07/22
2019
交流人口拡大は“ストーリー&エクスペリエンス”
美しい緑の斜面で、草を食む牛たち。
その先に広がる十勝平野。
何度見ても、絶景、そして絶勝。
いや~、とにかく気持ちいい景色だねえ。
あれ、そういえば…と思い出したのが、
この牛たちは、これから初産を迎える2歳牛だということ。
もちろん初産のあと、
牛たちから牛乳が採れるようになるわけだ。
その前にのびのびと放牧され、
自然の中で草を食み、坂道を登り降りすることで
出産に向けた丈夫な身体をつくるのだとか。
そんな背景を知ると、あの光景は
必然性のある十勝ならではの絶景である。
ああ、もっとたくさんの人に観てもらい、
十勝の素晴らしさを感じてもらいたい…。
人口減少は、もちろん地方でも大きな課題だ。
もはや地元住人の経済だけでは成り立たない。
「訪問客」を含めた交流人口をいかに増やすかが課題なのだ。
2015年からこの地で取り組んだのが
“ワインヴァレー構想”なのだが…
そこで、より多くの人たちにこの地をしっかり
体験してもらいたいとたどり着いたのが
“ストーリー&エクスペリエンス”。
端的に言えば、「物語性と体験を通して、
金・物・人・情の4流を活性化させる!」ということだ。
たとえば以前訪れたスペインの“サン・セバスチャン”。
人口18万人の街でありながら、
世界一の美食の街として賞賛を受けていた。
その秘密は、スペインならではの豊富な食材に加え、
料理人同士の切磋琢磨もあり、
すべてのレストランが超ハイレベルであること。
「食べる」という最高の体験に加えて、
いかにして美食の街になったか?という
ストーリーの部分も面白く、世界一の称号となったのだ。
さて、我が十勝は?
まず、ここで採れる食材は小豆、小麦、じゃがいも、牛乳…。
どれをとっても注目の食材ばかり。
(もっと美味しくなると思うが…)
そして、これらを活かしたお菓子・ケーキ六花亭を代表に有名。
さて、“体験”であるがガイド含めてまだまだ不足。
先程の絶勝体験も含め、
ここをもっともっと充実させることが重要だ。
里山ハイキング・釣り・自転車ツーリング・農業体験・
トレッキング・トレイルランニング…
いろんな十勝体験がプロデュースできるはず。
ガイドの人も含め、記憶に残る体験をどう演出するか。
ということで、“ストーリー&エクスペリエンス”がカギなのだ。
な~んて言っていたら、他の地域の方に
このブログをヒントに先を越されてしまうかも?
それも結構!
日本中の金・物・人・情をもっともっと!活性化したいのだ。