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09/20
2016

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百万分の1を選ぶ“ヒューマン臨界点”

核関連の話題でよく耳にする「臨界(点)」とは、
「物質がある状態から別の状態に変化する境目」
という意味の言葉だが、
なぜ今、この言葉を出したのかというと…。

リオ五輪で活躍した、
日本人メダリストたちのインタビューを
聞いているとき頭に浮かんだ言葉が“臨界点”だったのだ。

たとえば、シンクロナイズドスイミングの乾選手らは、
1日のうち寝食・トイレ以外のすべて、
12~13時間を練習にあてていたとか。

彼女らは「厳しい練習があったからこそ
世界と戦える技が身についたんです」といっていた。
(井村コーチの怖さもあったようだが…)

度を超した練習量といえるが、
これほど徹底していると、メダルに至らなかったチームとは
違う領域に至る瞬間(すなわちボーダー)が、
どこかにあったのでは…と思うのだ。

そういえば、レスリングのメダリスト吉田選手らも、
バドミントンの高橋・松友選手ペアも
「わたしたち日本人選手はどの国の選手たちよりも練習した」
といっていたっけ…。

40代のイチロー選手に対しても、メジャーリーグで
彼と同僚の選手たちは、日本人も外国人も関係なく、
彼が練習を怠らずきっちりとやっていることを、
口をそろえて称賛していた。

100人中の頂点、つまり百分の1の人材となるには、
常人が感心するような練習量が必要で、
その百分の1の人たちが100人いる場所で1番になったら、
その人は一万分の1の人材だ。
(とにかく、多くの時間を投資しているのは確か)

この一万分の1の人材が、アスリートと呼ばれたり、
プロの世界で活躍する人たちなのだろう。
だがこのレベルでは、イチロー選手やメダリストにはなれない。

一万分の1の人材が100人集う場所で頂点を争う選手たちが、
メダリストやイチロー選手ら、百万分の1の人材なのだ。
この百万分の1の人材は、人間の限界を超えた極限の鍛錬をする。
彼らは“ヒューマン臨界点”
を超えた人材と考えていいのではないか。

当然、生得の資質の差もあるが、
この領域ではいかに徹底した鍛錬をし精神力も伴った
“ヒューマン臨界点”まで到達するかである。

人が真似出来ない域までやるのが重要なのはビジネスも同じ。
日本を美しくする会の相談役・鍵山秀三郎氏は
「10年、偉大なり。20年、畏るべし。
30年、歴史になる。50年、神の如し」
をモットーに、50年以上掃除を続けてきた。

「奇跡のリンゴ」をつくりだした木村秋則氏も、
常人が諦める領域を超え自然栽培を追求し、
悟りを開いたわけで…。
彼らはまさに“ヒューマン臨界点”を突破しているのだ。

これは例の成功者たちの共通点、
「成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を
身につけている」と通じている。

「彼らにとっては、必ずしも好きでそれを行っているわけではないが、
嫌だという感情をその目的意識の強さに服従させている」
という点とも通ずるところがある。

すなわち、“ヒューマン臨界点”を突破することが、
成功者となるカギ。
私もメダリストたちのように“ヒューマン臨界点”を突破し、
誰もが認める“ビジネスの達人”となりたいものだ。
(まぁ~難しいだろうが…)

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選手たちの活躍を伝える新聞

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メダリストたちのように“ヒューマン臨界点”を突破することが成功者となるカギなのだ!

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柔道の大野将平選手

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