10/07
2013
“高みのビジネスドメイン”
「そんなビジネス、
大手が参入してきたらダメになってしまうよ」
周りからそんなことを言われながら始めたという、
株式会社アスカネットの遺影写真ビジネスとフォトアルバムビジネス。
専門知識のない葬儀会社のスタッフが
ひと手間かけることで遺影づくりのオーダーに対応できる
システムをつくり上げたのだという。
また、オリジナルフォトアルバムビジネスでは、
その印刷のレベルも製本のクオリティも最高峰を目指す。
他社が高性能の印刷機を導入しても、
負けることのないノウハウをどんどん追求しているのだ。
この追求心が、他の追随を許さないブランディングにも奏功しているという。
そんな話をアスカネットの福田社長から聞いていたら、
ふと弊社クオーターバックのことが頭に浮かんだ。
弊社はいわゆる“普通”の広告関係の制作会社ではない。
ビジネスの基本は “プランニング”。
それもコンサル的プランニングに重点をおき、常にお客さまにとって
最善のプランニングをするということをテーマにして、戦略ツールを提供している。
お客さまにとって投資効果の高い企画を立て、
それを企画書に落とし込む。それをプレゼンテーションし、
実制作する(言葉で語るのは簡単だが、実践は大変だけどねぇ…)。
ただ単にデザイン力や編集力、文章力を上げるだけではなく、
そういった“的を射た”提案をすることによって、
競合他社に負けないクリエイティブ業界の
グレートカンパニーを目指しているのだ。
だからこそ創業から31年。競合が多い中でも
ここまで続けられて(これからも続くが…)きたのだろう。
先に紹介した“アスカネット”も弊社もそこに共通点がある。
他社の手が届かない領域にあえて行くこと。
すなわち、自社のビジネスドメイン(領域)をより競合の少ない
高い位置、すなわち“高み”に置くということだ。
もう一度いうが、大変だけどねぇ~。
より“高み”に持って行くことで、競合他社の追随を受けず、
自分たちのビジネスモデルでイキイキと
展開することができるということなのだ。
これからの時代のビジネスを考えると、
“○○屋さん”とひとくくりにされるようなビジネスでは
勝ち残っていくことは難しいだろう。
同じ業界の中で、他社と足の引っ張り合いをしていては始まらない。
しっかりと今後を見据えて、覚悟の上で
“高み”のビジネスドメインを目指すべきだろう。