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04/01
2024

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AIの実装が拡大する中、 次は“量子コンピュータ”がやってくる?!

先日『量子コンピュータまるわかり』なる本を思い切って買ってきた。
(間瀬英之、身野良寛著)
私が“量子コンピュータ”を知り、人前で口にしたのは多分2019年ごろ。
落合陽一氏の『日本再興戦略 』(NewsPicks Book)の中で、
2024年には“量子コンピュータ”の発展期が始まると書かれていた。

すでにコンピュータは存在するのに、
なぜ“量子コンピュータ”が期待されるのか?
そのコンピュータはこれまでのコンピュータと何がどれほど違うのか?
と思っていたわけだが…
そしてそれからパンデミックを挟んで5年、
ついに落合氏の語る2024年の“発展期”の年となったのだ。

ということで、『量子コンピュータまるわかり』を手に取り
ついに私も多くの人たちが期待する“量子コンピュータ”について
語る日が来たかとワクワクしたのだが…
“はじめに”を読んでも、よく分からないし興味もそそられない。
そしていつの間にか次の行を読む勢いが薄れるのだ。
それほど分かり難いのが“量子コンピュータ”。

その“はじめに”に書かれていた
Microsoftの共同創業者ビル・ゲイツ氏の言葉。
「量子コンピュータはマイクロソフトがスライドで発表したことだが、
私は本当に理解できない。
私は物理や数学については、かなりの知識を持っている。
だが、スライドの内容はまるで象形文字。
それが量子コンピュータだ」

まぁ、私と同程度?!
とはいえ、私はその“量子コンピュータ”の現状と可能性だけでも
発信したいと振り絞って書き発信するのだが…

【過剰なまでに注目されている“量子コンピュータ”の本当の姿と未来像】

スーパーコンピュータを使っても膨大な時間のかかる計算を、
はるかに短い時間で行うことができるのではないか?
と期待されているのがこの“量子コンピュータ”。
“量子コンピュータ”は、物質を構成する原子や電子などの仲間の
“量子”の持つ性質を利用して情報処理を行うコンピュータ。
(この辺は理解できるのだが…)

量子の運動は“量子力学”に支配されており、
量子の世界においては「量子重ね合わせ」という摩訶不思議な現象が発現する。
(この量子の摩訶不思議な…“重ね合わせ”が全然分からない??)
この0と1の“重ね合わせ”状態を用いて“並列計算”を行うコンピュータが
“量子コンピュータ”だという。
(まぁ“並列計算”も分からないし…)

現在、この“量子コンピュータ”に対して世界中の政府や産業界から
大きな期待が寄せられているのだが、
残念ながら“量子コンピュータ”を用いることで、
スーパーコンピュータなどの“古典コンピュータ”よりも高速に
計算できるテーマであり問題は限られているという。
(今のところは、万能なコンピュータではないということ)
また、“量子コンピュータ”の社会実装までには
最低でも20〜30年の長い時間が必要だという。

すなわち…
「“量子コンピュータ”は、スーパーコンピュータにいずれ置き換えられる」
のではなく、将来的に“量子コンピュータ”は、スーパーコンピュータが
苦手で“量子コンピュータ”が得意とする数学的問題を
高速化する手段として使われるようになるだろうと。
ということは、スーパーコンピュータと“量子コンピュータ”は
仲良く共存し、私たちの生活を支えてくれる存在になっていくはず。

そして量子コンピュータは、以下のような大きな課題を2つも抱えている。

◆ スーパーコンピュータの能力を超える「量子ビット」数の達成が必要
→量子ビットの集積度と品質を向上させる技術に加えて
“量子エラー訂正技術の確立”も必要

◆“超伝導量子コンピュータ”を動作させるためには“熱流入問題”の解決
→ビット数の増大に伴い極低温環境を実現する冷凍機が必要
(低温環境が容易な宇宙で稼働させる?!イーロンマスクがニヤッとする)

乗り越えるべき課題はたくさんあるようだ。
ただ、さまざまな技術が指数関数的に進歩している現代は、
一挙に課題解決される可能性もあるということ。
次々に実装されるAIの次は、この“量子コンピュータ”が注目され
今後のビジネスの牽引役を担うかもしれない!?

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量子コンピュータはなぜ期待されるのか

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