03/16
2026
“MCP”が実現する真のAI秘書。
1987年、Appleは一つのコンセプト映像を公開した。
「Knowledge Navigator(ナレッジ・ナビゲーター)」である。
その映像には、タブレット端末の中にいる
蝶ネクタイをした“AIエージェント”が、
大学教授と会話をしながら、
講義のスケジュール調整や論文の検索、
さらには電話の発信までを自律的にこなす様子が描かれていた。
→ https://youtu.be/yc8omdv-tBU?si=BHyhMBz43rJ6FKs2
当時の人々にとって、それはまさにSFの世界であり、
夢物語に過ぎなかった。
しかし、それから約40年の時を経て、我々はその“夢”が
現実のものとなる転換点に立っているのかもしれない。
その鍵を握るのが、AIの新規格“MCP(Model Context Protocol)”。
→私も“MCP”という3文字をこの“ビジ達”で使うのは初めて!
→[Knowledge Navigator]
スティーブ・ジョブズ追放(1985年)後のAppleが、
依然として“未来の情報環境のビジョン”を示せることを
世界にアピールするため、当時のCEOであるジョン・スカリーの
未来ビジョンを具現化したもの。
将来のパーソナルコンピュータが“情報を検索するツール”から
“知識を探索・理解・創造するエージェント”へ
進化するという理念を示す目的でつくられたという。
【AIエージェントが取り仕切る世界→“MCP”】
これまでのAI活用は、あくまで人間が主役であり、
AIはサポート役に過ぎなかった。
我々はSaaSの画面を開き、ボタンを押し、AIに指示を出す。
しかし、MCPはこの常識を根本から覆そうとしている。
MCPは、AIがGoogleカレンダーやSlack、
ローカルファイルなどの外部ツールと
“直接”対話するための共通規格だ。
例えるなら、PC周辺機器をつなぐ“USB”のようなものである。
これにより何が起きるか。
AIはもはや人間用のユーザーインターフェースを必要としない。
“明日札幌へ行く手配をして”と一言指示すれば、
AIは自ら航空券予約サイトのインターフェイスとやり取りし、
その結果をカレンダーに反映し、
旅程表をドキュメント化してSlackで報告する。
人間がアプリの画面を行き来する必要は一切なくなるのだ。
かつて“ナレッジ・ナビゲーター”が描いた、
画面の中のエージェントがすべてを取り仕切る世界が、
技術的に実装可能な段階に入ったと言える。
【“人間にとって”から“AIにとって”の使いやすさへ】
このパラダイムシフトは、ビジネスの競争原理すら
変えてしまうだろう。
これまでのソフトウェアは“人間にとって使いやすいか”が
勝負の分かれ目だった。
しかし、MCPが普及した世界では、
そのアプリを実際に操作するのは人間ではなくAIになる。
つまり、価値基準が“AIにとって連携しやすいか”へと
劇的にシフトするのだ。
そう、ついにそのときが来たのだ。
それぞれのソフトウェアの活かし方、使い方が分からなくても
エージェントでありMCPに指示を出すだけで
さまざまサイトやツールとやり取りしてくれるということ。
Web 2.0時代、MCPはそれをさらに推し進めた
“LLM中心のWeb3.0”とも呼べるエコシステムを形成してくれる。
Appleが描いた30年後の未来は、
少し遅れての40年後にやってくるということ。
しかし、その遅れを取り戻すかのように、
MCPを介したAIエージェントは、
我々の想像を超える速度で“真の秘書”へと進化しようとしている。
私くらいの年頃のオジサン(おじいさん⁈)にとっては、
とにかく待ち遠しいAIエージェントである。












