
09/24
2025

「益はなくとも、意味がある」が価値観! “掃除に学ぶ会”関東ブロック年次大会
「この“水漉し”、尿石のこびり付き方がスゴい!」
「この臭いにも、男性小便器らしいインパクトがある!」
「これら尿石は、果たして剥がれてくれるのか?!」
など言いながらも、“水漉し”担当は
なぜかトイレ掃除経験も少ないメンバーとなったのだが…
今年の“関東ブロック年次大会”は千葉県茂原市で開催された。
(御園建設のみなさん、お疲れさまでした)
関東ブロックの“掃除に学ぶ会”のメンバーが中心ではあるが、
福岡から、京都から、大阪から、茨城からと
全国から100人を超える掃除人が集まってくれたのだ。
茂原市総合市民センターでの開催となり
学校での開催ではなかったのだが、
久しぶりにやり甲斐のあるトイレ掃除をさせていただいた。
フライヤーに書かれていたキャッチコピーは、
“益はなくとも、意味がある”。
鍵山秀三郎相談役が、宮城谷昌光著の小説『晏子』を
紹介しながら、繰り返し語っていたキーワード。
「掃除を通して心の荒みをなくし、
世の中を良くすることが私たちの心願です」
を活動理念として掃除活動を実践する
“日本を美しくする会”にとっては、
“益はなくとも、意味がある”は、大切な価値観であり哲学。
今大会のキャッチコピーが、このキーワーどとなった理由は
残念ながらフライヤーには書かれてなかったが、
私たち“日本を美しくする会”にとっては
意味あるキーワードなのだ。
【『晏子』における“益はなくとも、意味がある”】
『晏子』は中国の春秋時代(紀元前770年~紀元前403年頃)
の名宰相、“晏子”を描いた歴史小説。
この小説の中で、“益はなくとも、意味がある”という言葉は、
個人や社会の直接的利益を超えて存在する
行動や価値に焦点を当てている。
“晏子”は、短期的な利益にとらわれず、
長期的かつ広範な視野を持って事態を判断し、
それが人間性や社会にどのように影響を与えるかを考えていた。
この姿勢は、単なる成果主義にとどまらない、
本質的な意味を探る姿勢を表している。
【今の時代こそ“益はなくとも、意味がある”は重要な価値観!】
この言葉は、利己的な考え方の対極にあり、
何かを行う際に常に利益を求めるのではなく、
その行動がもたらす意味や価値を
追求しようというメッセージでもある。
この現代にあっても、“益はなくとも、意味がある”は
多くの分野で重要な意味を持つ。
例えば、環境問題への取り組みや、
持続可能な社会の実現に向けた取り組みには、
今すぐの利益や評価には繋がらないが、
将来の世代のために意味がある行動となる。
また、教育やアートにおいても、
直接的な利益に結びつかない活動が、
個人の成長や社会の文化的発展に寄与することにつながるのだ。
↓ ↓ ↓
ちなみに、私たち12班の水漉し担当の若手掃除人は、
なかなか剥がれてくれない尿石と2時間フルに格闘したことで、
“お陰さまで、いい経験ができました”と
最後の体験コメントで語ってくれていた。
(御園さん、井守さんお疲れさまでした!)
この経験が、次なるトイレ掃除の大会では、経験者となり
次なる若手を指導してくれることになるわけだ。
これも“益はなくとも、意味がある”ということなのだろう。