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はなまるア・ラ・カルト

01/25
2021

ara

ミレニアル時代の新・DIY(ism)主義

DIYというとDo It Yourselfのことで
ホームセンターや日曜大工を思い浮かべるだろうが・・・、
私が今回、“新・DIY”としているのは
大工仕事の話ではない。

Doul(ダウル)という女性ミュージシャンが
2020年にデビューした。
17歳で、海外で暮らした経験はないのだが、流ちょうな英語で歌う。
創作する歌詞は全編英語。
Tik Tokやインスタグラム、SNSを中心に世界中の同世代から
人気を集めているといいう。
12歳で買ったギターがきっかけで、創作活動を始め、
参考にしたのはYouTubeやTik Tokで見聞きする
海外アーチストの路上ライブ。
彼女は、海外アーチストの歌を繰り返し聞くことで、
自分の制作する歌も英語になったという。

そして、15歳で初路上ライブデビュー。
自分の歌を涙を流して聞いている人をみて
「この世界で生きる!」と決めたと。
自分のスキルは観客の反応をみながらストリートで
磨いていったという。

もうひとりのアーチストSASUKEも
2003年生まれの17歳。
父親のパソコンに入っていた、作曲専用のソフトを勝手に使い、
遊びながら作曲の練習。
YouTubeでソフトの使い方や機械の操作方法を独学で勉強。
DJやダンスもこなし、10歳でアポロシアターの大会で優勝した。
誰からも習わず、YouTubeやTik TokなどのSNSで学び
結果的にSNSがデビューするきっかけとなった。

すなわち、DoulもSASUKEもSNSで学び、
それを活かして、創作活動を展開。
そのパフォーマンスをSNSで
アップしたものが、多くの人たちの支持を受け、結果として
可能性を感じた業界の人から声がかかるという流れだ。
そして、メジャーデビューに至ったということだ。

さほどの費用をかけず、大人達に頭を下げることもなく、
業界のルールに従うこともなく、誰からも習わずに、
デビューを果たしたということ。

そして狭い日本だけではなく、世界を相手に活躍している。
これらを全て自分だけでやってのけているので
DIY(Do It Yourself)ということ。

新しいこのミレニアル時代のDIYは、SNSを駆使することで、
これまでの業界のあたりまえを一挙に凌駕することができるのだ。
自分の興味あることを、自分で学び、自分で楽しみ、
自分で発信する。そして自分でチャレンジし、開拓もする。
するとプロの道も拓けてくる。
今回の二人は17歳でメジャデビューとなり、
その可能性はすでに世界へと拡がっているのだ。

これを考えると、時代は大きく変わったと感じる。
“ニューDIY主義”の意味はそこだ。
新しいものづくり、新しいプロへの道もすべてSNSの活用から・・・。
そんな時代になったということなのだ。

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