04/01
2013
“減装(へらそう)ショッピング” 減らそうゴミの山
“24トン!”
神戸で活動するNPO法人「ごみじゃぱん」が、
ヤマザキパンの容器包装を極限までシンプルにすることで
削減したゴミの量である。
(あまりピンとこないかもしれないが、パンの袋のみで
“24トン”というと、とてつもない量を想像できるのでは?)
同団体は、これらの功績が認められ、
昨年“減装ショッピング”の活動が内閣総理大臣賞を受賞。
現在は、活動を「広く伝えるため」のものに集約し、
より多くの人に減装運動を呼びかけているようだ。
こんな取組みが注目を集めている中、“掃除に学ぶ会”で活動を続けている
私も、日頃からゴミに対して数々のムダを感じていた。
資源の無駄使いから始まり、商品加工の手間、
路上などに捨てられたゴミの清掃・焼却・処理の手間、などなど…。
ゴミと一口に言ってみても、そこには2重3重のムダがあるわけだ。
私自身も、なるべくゴミを出さないようにと
エコバックを持って買い物に行ったりしているわけだが、
それでも結構なゴミが出てしまう…。
いつからこんな時代になったのか。
私が小学生の頃、つまり50年ほど前は、ペットボトルや缶の飲料など
出回っていなかった。お菓子を買うにも量り売りで、
パッケージすら無かったわけだ(あってもせいぜい薄い紙製のもの)。
つまり、こんなにもゴミが出るようになったのは
ここ40~50年の間でのこと。世の中の便利化と効率化が進んだが故に、
容器や包装が必要になったのだ。
また、より商品を売るための企業競争によって、
包装が過剰になったことも理由の1つだろう。
では、私たちは今このような問題に直面し、
ゴミを減らすために何をすべきだろうか。
先ほど紹介した“減装ショッピング”のように
企業に働きかけることも1つの正解だろう。
しかし、私が考えるゴミを減らすための実践は、誰もが簡単にできること。
「ゴミが増えるような過剰包装の商品は購入しない」というように、
私たちが“選ぶ”意識を持つということだ。
「便利だから利用する」という考え方で本当にいいのだろうか、と
一度立ち止まり、リスクをしっかりと見極めた上で
判断することが大切なのだ。
今回取り上げた過剰包装に限らず、急激に変化する時代だからこそ、
皆さんも“本当に必要なものだけを選ぶ”、
そんな意識をもって生活してみてはいかがだろうか。
私がそうだったように、もしかしたら街のゴミを拾ってみると
色々と気づくことがあるかもしれない。