これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

05/30
2022

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そのお店の“存在理由”が、贔屓客とお店との連携を創る!!

これまでもビジ達で何度も紹介している
“メルシー”と“龍朋”のお話。

さて、先日メルシーに行ったところ、
なんとラーメンが値上げされていた。
メルシーは値上げしても500円!
ほとんどのラーメン店の価格は1,000円近いので
値上げしても安いことに変わりはない。

ビジ達を調べてみると、2019年4月に“メルシー”を紹介していた。
この時のラーメンの価格は400円。
早稲田にあるメルシーは、学生の街ということもあり、
“安くて美味しいものを”との心意気で価格設定している。
今年で創業64年。
私が40年前に早稲田でQBを創業した当時は確か200円台だったか…?
今回、ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍もあり
値上げは仕方ない。
それでも多くの常連客が値上げを気にせず、
並んで美味しそうに食べていた。
メルシーはずっとこのまま、この味を継続して欲しいので、
値上げになってもかまわないというお客さまの
気持ちが垣間見えてくる。

もう一つの“龍朋”も幾度かこのビジ達で紹介している。
このお店は神楽坂の駅近くにあり、
創業してから45年以上…?
店のすぐ目の前にカフェがあり、私はそこでよく仕事しているのだが、
店の前にはいつも行列が出来ている。
先日もお友達と行ったのだが、
行列に並んでいても、回転率がすこぶるよいので
すぐ順番が来て入店できる。
価格は、チャーハンが770円、ラーメン600円。
このお店はチャーハンが人気で
注文の7割がチャーハンだという。

注文して目の前にアツアツのチャーハンが
テーブルに置かれるまでほんの数分の早さ。
なので、席について食べ終わるまで10分~15分程度で済む。
この店ではお酒を飲むお客様も少なく回転率に貢献してくれる。
ビールや紹興酒もあるにはあるが長居するお客様がいない。
お客様のほとんどは食事目的で来店している。
みんな“龍朋”という店を理解してくれているわけだ。

今回紹介したメルシーも龍朋もどちらのお客様も
その存在理由をわかってくれている。
だからお店が古びていても気にしない。
2店舗とも、店づくりのために余計なお金をかけないわけだ。

店もお客様もお互いにわかり合っているのだ。
すなわち、昨今の厳しい飲食店の経営環境でも
お店と贔屓客がその存在理由をわかっていることで、
連携できているということ。
この2店舗は、これからも間違いなく、存在し続けるお店なのだ!

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“メルシー”の価格表

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“龍朋”の価格表

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