06/29
2015
“スマート&クールJapan”の実践
毎年の恒例である海外研修視察ツアー、
なんと今回で20回目に!
これまでさまざまな国へ足を運び、
よい刺激を受けてきたわけだが、
今年はイタリアへ(4年前もイタリアだったのだが)。
ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ…
名立たる街を巡ってきた。
フィレンツェでは街中の様子だけではなく、
ぶどう農園やワイナリーの視察もすることができた。
視察を続けていく中で
「おっ! イタリアもなかなか農業国だなぁ」
と思う場面が多かった。
それもそのはず、
イタリアの食料自給率は60~70パーセント
(残念ながら日本は40パーセント程度だが…)。
ワインの生産量にいたっては世界一だ!
そしてイタリアといえば、ファッションブランド。
アルマーニ、グッチ、プラダにブルガリといった
世界的に有名なブランドがズラリと揃っている
(さらにフェラーリ、ランボルギーニといった車も
よく知られているよねぇ)。
おいしいワインに、洗練されたファッションや車。
そして世界中から人々が訪れ、
歴史と文化を肌で感じることができる観光地の数々。
ざっと挙げただけでも、
イタリアには世界に誇るブランドがこれだけあるのだ。
そこで中島流の解釈を入れてみよう!
有名な街やブランドばかりに頼っていると、
人間性が磨かれないのではないだろうか。
実際に街に出てみると、
店やレストランで働いているのは
イタリア人ではなく、外国人ばかり。
働き手の多くは、
アジアやポーランドから来ている人だそうだ。
ということは有名なものが数々あるだけで、
多くの外貨を稼ぐことができるだろう。
そんな過去の誇れる遺産にぶら下がっている状況を、
目の当たりにして思ったのは
「人の振り見て我が振り直せ」だ。
2020年に開催される東京オリンピックに向けて、
日本には世界中から多くの人が訪れることになるだろう。
だからといって、そこに意識を集約してはいけない。
これからは、日本ならではの価値観を見つめ直す必要がある。
例えば、イタリアくらいの
食物自給率を目指してみるのもいいだろう。
近年クールジャパンと呼ばれている、
日本ならではの魅力と文化を、
海外にむけて発信していくのもいいだろう。
さらに大切なのは、日本人が持つ倫理観を、
これからの時代に活かしていくこと。
強欲資本主義から倫理観を持った資本主義へと、
実践できるのはおそらく日本のはず。
目指すは“スマート&クール”だ。
余計なものを持たずスマートかつクールに実践していく。
見た目も人間性も美しい日本であれば、
そこから生まれる文化は美しいはずだ。
今回イタリアに行ったことで、
この国がどんな価値観で成り立っているのか、
垣間見ることができた。
だからこそ、日本がこれから
どうあるべきかを考えるいい機会となった。
本来の文化や人間性を再構築することこそ、
これからの日本に必要なことなのかもしれない!
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