09/09
2019
高木三四郎流 DDTランチェスター戦略
先日のαクラブ定例セミナーは、
DDTプロレスリング“御茶ノ水道場”常設リングで
開催させてもらった。
プロレスのリングでセミナーを開催するとは面白い発想…。
(ふっふっふっ)
それはともかく…セミナー内の高木社長とのやり取りで
頭に浮かぶキーワードが“ランチェスター戦略”。
すなわち“DDTプロレスリング”という後発で現れた
弱小のプロレス団体がここまで歩んでこれたのは、
まさに弱者の戦略といわれる“ランチェスター戦略”
を実践してきたからなのではということ。
今回はDDTプロレスがどのように
“生き残って”来たのか、そこから何を学べるのか?
そんなことを考察したい。
ご存知のように、DDTプロレスといえば
リング内だけでなく場外で展開する「路上プロレス」がお家芸。
本屋でも、商店街でも、電車でも、キャンプ場でも、
DDTが乗り込めばたちまちプロレスリングになってしまう。
その斬新なアイデアとさまざまな場所での対戦の面白さで、
常に話題を振りまいてきたのだが、
もともとこの発想は本屋プロレスから。
高木社長の自伝の出版でのサイン会のつもりが、
いつの間にかとある本屋で“プロレス”
の披露となってしまったという。これが大好評。
ここから商店街、キャンプ場…と、路上プロレスが拡大されていったのだ。
まさにプロレス界では“禁じ手(?)”ともいえる
路上プロレスがさまざまな話題を呼び注目され…
う~ん、この流れそのものがランチェスター戦略!
さらに、最近では若手レスラーがSNSをフル活用し、
DDTが持っていた「面白さ」に「発信力」が加わった。
これらのメディア活用による相乗効果を考えての展開なのか、
2017年にはサイバーエージェントグループへ参画!
AbemaTVでの放映やライブストリーミングでの試合配信もあり、
DDTの面白さはどんどん広まっていっているのだ。
これらのアプローチは、次なる時代のエンターテインメントの
あり方を示しているのでは(⁉)と思えてならない。
ここから、小さなプロレス団体でしかなかった
DDTプロレスリングがメディアを駆使して
次なるステージに!
5G時代が到来すれば、さらに画期的な配信にも期待できるかもしれない。
そう、後発であろうが、弱者であろうが、
常に“なればこその戦略”はあるということ。
時代の流れを読み、先端技術を取り込み、
次なるステージへ果敢にチャレンジしていく。
これこそが、令和の時代ランチェスター戦略なのだ。