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08/10
2015

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「金のなる木」見つけたり!

「金のなる木」というものをご存知だろうか?
これは、徳川家康の教えとして
有名なエピソードのひとつだ。

あるとき、家康は家臣たちに
「金のなる木というものを知っているか?」
と尋ねたが、家臣たちから返答はなかった。

そこで家康は絵を描き、
幹の部分に「よろづほどよ木(よろづ程良き)」、
「慈悲ふか木(慈悲深き)」、
「しやうち木(正直)」という3つの言葉を書いた。

すると、側近である細川幽斎が左右の枝に
「あさお木(朝起き)」、「いさきよ木(潔き)」、
「しんはうつよ木(辛抱強き)」、「ゆたんな木(油断なき)」、
「かせ木(稼ぎ)」、「ついえのな木(費えのなき)」、
「やうしやうよ木(養生良き)」、
「かないむつまし木(家内睦まじき)」
と書き加えたそうだ。

つまり、誰もが心がけるべき11の“気”を
“木”になぞって表現したのだ。

石田梅岩の教えにならって開講している
石門心学・実践講座の特別講師としてお呼びした、
山岡正義氏が「金のなる木」に関する映像を紹介してくださった
(このとき、木の存在を初めて知った!)。

この「金のなる木」は、
江戸時代、そして明治以降も
さまざまな企業の広告やPRで活用されているそうだ。

徳川家康が残した名言には
「人生は重荷を背負うて坂道を行くが如し」
という言葉がある。
これは、辛抱強くそのときを待った
家康らしい人生観をあらわしている。
「金のなる木」もこの言葉に基づいていることが見てとれる。

「金のなる木」は約400年前に考えられたものだが、
イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏も
「平凡なことを非凡なまでに努める」と仰っていた。
この言葉の意味も、家康が語ったような
物事を徹底することの大切さを語っている。

今回「金のなる木」を知ったきっかけは石門心学だったが、
梅岩といえば正直・勤勉・倹約!
これもまた「金のなる木」に書かれた、
11の言葉と関連付けられる言葉だ。

そこで中島流に解釈をしてみよう。
「金のなる木」では木の幹や枝先にキーワードが書かれていたが、
大切なのは“根”ではないだろうか。
日々の中の根っこの部分に、徹底することがあってこそ、
花咲く結果が見えてくるということだろう。

一見地味で平凡なことを徹底して続けていくことの大切さは、
数百年の時代を越えても変わりはないのだろう。

よし! 地味に徹底して生きていこう。
結果、“果実”が実るはずだ!

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「金のなる木」とはこんなイメージ!

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