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ファインスピリッツキーワード

06/24
2019

あ

「すでに起こっている未来」

“すでに起こっている未来”。
未来は、すでに起こるものではないが…
意味合い的には
“その未来はすでに予想されていた”
ということ。(いい言葉だねぇ~!)
これは、ドラッカーの思想である。

というのも、先日ある雑誌を見ていたら
“ドラッカーの教え”というコーナーの
プロローグに、こんなことが書いてあった。

「西洋の歴史では、数百年に一度
 際立った転換が起こる。
 世界は歴史の境界を超える。
 社会は数十年をかけて
次の新しい時代に備える」

ドラッカーが主張していることは、
“パラダイムシフト75”に共通している。
よく考えてみると、このタイミングで
世の中に様々な変化が起こっているのだ。

スマホの台数がパソコンを超え、
街中には監視カメラがあふれ、
もうすぐ5Gが実現されようとしている。
そして、若い人たちはテレビではなく、
YouTubeやAmebaTVを夢中で観ている…!
これは、一昔前には考えられなかった光景だろう。

ところで、ドラッカーのいう
“すでに起こった未来”とは、
(私のは“すでに起こっている未来”だが…)
一体なにを指しているのか。
例えば、人口減少に突入していた2005年。
この時点で、働く人口が減り労働力不足に
陥ることは予見できていたということ。
まさに藻谷耕介氏が言うところの“デフレの正体”である。
つまり、この2005年の段階で未来は始まっていたのだ。

ITのプラットフォーマー企業が活躍し始めた際も、
ここまでの発展は見えていなかったことだろう。
今では、様々なシェアビジネスが展開され、
流通が大きく変わろうとしている。

今回のフィンランド・エストニアツアーで
目にしたICT(情報通信技術)も、
より高度化することで様々な分野の
先進技術に活かされることは間違いないだろう。

今や当たり前のように利用している
メルカリやウーバー、シェアカーなど
スマホだけでマッチングできるサービスにも
同じことが言える。

このような新しいサービスに触れることで、
“すでに起こっている未来”はより明確に見えてくるのだ。
だからこそ、今がドラッカーの語る
歴史の境界を超える時なのではないか。

ということは、経営者やビジネスに関わる者は、
これらの動きを地球規模の
マクロ的な視点でとらえなければ、
ビジネスの潮流についていけなくなってしまう。

私たちのビジネスの未来は、
身近なところですでにたくさん起こっているということ。
“すでに起こっている未来”…
まさにファインスピリッツキーワード!


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未来を見通す力が必要だ

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