常に学び続ける者として位置づけた。
ソクラテスが生きた2500年前頃、確固たる知識を持つことは
名誉であったが、彼はその知識が固定的であることを避け、
常に問いを続けたわけだ。
だから彼は、常にこの姿勢を持ち
誰を相手にしても質問を投げかけ真理を探求したという。

この探求的な姿勢は、私たちが既成の答えにとらわれず、
自らのアイデアを見つけ出す手助けとなる。
良い質問は、単に情報を引き出すだけではなく、
相手との本物のつながりを築く。
相手の意見や経験を尊重し、
対話を通じてお互いの違いや共通点を理解することが、
つながりを生み出すことになるという。
このようなプロセスは、私たちが自分自身をより深く理解し、
他者と有意義な関係を築くための礎となるのだと。

【有意義なつながりをつくる“問答法”?!】

私たちは仲間との“有意義なつながり”を感じたいと願い、
これが私たちの生きる力の源となっている。
特に現代社会では、デジタルコミュニケーションの普及により、
一見つながっているように見える一方で、
本質的なつながりが希薄になりがち。
そのため、意識的に深いつながりを求めることが重要。

ソクラテスの問答法は、
こうした“有意義なつながり”を促進する有効な手段。
彼の対話スタイルは、相手の言葉を尊重しつつ、
深い考察を促すもの。
このアプローチをビジネスや日常生活に応用することで、
チーム内での情報共有や問題解決が
より創造的で本質的に行われるようになるのだ。

例えば、定期的なフィードバックセッションや
ディスカッションを通じて、社員同士の信頼関係を築き、
相互理解を深めることができる。
最終的に、今この世界が必要としているのは
“有意義なつながり”ということ。
これにより、私たちは個々の成長だけでなく、
組織やコミュニティの発展も促すことができるのだ。

うんうん、私の考案した“コンピテンシー・ディスカッション”は
的を射たディスカッションということ。
(自画自賛になってしまった?!)

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ソクラテスに学ぶ

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05/12
2025

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“物価高騰”に対抗する 中小企業の“高付加価値化戦略”!

ある調査によると…
2025年2月時点の“おうちカレーライス”1食分は407円。
(→ゲゲッ!おうちカレーが400円超!?)
2024年2月から約3割も上昇したという。
過去10年間を遡ると、15年から21年頃までは
240~300円の間で推移していたが、
2022年5月に初めて300円を超えて上昇傾向に入った。
ここ数カ月もいろいろ上がっていることを加味すると
もしかしたらすでに450円かも?!

24年には天候不順による野菜価格の急騰や円安の影響で
輸入牛肉の値段が上がったことから、急に上昇。
カレーの費用を構成する内訳を見ると…
⇒このところの高騰によりコメは169円で、
前年同月の92円から77円(84%)増加。
⇒肉や野菜などの具材は209円で、
前年同月の198円から11円(6%)の上昇。

何と言っても肉や野菜に加え、米の価格上昇が響いた。
生活になじみ深い“国民食”の値上げは
家計に大きな痛手となりそうだ。

この状況は飲食業界において、原材料価格の高騰が
価格設定やメニュー構成を再考させるものとなる。
特に中小企業やチェーン店での価格転嫁が避けられず、
業務の効率化やメニューの見直しが急務となる。

私たちのビジネスにも当然押し寄せて来るテーマ。
ただ“物価高騰により価格を上げたいのですが…”は、
未来に期待できない経営者のアプローチ。
今後“どう付加価値をつけて価格アップを図るか”である。
ということで、ここからは中小企業における
“ビジ達流”の高付加価値化提案!

【価格アップを図るための高付加価値化⁈】

この状況において、中小企業が価格を引き上げるためには
顧客にとっての“明確な付加価値の提供”が重要となる。
そのためには、まず
“商品・サービスの品質向上”に取り組むこと。

◆差別化であり、サービスの向上!
例えば、地元の有機農産物を利用した飲食店では、
食材の鮮度や味にこだわり、新メニューづくりも含め
他店との差別化を図る。
その結果、顧客からの支持を得るだけでなく、
プレミアム価格での販売が実現できることとなる。
次に、サービスの向上も付加価値の重要な部分。
カスタマーサービスの質を高め、
迅速に顧客のニーズに応えることで
長期的な信頼関係を築くことが可能になる。

◆体験型のワークショップが生む付加価値化!
実店舗における体験型のセールスプロモーションも効果的。
例えば、ホームセンターでは、DIYワークショップを
開催することにより、顧客に自らの手で制作する楽しみを提供し、
店舗への再訪を促すことが可能となる。
これにより、商品購入の際にも少し高めの価格に対して
心理的に受け入れやすくなるという。

◆SDGsへの取り組み!
さらに、環境や社会課題への取り組みも、
現代の生活者にとって重要な付加価値化。
例えば、エコバッグや再利用可能なパッケージを導入することで、
環境意識の高い顧客の支持を受けることが可能に。
このような取り組みを通じて、ブランドの価値が向上し、
高価格でも購買されやすくなるという。

↓ ↓ ↓

これらのアプローチを通じて、中小企業は単なる価格上昇ではなく、
顧客に対する明確な価値提案を実施するとで、
持続的な成長を目指すことができることに。
競争が激化する中で、どのように付加価値を創出し
顧客との関係をどう構築するかが、今後の成功の鍵となるだろう。
ちなみに、例の"文化資本経営”も高付加価値化の一つ!

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一杯のおうちカレーから見えるのは…

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