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ファインスピリッツキーワード

09/24
2019

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「What と Why」 を明確にしてエンパワーする

What・Why・How は日々のビジネスにおいて
経営者が常に向き合うキーワードだ。

What = 自分達が働いている目的は何か?
     (目指すべき姿)
Why = それはなぜ大事か?
     (目指すべき理由・意義)
How = どうやって進めるのか?

さて、先日も紹介した本「ニュータイプの時代」は
私がオールドタイプであることを突きつけられ、
読んでいて少し寂しくなる内容であった。

私は1982年創業。37年経ったわけだが、創業当時
の会社経営の目的は明確であった。より多くのお客様
からより多くの仕事を得ることでビジネスモデルも
概ねできあがっていた。
つまりどのように多くを売上げ、多くの人を雇用して
その先を目指していくかが命題。すなわち、常に
「How」だった。
「どう受注するか」「どうすすめるか」「どんなクオリティで」など、
すべてがHowを考えればいい時代だったのだ。
考えていればよい時代であったともいえる。

売上げを伸ばし経済的に豊かになれば幸福はやってくると
信じて行っていたのだが、1990年代後半になると経済が
豊かになっても幸福感が乏しいと気づいてきた。
目指すべき姿を喪失したとも言えるだろう。
これは五木寛之氏の「下山の思想」にも著されている。

そして、現代。モノがあふれ、課題自体が希少化し、時代が
混沌としてきている。ミレニアム世代とそれに続くZ世代に
とって、目指すべき理由・意義が枯渇してきており、
どうしたらいいかわからなくなってきているのだ。

これからさらに活躍するそのような世代に向かい、
経営者はそこに、「働く目的」を、「働く意義」をつまり
「What」と「Why」を明らかにしていくことが必要に
なってきた。

「What」と「Why」を明確にすることで、組織が方向
づけられ、働く人々のモチベーションも刺激され、
結果として組織パフォーマンスも向上するということ。
すなわちエンパワーするのだ。

繰り返して言う。
1990年代前半までは、「How」だけでもどうにかなって
いた会社経営が四半世紀過ぎた今、「How」だけでは組織も
人も動かない時代となり、「What」と「Why」を明確に
すべき時代となったのである。
「How」は場合によっては働く人たちが考えればよい
時代になったとも言える。

従来どおりの「How」重視の経営をしている経営者の方々
・・・
場合によってはそれがオールドタイプであることを認め、
今!ここでアップデートする必要が!!

私もそうだが、“オールド“という自覚は寂しくてなかなか
認めたくはないけど・・・。



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「What」と「Why」を明確にすべき時代

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