01/26
2015
顕在化する“選ばルール7”
とあるビジネス月刊誌に原稿を依頼され、
構想を練っていた私。
テーマはずばり、
“これから選ばれるビジネスとは?!”。
このところ注目のユニークな企業を紹介しながら、
その共通点を探っていったのだが、
考えれば考えるほど、たどり着くのは
“選ばルール7”なのだ。
え?ご存知ない?
いやいや、このビジ達でも何度もご紹介したはず。
1.本物にこだわる
2.手間をかける
3.とことん追求する
4.必要以上のコミュニケーションを図る
5.大胆で潔い
6.積小為大の発想
7.徹底の二乗
これが、もう10年以上前に私が発想した、
選ばれるビジネスのための7つのルール
=“選ばルール7”だ。
10年前、といえばビジネスの世界では
結構な時間のように思えるかもしれないが、
このところビジ達で紹介している企業のほとんどが
“選ばルール7”に合致している。
これはつまり、10年経っても(むしろますます??)
“選ばルール7”の発想が
顕在化しているということなのだ!
例を挙げれば切りがないが、
例えば95%以上のリサイクル率を誇る、
産廃物処理会社『石坂産業』。
作業工場にもお邪魔したが、
従業員の礼儀正しさ、
工場内の清潔さには感心するばかり。
さらには様々な地域貢献にも取り組む企業であり、
その徹底ぶりはまさに
“選ばれるビジネス”の最右翼と言えるだろう。
玉村豊男氏がオーナーを務める
『ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー』も同様だ。
徹底した有機農法、効率を追わない生産方法に、
“里山ビジネス”という理念を持った経営方針。
他にも、『寺田本家』『庭のホテル東京』『中里スプリング』…。
皆、効率と利益だけを追い求めず、
徹底したサービスや独自の理念からの実践、
お客様とのコミュニケーションなどによって
選ばれている企業ばかりだ。
インターネットの発達により、
「4.必要以上のコミュニケーションを図る」という項目だけは、
企業によってはあまり意識しなくとも、
ユニークな取り組みがあれば十分に発信することが
できるかもしれない。
しかし、他の6つは今でも、
普遍的法則として機能しているのだ。
全国どこへいっても、
ほどほどのサービス・ほどほどの商品で
効率を追求した経営を行うチェーン店ばかり。
人件費をきちんとかけ、
良い人間性をもった人材を育てよう!という理念もない。
しかし、そうしたチェーン店の台頭により、
昔からあった商店街などの地域経済は疲弊している。
そんな今だからこそ、“選ばルール7”を改めて見直すとき!
日本のビジネスの改善と活性化のヒントが、ここにあるのだ。